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2017年4月21日 (金)

違法取引によりサボテンが世界で最も絶滅の危機が迫る種に-IUCNレッドリスト

和訳協力:山崎 有起枝、校正協力:山本 麻知子

2015年10月5日 IUCN International news release

サボテンの種の31%が絶滅の危機にあるとする、IUCN(国際自然保護連合)とパートナーによる初のサボテン種群に関する総合的な世界評価書が本日発行の科学雑誌Nature Plantsで公開された。
これはサボテン類が、IUCN Red List of Threatened SpeciesTM(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)で哺乳類や鳥類よりもさらに危険性の高い、最も絶滅のおそれがあるグループに分類されたということだ。

報告書によると、世界中のサボテン1,480種の半数以上が人によって利用されており、人間の活動からくる圧力は増している。
持続不可能な収奪と同様に、園芸用や私的な収集を目的とした、生きた植物体や種子の違法取引はサボテン類にとって大きな脅威であり、サボテンの絶滅危惧種の47%に影響を与えている。

「これらの調査結果は憂慮すべきものです」とIUCN事務局長のInger Andersen氏は語る。
「今回の評価結果は、植物の取引を含めた違法な野生生物取引の規模が、我々が当初想定していたよりもはるかに多いこと、また世界的に注目され人々の関心を集めやすいサイやゾウなどよりも、もっと多くの種に違法な野生生物取引が関与していることを示してます。これらの種のさらなる減少を食い止めるためには、速やかに違法な野生生物取引に対抗する国際的な活動に取り組み、CITES(Convention on International Trade in Endangered Species:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)の履行を強化しなければなりません」。

サボテンに対するその他の脅威としては、絶滅危惧種の31%に影響を与えている小規模な畜産農家の放牧や、24%に影響を与えている小規模な農家の毎年の耕作などが挙げられる。
宅地開発や商業施設の開発、採石、水産養殖、特にエビの養殖はサボテンの生息地へと広がっており、これらもまたサボテン類への大きな脅威となっている。

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2015年5月12日 (火)

ウミガメの復活:WCSがニカラグアで最多巣数を報告

和訳協力:高橋 富久子、校正協力:花嶋 みのり

2014年12月10日 WCS Press Releases

・タイマイの巣作りの成功率が3倍以上に上昇
・密猟が80%減少
・反密猟活動とコミュニティの保護活動が成果を上げる

ニカラグアのWCS(野生生物保護協会)チームは、本日、極めて危機的な状況にあるhawksbill sea turtle(タイマイ)の巣の数が劇的に増加し、2000年に保全プロジェクトが始まって以来、巣の数が最多となったと報告した。

ニカラグアのPearl Cays地域における、プロジェクト区域内のタイマイの全巣数は、2000年の154巣から200%以上増加し、2014年には468巣となった。

監視を行っている地域では密猟率が80%以上減少した。
2014年の密猟率は約5%と、プロジェクト史上最も低い水準であった。
今シーズンの巣作りの成功率は平均して約75%で、11月末時点で、35,000匹以上の孵化した子ガメが海へと向かって行った。

プロジェクト開始前のPearl Caysの予備調査では、作られた巣はほぼ100%密猟され、ほとんどの卵が人間の食用に持ち去られていた。

WCSは密猟を減らして人々の認知度を高めるため、2000年にタイマイ保全プロジェクトを立ち上げた。
このプロジェクトは、2010年にPearl Cays Wildlife Refuge((仮)Pearl Cays野生生物保護区)の設定に貢献した。
この保護区は、ほかの海洋生物や重要な生息環境を保護しながら、ウミガメが巣を作り、餌を取り、繁殖し、移動するのを守るためのものだ。

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2015年5月10日 (日)

