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27 北極 南極

2015年7月10日 (金)

ロシアの北極圏北東部のにおけるホッキョクグマのチュクチ-アラスカ個体群

和訳協力:河村 美和、校正協力:鈴木 洋子

2014年12月4日 The Polar Bear Programme News

チュクチ(チュクトカ)-アラスカホッキョクグマ個体群(World Conservation Union (IUCN:国際自然保護連合)の専門用語ではより大きな個体群の一部である、sub-population(亜個体群)とされている)は、ロシアの北極圏の北東部に生息している。
その生息地は、チュクチ海全域、東シベリア海の東部、ボーフォート海の西部を含む。
そのため、このホッキョクグマ個体群はロシアとアメリカの管轄下に置かれている。

チュクチ-アラスカホッキョクグマ個体群はロシアの北極圏に生息する3つの個体群の内の一つである。
中央シベリア個体群と、バレンツ海-カラ海個体群の生息地はそれぞれ、ラプテフ海とバレンツ海である。
カラ海個体群は別個の亜個体群として記載される場合もあるが、そうすることに説得力のある科学的証拠はない。
バレンツ海個体群もまた、ロシアとノルウェーの二か国の管轄下に置かれている。

チュクチ-アラスカ個体群はロシアのホッキョクグマの中で最も研究が遅れている。
1970年代始めに本個体群に関する系統的なデータ収集が開始された。
著名なロシアの極地動物学者のSavva Uspensky氏がこの取り組みの先駆者であった。
Stanislav Belikov氏もまた、ウランゲリ島で冬眠するホッキョクグマに関する生態の研究に長年を費やした。

1990年以降、我々はウランゲリ島保護区に生息するホッキョクグマの行動や個体群生態学を研究するための長期プロジェクトを実施してきた。
このプロジェクトは、地球の気候変動によって引き起こされる群の崩壊等、個体群内部の変遷のパターンを評価することを目的としている。
特定のわずかな変化を突き止めるには長期にわたる研究が不可欠である。
個体群内部の変遷の地上観察など、基本的な個体群の特徴の長期観測が、本プロジェクトの本質的側面である。

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2015年4月26日 (日)

南極を巡る失われた時間

和訳協力:河本 惠司、校正協力:東川 かよ

2014年10月21日  PEW Charitable Trust Opinion

世界の七大陸のうち南極大陸は、文字通り最も寒い。
最南端の大陸を覆うその広大な氷床には、地球上の90%の氷と61%の淡水が閉じ込められており、その広さはおよそ450万平方マイル(約1200万㎢)になる。
また、そこは地球上で最も寒いだけではなく、最も乾燥し、最も風が強い場所でもある。
この氷に覆われた大陸とそれを取り囲む南極海は、この地球上で最後のほとんど手付かずの地域である。
以下はたった一つの統計データだが、このことがどれほど重要かを示している。
南極の深海から湧き上がる栄養分は海流によって遠くへ運ばれ、最終的には、生命にとって不可欠で栄養分に富む海水の70%を供給している。
この海水は南極以外の世界中を循環し、赤道のはるか北に位置する沿岸の漁場に命を吹き込む。

しかし、そんな辺境の地でさえも、捕鯨や漁業などの人類の活動の影響が感じられ、気候変動は南極海で様々な生命に影響を与えるものそのものだ。
何百万年もの間そこで栄えてきた種を含む、クジラからオキアミに至る数多くの種が、冷たい南の海に暮らしている。
しかし、商業的な漁業の拡大は、気温上昇と海洋の酸性化とも相まって、すでに南極半島周辺のオキアミに影響を与えている。
南極半島の周辺海域は、動物の飼料やオメガ3サプリメント注)を得るための漁船団に重宝がられている。
オキアミは南極海の食物網の基盤であり、オキアミの減少は、クジラ、アザラシ、ペンギンの多くの種など、オキアミを食べている南極の野生生物の食料の減少を意味する。

