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33 その他国際条約

2018年9月29日 (土)

ゴリラの聖域である熱帯雨林、コンゴの石油開発に許可が下りるか

和訳協力:木田 直子

2018年6月27日  Bloombergニュースより一部抜粋

コンゴ民主共和国は、世界的に有名な2つの国立公園での石油開発を許可すべきか検討している。

原油探査の許可が決定されれば、現在生き残っているとされる約1,000頭のマウンテンゴリラのうちの多くが生息するヴィルンガ国立公園と、世界で2番目に大きな熱帯雨林保護区であるサロンガ国立公園が脅かされる可能性がある。
コンゴ民主共和国には、大西洋岸沿いの古い鉱区からの原油の産出を、1日あたり25,000バレルから増産する計画があり、この計画の提案を議論するための委員会の設立が現在進行中だ。

「私たちは今ちょうど、この組織を超えた委員会を立ち上げている最中です」と、コンゴ民主共和国石油省のEmmanuel Kayumbaチーフは、首都キンシャサにおけるインタビューで語った。

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2018年7月19日 (木)

世界の自然遺産の破壊:「コモドは臨界点に達しつつある」

2018年4月18日 The Guardianニュースより一部抜粋

インドネシアの国立公園は、いくつかの世界有数のダイビングスポットや美しい海洋生物を誇るが、違法漁業と持続可能でない観光事業が国立公園のユネスコ世界遺産たる資格を脅かしている。

2つの海の合流点に位置するコモド国立公園は、起伏に富む丘陵からなる島の連なりで、有名なコモドオオトカゲの生息地であり、外洋性の魚類やオニイトマキエイ類、カメなどの、美しくで多様な海洋生物のすみかでもある。

近年、地元のダイビング事業者は、違法漁業が激化し、公園の1日入場料は2015年に約500%、175,000ルピア(約1,500円)に値上げされ、今やコモドでダイビングするのはガラパゴスよりも高くつくにも拘わらず、海洋巡視の数だけが減ったという。

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2018年4月 3日 (火)

ノルウェー 捕鯨枠を拡大 各国は反対の立場

和訳協力:蛯名 郁矢

2018年3月7日 The Gardian記事より抜粋

国際的な議論の最中、ノルウェーは、捕鯨頭数の減少を回復させるべく、年間捕鯨枠を28%拡大し、1,278頭とすると発表した。

ノルウェーでは、数年間、政府が定めた捕獲枠まで捕鯨の頭数が達しておらず、捕鯨船の数が急減している。

Per Sandberg水産相は、次のように述べている。
「今回の捕獲枠拡大と漁業水域の併合が、捕鯨産業にとって、幸先の良いシーズンのスタートになって欲しいと思います」。

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2017年8月25日 (金)

WCS、極地保護のための新たな国際合意を歓迎

和訳協力: 高橋 哲子、校正協力:伊川 次郎

2017年1月19日 WCS News Releases

「Polar Code(極海コード)注1」の改正により、船舶運航が、環境が変化しつつある北極および南極海域に棲息する野生生物に与える影響が、最小限に抑制されるだろう。
新基準は野生生物を保全し、北極圏にとっては、野生生物に食糧安全保障を依存する北極の地域コミュニティを保護するものとなるだろう。

WCS(Wildlife Conservation Society:野生生物保護協会)は、International Maritime Organization(国際海事機関)およびその関係団体らが、両極海域での海事活動の安全を確保し、船舶活動が海洋環境におよぼす危険性から両極海域を保護する、法的拘束力のある国際合意である極海コードを策定・施行したことを賞賛する。

様々な作業部会による20年以上もの検討の結果、改正極海コードが2017年1月1日に施行された。

「この極海コードは、北極の海洋環境にとってすばらしいニュースです」と、WCSのArctic Beringia Program((仮)北極圏ベーリング陸橋プログラム)の代表を務めるMartin Robards博士は言う。
「この広大で遠く離れた地域から、船舶の排出物による脅威や油汚染事故のリスクを減少させることは、野生生物の保健衛生と地域の先住民コミュニティの食糧安全保障にとって非常に重要なことなのです」。