ニカラグアでオサガメの産卵期が始まる

和訳協力:佐野 かおり、校正協力:清水 桃子

2014年11月27日  Fauna & Flora International News

ニカラグアでの今年最初のオサガメの産卵を受け、自然保護活動家たちは今季の産卵が上手くいくよう祈るような気持ちでいる。

ニカラグアの、Fauna & Flora International(FFI:ファウナ・フローラ・インターナショナル)のウミガメ保全チームは、今季最初のオサガメの産卵が確認されたことを意気揚々と報告した。
オサガメへの重大な懸念がある中で、これは重要な出来事であるからだ。

FFIのオサガメに関する活動は、ニカラグア海岸の中央部に位置する2か所の主要な産卵場所に重点を置いている。
それは、サラミナとVeracruz de Acayoである。

今年の産卵期は2匹のメスがそれぞれサラミナで産卵したことから始まり、続けて別のメスがVeracruzで2度産卵した。
悲しいことに、密漁者が保全チームより先に最初のVeracruzの巣を見つけて盗み出していた。
しかしながら、2つ目の巣の保護は間に合い、巣の卵は安全な場所に移し、孵化するまで保護される。

その後別の2つの巣がサラミナで確認され、この浜辺での巣は合計4つになる。

Veracruzの密漁の事件はとりわけ腹ただしい。
なぜならこの場所は、近年産卵をするメスの数が一貫して著しく減少しており、この浜辺でのオサガメの将来が懸念されているのだから。

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2015年1月 7日 (水)

絶望から修復へ―カリブ海サンゴの劇的衰退を覆す可能性

和訳:コスキー・福田 志保、校正協力:鈴木 洋子

2014年7月2日 IUCN News story

Global Coral Reef Monitoring Network(GCRMN:地球規模サンゴ礁モニタリングネットワーク)、International Union for Conservation of Nature(IUCN:国際自然保護連合)、United Nations Environment Programme(UNEP:国際連合環境計画)による最新報告によると、元のサンゴ面積のおよそ1/6のみを残し、カリブ海のサンゴ礁の大半は、主にこの地域に草食動物がいなくなったことが原因で、20年以内に姿を消す可能性がある。

報告書『カリブ海のサンゴ礁に関する現状と動向:1970~2012年』は、今までに公開されたこの種の研究では最も詳細かつ包括的なもので、3年間にわたる90人の専門家の研究結果をまとめたものである。
この研究は、サンゴ、海草、草食性のウニや魚の調査を含め、1970年以降にカリブ海の90箇所で行われた35,000件以上の調査を分析したものである。

カリブ海のサンゴは1970年代以降50%以上減少しているという結果が出ている。
しかし著者らによれば、ブダイ類の数を元通りに増やし、また乱獲や非常に深刻な沿岸域の汚染からサンゴ礁を守るといった、そのほかの管理戦略を改善すれば、サンゴ礁が元の状態に修復され、将来気候変動の影響を受けた場合の回復が早くなる、とのことである。

「カリブ海のサンゴの減少率はまさに憂慮すべき状況です」とICUNの(仮)世界海洋・極地プログラムのディレクターであるCarl Gustaf Lundin氏は述べている。
「しかしこの研究により、非常に励みとなることももたらされました。カリブ海のサンゴの運命は私たちの手に負えないものではなく、回復に役立てられる具体的な対策がいくつかあるのです」。

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2014年9月28日 (日)

メキシコでのCITES国際会議にて、野生種への注目高まる

和訳協力:横田 浩幸、校正協力:ジョンソン 雅子

キャビア、ヘビの皮、生きた陸ガメや淡水カメ、ローズウッドや黒檀木材の国際取引の動向

2014年4月28日 CITES PRESS RELEASE

爬虫類、チョウザメ類、希少植物、熱帯木材やそのほかの種を専門とする、300名以上の世界の科学者が集まり 、本日からメキシコのベラクルスでAnimals and Plants Committees(動物委員会および植物委員会)の会合が始まる。

Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)のもとで、動物委員会および植物委員会は年に一度会合を実施し、条約により保護される(も「もしくはリストに含まれる)35,000以上の種の野生生物から得られる製品の、国際取引の持続可能性を確保するための技術的および科学的な助言を提供する。