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2015年2月26日 (木)

ハドソン湾南部におけるホッキョクグマの狩猟割当量を自主的に削減

和訳協力:菅原 美香子、校正協力:藤木 香

2014年10月22日 Polar Bears International News

カナダのヌナブト準州のイヌイットとクリー族の狩猟者らは、保全と協調の精神をもって、ハドソン湾南部でのホッキョクグマの狩猟割当量を自主的に削減することに同意した。

科学者らは、およそ1000頭と見積もられているホッキョクグマの個体数に対し、現在の60頭の狩猟割当量は多すぎると指摘しているが、一部の地元の狩猟者らからは反対の声が上がっている。

Nunavut land claim(ヌナブト土地請求権)に関する協定事項を管理・運営する団体であるNunavut Tunngavik Inc.のPaul Irngaut氏は、「我々はハドソン湾南部に生息しているホッキョクグマは多すぎるくらいだと訴え続けていますが、生物学者は理解していないようです」、と述べた。

それにも関わらず、ハドソン湾の海氷の状態の変化や、カナダ環境省が国際貿易の管轄権を行使してついにはこの地域の毛皮の輸出を禁止する可能性があることを懸念し、狩猟者らは自主的にホッキョクグマの狩猟割当量を45頭に削減することに同意した。
今回の成果は、2年以上にわたる管理当局間の交渉および情報共有の賜物である。

「カナダのホッキョクグマの管理は20以上の団体が携わり、大部分は地方または地域の管理団体が管理を行っています。意思決定には時間がかかり、関係者全員の多大な努力を必要とします」と、Polar Bears Internationalの保全事業の代表であるGeoff York氏は述べ、以下のように続けた。
「今回の自主的な狩猟割当量の削減は、ケベック州、オンタリオ州およびヌナブト準州をまたいで生息するホッキョクグマの個体群を、より正式な形で協力的に管理することに向けた確実な一歩なのです」。

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2015年1月13日 (火)

ホッキョクグマ、ボン条約での保護指定にむけ前進

和訳協力:星野 友子、校正協力:清水 桃子

2014年11月7日  CMS News

全体委員会で、ホッキョクグマをCMS(「移動性野生動物の種の保全に関する条約」、通称「ボン条約」)の附属書Ⅱ(国際協定の対象となる移動性の種)に加えるというノルウェーの提案が、CMSの締約国会議の本会議の採決案件として推薦されることが決定し、第一関門を突破した。

締約国からのすべての参加者がこの提案を支持した。
ホッキョクグマの生息国で、条約の非加盟国である、COP(締約国会議)にオブザーバーとして出席していた米国も、ノルウェーの提案に賛同した。
同じくホッキョクグマの生息国で条約非加盟国のカナダは、動議に反対こそしなかったものの、CMSの附属書Ⅱにホッキョクグマを追加する意義について疑問を呈した。

いくつかの自然保護NGOがノルウェーに賛同する一方、イヌイットを代表するオブザーバーは、既存の保護政策ですでに国際合意がなされており、またカナダ北部の地域社会には、ホッキョクグマと密接に関わり生活をしてきた数世紀に渡る歴史がある点に触れ、反対を表明した。

ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/polar-bear-%E2%80%93-one-step-closer-listing-under-cms

 

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2014年12月19日 (金)

ホッキョクグマのボン条約附属書IIへの追加の提案―その2

和文協力:清田 美弥子、校正協力:木田 直子

2014年11月6日 UNEP/CMS/COP11/Doc.24.1.11/Rev.2より抜粋(10~12ページ)