海路を含む両極圏には、鳥類、哺乳類、そのほか、実に多様な種が棲息している。
その中には、信じられないほどの集団が形成される地域もある。
例えば、北極海、その沿岸域およびベーリング海峡は、約17,000頭のホッキョククジラ、150,000頭以上のセイウチ、それに他の多くの海生哺乳類が移動する回廊や目的地になっている。

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2016年8月18日 (木)

コンゴ民主共和国におけるゾウの危機への緊急支援

和訳協力:松尾 亜由美、校正協力:石原 洋子

2015年11月16日 FFI News

Rapid Response Facility(RRF:(仮)緊急対応基金)の新たな助成金が、UNESCO(国際連合教育科学文化機関、通称「ユネスコ」)の世界遺産であるGaramba National Park(ガランバ国立公園)における密猟問題に取り組む関係当局の助けとなるだろう。

RRFは、横行するゾウの密猟問題へ取り組むために、コンゴ民主共和国のガランバ国立公園への緊急資金援助を行う。

この18か月で215頭以上のゾウが殺され、公園内のゾウの生息数は今では1,500頭を下回るほどに減少していると見られている。
現在のところ、公園の管理団体であるAfrican Parks Network((仮)アフリカ国立公園ネットワーク)による危機対応がないままにこの規模での密猟が行われれば、ガランバ国立公園は8~10年以内に、この公園の特徴といえるゾウたちを失うことになるだろう。
つまり、世界遺産の認定要件であるOutstanding Universal Value(顕著な普遍的価値)の大きな損失となるのだ。

ガランバ国立公園はコンゴ民主共和国の北東部と南スーダンの境界部に位置しており、密猟はこの極めて不安定な地域での政治的不安定さと戦闘に関係していると考えられている。
密猟者たちは最新の武器や大量の銃弾で重装備し、時にヘリコプターを使うことさえもある。
ゾウの死体からは、象牙だけではなくほかの部位が取られる場合もあり、子ゾウも含めて全てのゾウがターゲットになり得るということである。

ガランバ国立公園は、キタシロサイ(現在は絶滅したとみられる)の最後の生息区域であり、またゾウの生息地であるとして、顕著な普遍的価値があることが認められ、1980年に世界遺産に登録された。
しかし、あまりに多くの哺乳類に対する密猟圧により、1996年からWorld Heritage in Danger list(危機遺産リスト)に登録されている。

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2016年5月12日 (木)

蝕まれゆく未来に直面する海洋生物

和訳協力:大塚 有美、校正協力:松尾 亜由美

2015年7月2日 IUCN News story

海洋は、人間が引き起こした地球温暖化をやわらげる。
しかし、そのために海洋の物理的・化学的性質や海洋生態系とそれがもたらす恩恵の著しい変化という代償を払っている。
このことは、Oceans 2015 Initiativeのメンバーと、IUCN(国際自然保護連合)のWorld Commission on Protected Areas Marine Vice Chair(世界保護地域委員会の海洋部会副議長)であるDan Laffoley氏との共著で、本日(2015年7月2日)科学雑誌サイエンスに発表された報告で明らかになった。

この報告では、今世紀中に起こりうる2種類の二酸化炭素排出量の推移に基づき、2つのシナリオを評価、比較している。
2つのシナリオではどちらも、温帯域に生息するサンゴや中緯度域に生息する二枚貝類(軟体動物)などといった、脆弱な生態系への高いリスクを伴う。
しかし、何も対策をとらないシナリオでは、広範囲にわたる種が死に至る高い危険性を伴い、非常に壊滅的な状況となることが予測された。

筆頭著者であるCNRS(Centre National de la Recherche Scientifique, France:フランス国立科学研究センター)主任研究員のJean-Pierre Gattuso氏は、この報告の研究結果が、実効性のある二酸化炭素排出量を削減する政治的意思を喚起することを期待している。
そして、「これまでの気候変動関連の交渉の場では、海洋の取り扱いは最低限のものでした。我々の調査により、2015年12月にパリで開催される、国連の気候変動枠組条約のCOP21(第21回締約国会議)では、その状況を抜本的に変えるための説得力のある議論が行われるでしょう」、と述べている。