今回の両委員会で議論される主要な議題の中で、近年のCITESリストに掲載された種をもとにした製品および派生物の商業的な国際取引のレベルや、保全が懸念される種の持続不可能な利用の例を確認していく。
取引需要が高い種のために、委員会は、乱獲や持続不可能な利用に対処するための行動を推奨するだろう。

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2014年6月16日 (月)

中南米諸国がサメ類の持続的な世界取引の促進に一丸となり取り組む

翻訳協力:湊 紗矢可、校正協力:赤木 理恵

2013年12月5日 CITES Press Releases

ラテンアメリカとカリブ海の28カ国より70名以上の代表が、2013年12月2日から4日にブラジルのレシフェに集まり、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)で採択された、サメ類5種の国際取引に関する新しい基準の履行に焦点を当てたワークショップに参加した。

2013年の初めにバンコクで開かれた会合で、CITES加盟国は商業的に利用されているサメ類5種の取引を規制することに同意した。
oceanic whitetip shark(ヨゴレザメ)、hammerhead sharks(シュモクザメ属)の3種(scalloped(アカシュモクザメ)、smooth(シロシュモクザメ)、great(ヒラシュモクザメ))およびporbeagle shark(ニシネズミザメ)が、ワシントン条約の附属書Ⅱに掲載された。
これは、これらの種のいかなる国際取引においても、それらの種が持続可能かつ合法的に捕獲されたことを証明するワシントン条約の文書を伴わなければならないことを意味する。
新しい附属書のリストは2014年9月に施行される。

これらのサメ類に対する新たな国際取引の必要事項の履行について、ラテンアメリカ・カリブ海諸国を支援するため、アメリカ合衆国や条約事務局および、いくつかのCITESのパートナー組織のサポートのもと、ブラジル政府が「(仮)ワシントン条約付属書Ⅱに記載されたサメ類に関する地域ワークショップ―施行に向けて」を主催した。
この地域ワークショップには、新たなサメ類の国際取引の必要事項を履行する諸国を支援するのに有効なツールや方策について議論するため、CITESの管理当局および科学当局、そして漁業の専門家が世界中から集結した。

「このワークショップは、サメ製品の持続的利用と取引の促進に関するものです」とUniversidade Federal Rural de Pernambuco(ペルナンブコ連邦農科大学)の漁業・水産養殖学科の教授であるFabio Hazin博士は言う。
「今日集った多くの国々にとってサメ漁はとても重要です。これほど多くのラテンアメリカ・カリブ海諸国が参加したことは、この地域の持続可能なサメ取引に対する強い意欲の表れです。我々はサメ漁がしっかりと管理されることにより、サメの種が保全され、誰もが、そして将来の世代も利用できるようにしたいのです」。

「条約事務局は2014年9月14日まで、関係当局がサメ類の新しいリストの履行に十分備えられるよう、各国や利害関係者と密接に連携して活動しています」とCITESのJohn E. Scanlon事務局長は言う。
「我々は、この成功を収めた地域的イニシアティブに関して、ブラジル政府とアメリカ合衆国のリーダーシップに大変感謝しています。これにより、新しい規制に係わるすべての人々-規制当局や漁業者、取引業者そして消費者のための実用的手段を、水産業界とCITES当局が、ともに築き上げることができました。我々はCITESの加盟国や協力機関とともに、ほかの発展途上地域でもこのようなワークショップを開催していきたいと思います」。

専門家は、このワークショップで、事前に各国から具体的に必要だとみなされたことを元にして、法的な課題、管理上の課題および科学的論題を幅広く取り上げた。
特にサメ類の識別能力の向上や、その地域で捕獲されたサメについてのデータ収集およびデータ報告の改善、そして取引されているサメ個体の追跡強化に役立つ情報を提供し、ツールや技術の使い方についての実演を行った。
参加者には、現在リストに記載されている種に対してのCITES履行状況についての実例が紹介され、またサメ製品を、捕獲から輸出するモニタリングするために、一連の管理をどのように組み立てているかが発表された。