3.4 国内外における利用

生息地の破壊により、いくつかの亜個体群では利用と取引の影響が悪い方向に拡大するだろう(Aars, Lunn et al. 2005年)。
そのため、生息地各国では、捕獲量調整のための情報を提供するにあたって、科学的かつ伝統的な知識に基づいた順応的管理戦略の重要性を強調している(Declaration of the Responsible Ministers of the Polar Bear Range States(「(仮)ホッキョクグマ生息諸国担当大臣による宣言)、2013年12月4日」参照)。
Polar Bear Specialist Group(PBSG:ホッキョクグマ専門家グループ)は、決議(IUCN Polar Bear Specialist Group 2006)を通じて、温暖化の進む北極圏という環境で、捕獲制限を設定する際には、予防的なアプローチをとるよう要請した。
北極圏では、捕獲やさまざまな形での駆除が持続可能なレベルを超えることがないよう、継続的な努力が必要となっているのだ。

3.4.1 捕獲

ホッキョクグマ(学名:Ursus maritimus)は、その生活史の特性により乱獲の影響を受けやすい。
歴史的に見ても、無秩序な狩猟は多くの亜個体群の深刻な個体数の減少をもたらしてきた(Prestrud and Stirling 1994)。
1973年に生息国全5か国が調印したPolar Bear Agreement((仮)ホッキョクグマ合意)では、許容される捕獲を、「地域住民が昔ながらの権利にのっとった伝統的手法を用いて」、「それまで国民が伝統的な手段で捕獲を行ってきたか行ってきた可能性のある地域」で行うものに限定した。
しかしながら、この協定は「捕獲により得られた皮やその他の価値のある部位」を「商業目的に利用」することは認めている。
ノルウェーの北極圏やロシアでは、ホッキョクグマは問題になっている場合や正当防衛による殺害を除き、あらゆる形式での捕獲から保護を受けているが、ロシアでは密猟が保護対策上の深刻な問題になっている(Belikov, Boltunov et al. 2010)。

グリーンランド、アメリカ合衆国、カナダでは、ホッキョクグマの合法的な捕獲が行われている。
これら3つのいずれの国でも、ホッキョクグマは生計を立てることを目的として捕獲されており、捕獲したクマから制作した工芸品の売買は、国の法律で許可されている。
ホッキョクグマの部位の国際取引(例、皮や科学的な標本)は、CITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)の附属書Ⅱで認められている。

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2014年12月17日 (水)

ホッキョクグマのボン条約附属書IIへの追加の提案―その1

和訳協力:池田 磯香、校正協力:榛木マエ 久実

2014年11月6日 UNEP/CMS/COP11/Doc.24.1.11/Rev.2より抜粋(2・3ページ)

2.2 個体群

2009年、International Union for Conservation of Nature/Species Survival Commission(IUCN/SSC:国際自然保護連合/種の保存委員会)のPolar Bear Specialist Group(ホッキョクグマ専門家グループ)は、19のsubpopulation(亜個体群)の一部から導き出した個体数推定に基づき、全世界に生息するホッキョクグマ(学名:Ursus maritimus)は約20,000~25,000頭であるとした(Obbard, Thiemann et al. 2010; Vongraven and Peacock 2011)。
2013年12月、ホッキョクグマ専門家グループはホッキョクグマに関する現状を評価し、19の亜個体群について以下のことを明らかにした。

・4つの亜個体群(バフィン湾、ケーン海盆、ボーフォート海南部、ハドソン湾西部)は減少傾向にあると判断される
・9つの亜個体群(北極海盆、バレンツ海、チュクチ海、東グリーンランド、カラ海、ランカスター海峡、ラプテフ海、Norwegian Bay(カナダ)、バイカウントメルビル海峡)は不明・データ不完全と判断される
・5つの亜個体群(デービス海峡、フォックス湾、ブーシア湾、ボーフォート海北部、ハドソン湾南部)は安定しているとみなされる
・1つの亜個体群(マクリントック海峡)は増加傾向にあるとみなされるも、その個体数は、歴史的水準(およそ25年前)と比較すると、依然として減少している状態にある