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2015年5月28日 (木)

湿地を大切にしよう、私たちの未来のために:湿地の喪失を防ぎ、阻止し、そして残すために今すぐ行動しよう

和訳協力:ジョンソン 雅子、校正協力:鈴木 洋子

2015年2月2日  UNEP Press Releases

World Wetland Day (世界湿地の日)は、 湿地の重要性や価値の普及啓発を促進させるために、毎年2月2日に実施されている。

最新の調査によると、1900年以降、世界中の湿地の64%が失われており、この40年間だけで淡水性の植物や動物の個体群の76%が姿を消した(WWFのLiving Planet report (生きている地球レポート)から)とされている。
これは、他のどの生態系よりも悪い状況である。
湿地の喪失と劣化という、この世界的な下降傾向に立ち向かうために、ラムサール条約は各国政府や保護団体と連携して、民間セクターを迎え入れ、科学的な専門知識を採り入れている。

「Wetlands for our future (湿地を大切にしよう、私たちの未来のために)」-これが今年の世界湿地の日のテーマで、私たちすべてに湿地が様々な形でもたらすものや、私たちが湿地の保護と回復に寄与できる多くの方法に脚光を当てることを目的としている。

湿地がもたらす多くのサービスや恩恵、そして人類や地球にとっての湿地の重要性を認識している人はほんの一握りしかいない。
最も重要なことは、 私たちが毎日使う水が湿地から来ているということである。

加えて、湿地は人類に食糧を与えてくれる。
湿地である水田で育つ米は、およそ30億人の主食となっている。
人は平均して毎年19kgの魚を消費する。
売られている魚のほとんどは、沿岸水域や河口で産卵し稚魚を育てる。
さらに、世界中で採取される全淡水の70%が農作物の灌漑に使用される。

湿地は水から有害廃棄物を浄化して濾過し、工場から出る重金属や毒素を吸収するのを助け、また有害な肥料や農薬を吸収も助ける。
例えば、ウガンダ共和国のカンパラにあるナキブボ湿地は、下水や工場排水を無料で濾過している。
同じ作業を行うための処理プラントでは年に200万ドル(約2兆4千億円、2015年2月22日付換算レート:1USドル=119円、以降同レートとする)の費用がかかる。

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2015年5月 6日 (水)

渡りルート保全協定成立20周年

和訳協力:岩下 奈緒、校正協力:星子 啓子

2015年1月16日 CMS News

今年は、1995年6月にオランダ・ハーグにてAfrican-Eurasian Migratory Waterbird Agreement(AEWA:アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定)の交渉成立から20周年記念の年である。

AEWAは、過去20年間アフリカ・ユーラシア間の渡りルートに生息する渡り性水鳥の個体群の保全と管理において、国際的な協力を得るための枠組みを提供してきた。
AEWAは世界中の渡りルート保全のための協調の手本となり、また渡り性水鳥の保全協力と取り組みの効果的な原動力となることを自分自身で証明する役割を果たしている。

AEWAは、ユーラシアおよびアフリカの7カ国が批准したことにより、必要とされる締約国の数に達し、1999年11月1日に効力を発した。
その1週間後に、1回目の締約国の会合がアフリカのケープタウン近郊の街、サマーセット・ウエストで開催された。
IUCN(国際自然保護連合)が協定の原案を初めて公表したのは1983年と早かった。
Convention on Migratory Species(CMS:移動性野生動物の種の保全に関する条約、通称「ボン条約」)の第1回締約国会議では、White stork(学名:Ciconia c. ciconia、シュバシコウ)と旧北区注)西部のカモ科(-カモ類、ガン類、ハクチョウ類)を、最優先で独立した国際文書にするべきとした。
後にこれら2種類の渡り鳥たちは、アフリカ・ユーラシア地域に生息する広範囲な水鳥たちに適用される一つの協定の提案書に盛り込まれた。
これがAEWAが発展し、ボン条約とその傘下の国際協定等を成長へと導いた経緯である。