ワークショップは、サメ類の保全および管理に関する国際的な措置についての認識を高めることにも役立った。
参加者は、地域のニーズやラテンアメリカ・カリブ海諸国でのCITESのサメ類リストを履行するための次のステップを確認した。
サメ類の現状についての科学的調査、国内法、サメの取引における関税コードの統一化、そしてDNA検査の技術移転が優先事項として挙げられた。
これらの優先分野は、2014年9月の施行日に向け、今後の活動を決める際に役立つはずである。

持続的なサメ類の取引は、強力な国際協力を介してのみ取り組める地球規模の課題である。

ワークショップで行われた議論のおかげで、終了時には参加者は情報交換の機会を得ることができ、また新しいサメ類リストの施行へ向けての次のステップを確認し、前へ進むためのツールやアイディアについて話し合った。
「コロンビアにとって、ほかの国々がどのようにサメ漁や取引規制について管理しているかの実例を聞くことができたのは、とても有意義なことでした」とコロンビア環境省のJuan Pablo Caldas氏は言う。
「ここで議論されたサメ類の識別方法は非常に役立ちました。本国でも活用しようと思っています」。

http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20131205_shark_workshop.php

 

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2014年5月27日 (火)

パナマ湾が破壊から守られる

翻訳協力:木村 敦子、校正協力:伊東 里子

2014年1月9日 IUCN Red List News Releases

2014年は、アメリカ大陸の渡り性水鳥の最も重要な場所の1つにとって素晴らしい年明けとなった。

パナマ最高裁判所は、長い間待ち望まれていたパナマ湾に関する最終決定を下した。
湿地保護地区を定めた行政上の決定は、要するに破壊的な開発の一時的な延期を意味するもので、その合法性を定めるものだった。
最高裁判所は、保護区の開発を一時的に中断した1年前の措置を撤回し、パナマ湾の湿地保護を長期的なものに復活させた。

「環境法および科学的研究の効果的な活用と、地元や海外の協力者たちからの支援とが、裁判所の最終決定に影響を与えたのでしょう」と、パナマのBirdLife Partner(バードライフ・パートナー)であるPanama Audubon Society(パナマ・オーデュポン協会)の代表、Rosabel Miro氏は述べた。

「今回の判決は、パナマ湾と同様の脅威に直面している、国内のほかの保護地域においても適切に環境法が実施されるよう、影響を与えてくれることに間違いないでしょう」。

パナマ湾は、シギ・チドリ類やカモメ類などの渡り鳥にとって、アメリカ大陸全体に5か所ある重要な中継および越冬地の一つであり、世界に生息するヒメハマシギの30%以上、チョウシャクシギの22%以上がパナマ湾に飛来する。

パナマ湾の広大なマングローブ林はきわめて重要な役割を担っており、漁業を支えたり、都市や農地からの排水に含まれる汚染物質をろ過したり、またパナマ市を洪水から守ったりしている。
パナマ湾のマングローブ林と湿地は、ジャガー、Tapir(バク類)、Spider Monkey(クモザル類)、American Crocodile(アメリカワニ)、Loggerhead Turtle(アカウミガメ)などの、そのほかの世界的に絶滅の危機に瀕している野生動物にとっても重要である。

「パナマ・オーデュポン協会は、今回の決定に反対する一般からの抗議の先頭に立ち、地元や海外の協力者らとともに活動し、パナマ湾の湿地を保護することの重要性について集団で声を上げるため、環境団体、商業団体、企業および地域団体を組織化することに成功したのです」と、バードライフのPartnership, Capacity and CommunitiesのディレクターであるHazella Shokellu Thompson博士は述べた。

「パナマ・オーデュポン協会および関係者の皆さま、おめでとうございました」

http://www.iucnredlist.org/news/panama-bay-saved-from-destruction

2014年4月15日 (火)

