CITES附属書に掲載されるヘビの44年間の国際取引について:保全と公衆衛生に関わる傾向とその影響
和訳協力:高橋 公貴、校正協力:矢船 仁美
2020年6月8日 Biological Conservation掲載論文要約部分抜粋
要約
毒ヘビおよび毒のないヘビの取引は、野生のヘビの個体群に悪影響を及ぼし、ヒトがヘビ咬傷を負う潜在的危険性を高める。
しかし、ヘビ個体数の減少およびヘビ咬傷の潜在的なリスクが最も高い地域を特定するのに十分なヘビの取引に関するデータがない場合が多い。
現在、164種のヘビの合法的な国際取引が、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)によって規制されている。
我々は、CITES附属書に掲載されているヘビに関わる1975年から2018年までの取引について、近年公表されたCITES Trade Database(CITES取引データベース)上の出荷量値を用いて分析を行った。
それにより、ヘビの取引に関する時空間的傾向を明らかにし、ヘビの保全およびヘビ咬傷による公衆衛生上の潜在的危険性についての洞察を得た。
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