2008年にIUCNは、IUCN criterion A3c(IUCN基準A3c)に基づき、ホッキョクグマをVulnerable(絶滅危惧II類)のカテゴリーにリストアップした。
「優占する面積や分布域の減少、そして生育環境の悪化」により、「3世代(45年)以内に30%を超える個体数の減少が予想される」ためである(Schliebe, Wiig et al. 2008)。
さらに、Canadian Polar Bear Technical Committee((仮)カナダ・ホッキョクグマ技術委員会)は、カナダ北極圏内の13の亜個体群の1年ごとの状態を評価し、揃った調査結果について考察を行った。

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2014年4月27日 (日)

ホッキョクグマの窮状に多大な注意を払う必要

翻訳協力:黒木 摩里子、校正協力:ジョンソン 雅子

2013年12月5日 IUCN News story

ホッキョクグマの生息国であるカナダ、デンマーク、ノルウェー、ロシア、米国はこの日、重要な宣言に調印をした。
これは絶滅危惧種に関するIUCNレッドリストで絶滅危惧II類に分類される象徴的な動物であるホッキョクグマを保護する対策を強化するものである。

ホッキョクグマは北極圏の伝統的民俗と独自性にとってその大部分を占める存在である。
特に先住民とホッキョクグマは何千年にわたり共存し、彼らの生活は互いに密接に結びついている。
またホッキョクグマはほかの種とも多くの重要な関わりをもっており、北極圏の生態系において大きな役割を担っている。

しかしホッキョクグマは増え続ける圧力にさらされている。
いまや北極圏における気候変動とこれに伴い人間の活動が増加したことによる脅威は、環境汚染や持続不可能な開発といった従来からの脅威の比ではない。

12月4日~6日、政府とNGOの代表による「ホッキョクグマ保護国際フォーラム」がモスクワで開催され、今後どうやってホッキョクグマを保護していくかについて話し合われている。
この会議は1973年の「ホッキョクグマの保護に関する国際協定」の締結から40周年を記念し開催された。

1973年に締結された協定は、ホッキョクグマの生息地全域における調査、管理および保護のための生息国による行動計画であった。

IUCNはこの協定において特別な役割を担っている。
IUCNのSpecies Survival Commission(SSC/種の保存委員会)の一組織であるPolar Bear Specialist Group(ホッキョクグマ専門家グループ)は、1968年のグループ設置以降、この協定のために生息国に対し科学的および技術的なアドバイスを提供し、業務を支援している。

IUCNのPoul Engberg-Pedersen事務局次長が今回の会議で開会の挨拶をおこなった後、ホッキョクグマ専門家グループ代表のDag Vongraven氏とグループメンバーのSteven Amstrup氏が会議の進行において技術顧問を務めた。
これらの専門家から、北極圏における19のホッキョクグマ亜個体群の現状と危機、またホッキョクグマの保全のための観察体制と今後の調査の優先順位についての考察を含む一連の最新情報が報告された。

今回の宣言では、2015年までにホッキョクグマに対するCircumpolar Action Plan ((仮)北極圏行動計画)を発展させ、これを実現する活動などを通じて、1973年の「ホッキョクグマ保護に関する協定」を実行するための重要なステップについて概要が述べられている。
第一にホッキョクグマの十分な生息域を把握し保護していく。第二にホッキョクグマ監視プログラムをしっかりと実施し、広範囲にわたるホッキョクグマの生息地の状態と生息数の傾向を最新のものに更新すること。この第二のステップについてはIUCN-SSCのホッキョクグマ専門家グループが指示を受け、すでに作業に取り組んでいる。2015年に、IUCNとホッキョクグマ専門家グループにより、ホッキョクグマの地球規模でのIUCNレッドリストの評価が更新されることが約束されるだろう。

http://www.iucn.org/news_homepage/?14145/Plight-of-the-Polar-Bear-gets-high-level-attention

 

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2014年2月 4日 (火)