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2015年4月26日 (日)

南極を巡る失われた時間

和訳協力:河本 惠司、校正協力:東川 かよ

2014年10月21日  PEW Charitable Trust Opinion

世界の七大陸のうち南極大陸は、文字通り最も寒い。
最南端の大陸を覆うその広大な氷床には、地球上の90%の氷と61%の淡水が閉じ込められており、その広さはおよそ450万平方マイル(約1200万㎢)になる。
また、そこは地球上で最も寒いだけではなく、最も乾燥し、最も風が強い場所でもある。
この氷に覆われた大陸とそれを取り囲む南極海は、この地球上で最後のほとんど手付かずの地域である。
以下はたった一つの統計データだが、このことがどれほど重要かを示している。
南極の深海から湧き上がる栄養分は海流によって遠くへ運ばれ、最終的には、生命にとって不可欠で栄養分に富む海水の70%を供給している。
この海水は南極以外の世界中を循環し、赤道のはるか北に位置する沿岸の漁場に命を吹き込む。

しかし、そんな辺境の地でさえも、捕鯨や漁業などの人類の活動の影響が感じられ、気候変動は南極海で様々な生命に影響を与えるものそのものだ。
何百万年もの間そこで栄えてきた種を含む、クジラからオキアミに至る数多くの種が、冷たい南の海に暮らしている。
しかし、商業的な漁業の拡大は、気温上昇と海洋の酸性化とも相まって、すでに南極半島周辺のオキアミに影響を与えている。
南極半島の周辺海域は、動物の飼料やオメガ3サプリメント注)を得るための漁船団に重宝がられている。
オキアミは南極海の食物網の基盤であり、オキアミの減少は、クジラ、アザラシ、ペンギンの多くの種など、オキアミを食べている南極の野生生物の食料の減少を意味する。

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2015年1月31日 (土)

アホウドリ類とウミツバメ類の保全に関する協定の諮問委員会、海鳥保全の課題に取り組む

和訳協力:野城 尚子、校正協力:久保 直子

2014年9月10日 CMS News

Agreement on the Conservation of Albatrosses and Petrels (ACAP:アホウドリ類とウミツバメ類の保全に関する協定)のEighth Meeting of the Advisory Committee(AC8:第8回諮問委員会)が、2014年の9月15日(月)から19日(金)にかけて、ウルグアイのプンタ・デル・エステにて開催される。
また、代表団首脳の会議が9月14日(日)夕方に開かれる。
ウルグアイでのACAPの会合は初めてである。
これまでに、南米のそのほかの協定加盟国、アルゼンチン、ブラジル、チリ、エクアドル、そしてペルーのすべてで、会議が開催されている。

諮問委員会のPopulation and Conservation Status Working Group((仮)個体群と保全状況ワーキンググループ)およびSeabird Bycatch Working Group((仮)海鳥混獲ワーキンググループ)の会合が、AC8に先行して開催される。
これらの会合もプンタ・デル・エステで行われ、それぞれ9月8日(月)から9日(火)までと10日(水)から12日(金)まで開かれる。

AC8およびそのワーキンググループに関する会議資料は、プンタ・デル・エステでの会合より前にwww.acap.aq.で掲載される予定だ。
その資料の諮問委員会の協議予定を見れば、各ワーキンググループ(Taxonomy Working Group((仮)分類ワーキンググループ)を含む)の報告を検討するだけでなく、協定に新たな種を加えるために加盟国によって提出されたすべての提案も検討することがわかる。
現在の作業プログラムの報告並びに、諮問委員会と事務局両方に提案される向こう3年間の作業プログラムもまた取り上げられるだろう。

ACAPは、アホウドリ類およびウミツバメ類の個体群に対する既知の脅威を軽減するために、国際的な活動を調整することでそれらの保全に努める多国間の協定である。
この協定は2004年2月に発効され、現在13カ国が参加し、アホウドリ類、ウミツバメ類およびミズナギドリ類のうち30種が保全対象となっている。

ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/acap-advisory-committee-address-seabirds-conservation-challenges

 

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