ウミガメの死体発見に保全活動家が警戒を強める

翻訳協力:井上 貴史、校正協力:松永 幸

2013年10月1日 Fauna&Flora International News

ウミガメの専門家らは、申し立てがあったニカラグア太平洋沿岸沖でのウミガメの大量死について議論するために、会合を開いた。

ニカラグア西海岸沖で浮かんでいるのを発見された「数百匹のウミガメの死体」に関する報告に続き、Nicaraguan Sea Turtle Conservation Network(ニカラグアウミガメ保全ネットワーク)は先週緊急サミットを開き、その報告の根拠を議論し、答申を審議した。

Fauna & Flora International(FFI、ファウナ・フローラ・インターナショナル)主催のサミットでは国中の専門家を招集し、現実に何が起きているのかを更に明確にするために、各地域から報告書を集めた。

出席者は、ウミガメの死体発見は増加傾向にあるようだが、「数百匹」というウミガメが殺されたとする申し立ては立証できないと結論づけた。

しかしながらネットワークのメンバーは、ウミガメの死体が報告された地域や、ニカラグアにおける二つの主要な産卵浜、La Flor(フロール)とChacocente(チャコセンテ、FFIのプロジェクト実施地域)に近い海域で、海上パトロールを強化した。

まず調査結果では、このようにウミガメが死んだのは、漁具が絡みついたこと、ダイナマイト漁、故意に卵を狙ったことが原因の可能性があるとした。
そのため、パトロールチームには、INPESCA(Nicalaguan Institute for Fisheries and Aquaculture、(仮)ニカラグア漁業・養殖業協会)の職員が同行する予定であり、違法な漁獲活動が見つかれば、対応の支援を行うであろう。
海軍にもこの取り組みに加わるようすでに依頼をしている。

同時に、ウミガメの死亡率が上昇傾向にあるとする推測を検証するために、過去のデータを使った統計情報を集めている。

海上の危険?

「これまで集められた根拠により、'大量死'に関する当初の報告は正確でない可能性があるものの、それでもなおこのニュースは頭を悩ます問題です。殊に、ヒメウミガメがarribadas(アリバダス:ヒメウミガメの大規模な産卵)を始める時期は心配です」と、ニカラグアでFFIの国別プログラムのマネジャーを務める、Edgard Herrera氏は言った。

アリバダスは、現実とは思えないような自然現象だ。
アリバダスの間、ヒメウミガメのメスは主たる産卵浜近くの沖に集まり、わずか数日の間に(時に数万匹もしくは数十万匹もになる)大群で浜に上がり、産卵する。
ほかのウミガメ類も集団で産卵することは知られているが、ヒメウミガメや近縁種のKemp's ridley(ケンプヒメウミガメ)だけが、これほどの数で、同じタイミングに産卵する。

「チャコセンテはアリバダスが行われる、世界でも数少ない浜の一つであり、またLeatherback Turtles(オサガメ)にとっての重要な産卵場所でもあります」とHerrera氏は続ける。

犠牲になったほかの生物の中には、チャコセンテの近くで(2匹のイルカと2匹のカジキのほかに)死んでいる10匹のウミガメの報告があった。
さらに4匹のウミガメの死体がEstero Padre Ramos(FFIの別のプロジェクト地域)で報告された。

「ここ10年間は地域社会のサポートを得て、チャコセンテのカメや産卵巣を保護する点で大きな前進を果たしました。しかし、ウミガメが海で傷つけられるというニュースは、憂慮すべきものです。何が実際に起きているのかを究明することが肝要です」と、Herrera氏は締めくくった。

FFIはこの情況の展開を、読者に発信し続けるよう尽力するので、今後の続報にもご注目いただきたい。

http://www.fauna-flora.org/news/dead-turtle-sightings-spark-alarm-among-conservationists/

 

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2014年4月11日 (金)

ジャマイカツチイグアナにおける20年間の保全活動の成功

翻訳協力:赤瀬 エリサ、校正協力:小林 玲子

2013年10月22日 IUCN Redlist News Release

Jamaican Iguana(Cyclura collei:ジャマイカツチイグアナ)の個体数回復は保全科学において偉大な成功例の1つと考えられている。
1940年代より絶滅が推定されていたが、1990年に、ジャマイカ南部のHellshire Hillsにある人里離れた乾燥熱帯雨林で、少数の個体が発見された。
この発見に刺激を受け、IUCN(国際自然保護連合)のSSC(種の保全委員会)内に Iguana Specialist Group(イグアナ専門家グループ)が設立され、地元の保全パートナーとともに現在まで20年以上にわたり、ジャマイカツチイグアナの野生下で生息する個体を増加させるために取り組んできた。
1991年以降、巣作りをする雌とふ化幼生の年間記録数は6倍以上に増加し、現在、野生の個体数が少なくとも200匹となった。

ジャマイカツチイグアナは絶滅危惧種に関するIUCNレッドリストに絶滅危惧IA類として指定されており、生息地の喪失と侵略的外来種による補食という要因が組み合わさり、その個体群は大いに縮小している。
農業開発や都市開発、木炭製造のための森林伐採は、ジャマイカツチイグアナの熱帯乾燥雨林の生息地を荒廃させ、分断化している。
生息地がまだ良好な状態であるところでは、イヌ、ノラネコ、野生のブタがイグアナを追いやり、森林全体の生態系に影響を与えている。
Hellshire Hillsの熱帯乾燥雨林にあるイグアナの生息地は、世界で最も絶滅の危機が迫る生態系の1つであり、そしてカリブでは最も広範囲に及んでいる生態系でもある。
森林の健康状態はイグアナ次第だ。
というのは、イグアナは果実や花を食べ、種子の発芽や分散を助けるからだ。
それによって、森林における多くの種に利益がもたらされるのである。

ジャマイカツチイグアナは遺伝的に孤立しており、最も近縁なAnegada Rock Iguana (Cyclura pinguis:アネガダツチイグアナ)やGrand Cayman Blue Iguana(Cyclura lewisi:グランドケイマンイワイグアナ)とは、かなり以前に分化していたことがわかる。
それらのイグアナも同様に絶滅の危機に直面しているが、ジャマイカツチイグアナもまた、1800年代後半にジャマイカに入ってきたIndian Mongoose(Herpestes javanicus)と競わなければならない。
マングースは成体のイグアナには敵わないが、卵や幼体のイグアナにとっては貧欲な補食者だ。

現在、ジャマイカ人にとって母国最大の陸生脊椎動物が復帰しているという事実は誇らしいことだ。
イグアナの亜成体の再導入やマングースの捕獲計画導入の前は、幼生やふ化したばかりの幼生をみることは決してなかった。
未だ保全対策に大いに依存している種であるジャマイカツチイグアナは、ジャマイカ政府のConvention on Biological Diversity(生物多様性条約)における関与と同様、数多くの海外の動物園や寄贈者による援助から恩恵を受けている。
しかしながら、ジャマイカツチイグアナの復興計画は現在岐路に立っている。

唯一存在するジャマイカツチイグアナの野生集団が生息するPortland Bight Protected Area(ポートランド湾保護区)において大規模開発が見込まれていることで、種の長期生存計画の主要目的、つまりGoat Islands(ゴート諸島)に安全なイグアナの第2個体群を確立することが阻まれるおそれがある。
この再導入は、現在IUCN-SSCのイグアナ専門家グループより公表されているJamaican Iguana Species Recovery Plan(ジャマイカツチイグアナ回復計画)において優先すべき活動として位置付けられている。
この計画は、ジャマイカの生物多様性の永続的なシンボルを保全する次の段階において計り知れないツールとなることだろう。

「ジャマイカのパートナーとともに、我々は、ジャマイカツチイグアナの復興を保証するジャマイカツチイグアナ回復計画において、9つの目的の活動段階を記述しました」、とRed List Authorityのコーディネーターで、IUCN-SSCのイグアナ専門家グループのプログラム担当官であるTandora Grant氏は語る。
「イグアナのための我々の初めての保全計画ワークショップから20年後となる今年、キングストンで再びお会いできることを楽しみにしております。あの第1回の会合に当専門家グループは端を発しています」。

11月14・15日にジャマイカのキングストンで開かれるIUCN-SSCイグアナ専門家グループの年次総会において、ジャマイカツチイグアナ回復計画が披露される。

http://www.iucnredlist.org/news/20-years-of-conservation-success-for-the-jamaican-iguana

 

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2013年12月18日 (水)

野生ネコ科動物の保全に新たな一歩:パナマとパンセラによるジャガー保全に関する歴史的合意が成立

パナマーパンセラ合意でパナマ初の正式なジャガー保護戦略の開始
 
翻訳協力:北澗 由香、校正協力:石塚 信子
 
2013年6月28日 Panthera Press Release
 
今週、パナマ政府と大型ネコ科動物の国際保護団体であるPanthera(パンセラ)の間で、ジャガー保護に関する歴史的合意がなされ、ジャガーの未来にとって意義深い勝利となった。
 
パナマで開催された有名なSmithsonian Tropical Research Institute(STRI、スミソニアン熱帯研究所)の会議で、Panama's National Environmental Authority(ANAM、パナマ環境庁)のGeneral AdministratorであるSilvano Vergara氏が議長を務める中、パンセラ、環境庁、およびMastozoological Society of Panama(SOMASPA)が了解覚書に署名を行った。
この合意により、パンセラおよびパナマ政府は、パナマの保護地域システム内にあるジャガーとその生息地の保護のためにイニシアチブを遂行し、戦略的に経済発展とパナマ全体でのジャガー生息地保護とのバランスをとり、牧場主とジャガーの小競り合いを緩和し、パナマの人々に対してジャガー保護教育を開始することを約束した。
 
ベリーズとブラジルと協議中である2つの協定同様に、この了解覚書はパンセラにとって、中南米諸国政府との5つめのジャガー保護合意として、ジャガー保護に向けた飛躍的な一歩を意味する。
 
今日、合意署名を行う際、パンセラのCEOで著名なジャガー研究者であるAlan Rabinowitz博士は次のように語った。
「パナマとパンセラによるジャガー保護合意の重要性、位置、そのタイミングはまさに歴史的といえます。パナマはJaguar Corridor Initiative((仮)ジャガー回廊計画)生誕の地であり、それからわずか7年で、私たちはジャガーとその生息地をこの先長期にわたり保護するために必要な協定を結び、事業を実施するための完璧な協力関係を形づくったのです」。
 
Rabinowitz博士はさらに続けた。
「私たちはジャガーが人間の生活の場、すなわち牧場や農園を横切ったり、パナマ運河を泳いでいるのでさえも目にしています。こうした場所を難なく通り抜けていく能力によって、種族の遺伝子的連結性を確保しているのです。回廊は理論上のモデルではなく、現実に即した、機能的で、ジャガーの長期的存続のための一条の光なのです」。
2006年、Rabinowitz博士はSecond Mesoamerica Protected Area Congress((仮)第2回メソアメリカ保護地域会議)において、中米地域の環境大臣たちに加わり、中米地域におけるジャガー個体群の連結性と保護を目的とするMesoamerican Biological Corridor((仮)メソアメリカ生物学的回廊)の有益性について意見の一致をみた。
パナマで開催されたこの会議は、現存する最大の肉食動物保護プログラムである、約600万平方kmの範囲におよぶ、パンセラのJaguar Corridor Initiative(JCI、(仮)ジャガー回廊戦略)の立ち上げを後押しした。
 
2008年に始まったJCIは、種の遺伝的多様性と存続を確保するため、メキシコからアルゼンチンで生息するジャガーを人間の生活区域内で「結びつけ保護する」ことを目指している。
この回廊内におけるパナマの役割を過小評価してはならない。
野生のジャガーに隠れ場所を提供する中南米諸国18か国のうちの1か国として、パナマはパンセラがジャガーの科学的な保護を実施している13か国のうちの1国でもある。
コスタリカとコロンビアの間を蛇行する細長い地形のパナマ地峡は、重要なジャガーの個体群を含む生物多様性の宝庫であり、中米と南米のジャガーを結ぶ唯一のかけ橋の役割を果たしている。
 
2008年以降、パンセラはパナマ環境庁と SOMASPAと連携し、パナマの保護区域でのジャガーおよび獲物となる動物の個体群の監視、パナマ各地での人間とジャガーの対立関係の実態調査、上空からの調査によるジャガー生息地の健全性の評価、個体群モニタリング調査、小競り合いの緩和策、保護教育ワークショップを実践する現地スタッフのトレーニングなどに取り組んでいる。
 
こうした取り組みの大半は、パナマ固有の「コマルカ」と呼ばれる自治区域内にあるジャガー生息地で行われている。
海に挟まれた縦幅が約80kmという細長い地形のため、こうした先住民社会との連携は、ジャガーの各個体群の連結性を維持するには不可欠である。
何か月も協力を仰ぎ続けた結果、最近になってようやく、パンセラはNgobe Bugle(ノベ・ブグレ)先住民族の地域社会から、彼らの領土内にある重要なジャガー回廊での調査実施の許可を得た。
さらに今年初め、パナマ環境庁のGeneral AdministratorであるSilvano Vergara氏らとLightHawk(軽量飛行機の機種名)のフライトに同乗したパンセラのチームは、パナマの北東部に広がるKuna Yala(クナ・ヤラ)とMadugandi(マドゥガンディ)の先住民自治区、およびSoberania(ソベラニア)国立公園とAlto Chagres国立公園の間にある隣接する回廊では、比較的健全なジャガーの生息地が維持されていることを確認した。
 
今後、パンセラは、パナマ初のジャガー保護戦略を構築するとともに、経済開発とジャガー生息地保護のバランスを積極的にはかっていくつもりである。
パナマ政府と協力して、パナマ運河を含むジャガー回廊内およびその周辺の土地開発を戦略的に進める予定である。
パナマ運河周辺の国々は、世界でも有数の目覚ましい技術発展を遂げた地域の1つとして、人間の手による急速な開発を経験し続けている。
現在、これはパナマのジャガーが直面している主な脅威の一つとなっており、このまま対策が取られなければ、ジャガーにとって深刻な障壁となり得るだろう。
 
パンセラのジャガープログラムのExecutive Directorを務めるHoward Quigley博士は次のように説明した。
「パナマでの私たちの保護活動の取り組みを通じて、パンセラとそのパートナーたちは驚くべき事実を発見しました。ジャガーは種の存続のために、パナマ運河を数百mも泳いで渡っています。これは、ジャガーという種が逆境に立ち向かう途方もない弾力性を持っていることを示していますが、私たちは、ジャガーの生息地を保護し、そして、この経路がやがて種を存続させる唯一のルートとならないようにするため、今すぐに行動を起こさなければなりません。実現可能な計画を立てれば、ジャガー、運河、牛の放牧を共存させることができるとわかっています」。
 
牧場主への新たな救済や対立関係を緩和するプロジェクトを実施すると共に、パンセラの研究者たちは、地域のパートナーと継続的に協力し、国内のジャガーの生存と分布や、ジャガーの国内および中南米を移動する際の最も安全な経路を特定して、2013年にパナマの生息地の「地上調査」を終える予定である。
メソアメリカ内のジャガーの他の行動領域はすべて調査し終えたため、パナマとグアテマラは、パンセラの研究者が確認する最後の回廊ということになる。
 
調印式でパナマ環境庁総務長官の代行を務めたGeneral SecretaryであるGeremias Aguilar氏は、この地域での生物多様性とジャガーを保護する取り組みにおいて、パナマが担う役割をさらに強調してこう述べた。
「ジャガーは環境の健全性にとって極めて重要な哺乳類です。人間の持続不可能な開発によって生物多様性が失われることは、近年において最大の地球環境における脅威の一つです。今回の合意の目的は、パナマにおいて生息地の健全性を表すジャガーという種の生存条件を改善することにあります」。
 

 

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