極地をつなぐ―小さな一歩から大きな前進へ

翻訳協力:野本 良子、校正協力:桐生 洋子

2013年10月9日 IUCN Redlist News Release

欧州の主だった動物園と水族館はAssociation of Zoos and Aquariums(北米動物園水族館協会)やArctic Action Team((仮)北極活動チーム)、そのほかの協力団体とともに、European Association of Zoos and Aquaria (EAZA、欧州動物園水族館協会)を通じて、北極と南極における生物の多様性を保護するため意識と行動の変化を呼びかけていく。

欧州動物園水族館協会は今後2年間、Pole to Pole Campaign((仮)極地をつなぐキャンペーン)を欧州と中東地域で展開していく予定だ。
北極と南極に生きる多種多様の生物が直面している問題をテーマにしたキャンペーンは、すべての人を対象に、極地の生物を救う日常の小さな行動の変化に焦点を当てる。

北極と南極を代表する非常に人気の高いホッキョクグマとオウサマペンギンが、このキャンペーンの「メイン・キャラクター」を務める。
世界中の動物園で飼育されている彼らと、キャンペーンの「サポート・メンバー」となる生物(ホッキョクギツネ、シロイルカ、ジャコウウシ、ヒゲペンギン、アホウドリ類、ニュージーランドオットセイなど)たちの話は、人々の日常生活で小さな変化を生み出し、そして極地の生物やその生息地を後世にわたって救うことになる。

欧州動物園水族館協会が展開する(仮)極地をつなぐキャンペーンは、すぐにでも実行できる簡単な日常的な行動の変化に焦点を絞っている。
「Pull the Plug Challenge((仮)プラグを抜こう運動)」はとてもわかりやすく、そのまま行動にうつせる。
1つ以上の電化製品のプラグを2ヶ月間コンセントから抜くことを誓うのだ(この期間の延長は可能)。
コンセントからプラグを抜くという小さな継続できる行動は、たくさんの人が参加できるので大きな効果を生み出す。
この「入門編」となる運動を通じて人々は意識を変え、より良い環境に心配りするようになる。
電力の消費量を減らし、北極や南極のみならず、極地以外の生物の多様性を保護するには、より多くの人々の参加が重要と協調する。

使用していない電化製品の多くが使っていない状態で、電力を消費していることに気づいていない人は多い。
電化製品や電子機器などが、動いていない状態、または電源が切れている状態であっても消費する電力を待機電力という。
使っていない状態の電化製品は多く、地球上の二酸化炭素排出量のおよそ1%を生み出している。

欧州動物園水族館協会所属の動物園を訪れる1億4千万の人々全員が携帯電話を充電した後すぐにコンセントからプラグを抜いたら、2,900万kWの電力、422,149バレル分の石油、サッカー競技場119,032面分もの森林を守ることになると見られている。
極地をつなぐキャンペーンの主旨は、こうした継続できる行動を促すことにある。
「(仮)プラグを抜こう運動」に参加して、一人の小さな行動がよりよい環境を生み出すことに人々が気づくことを期待する。
このような意識の変化は、様々な継続できる行動へと拡がり、必ず雪だるま式の効果をもたらすだろう。

http://www.iucnredlist.org/news/pole-to-pole-one-small-step-one-giant-leap

 

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2013年9月13日 (金)

北極地方アラスカで気候変動にさらされる野鳥の繁殖活動―増える種と減る種

WCS(野生生物保護協会)の研究員が野鳥54種の気候変動に対する脆弱性評価を実施

Gyrfalcon(シロハヤブサ)とCommon eider(ホンケワタガモ)は気候変動に極めて弱い傾向

脆弱性評価の結果は今後の研究と野生生物管理の参考に

翻訳協力:丸目多真季、校正協力:小山園子

2013年4月2日 WCS news

WCS(野生生物保護協会)の最新の報告は、北極地方アラスカで繁殖活動をする野鳥54種が2050年までに生じる気候変動の影響に対し、どの程度脆弱であるかに注目したものである。
今回実施された脆弱性評価の結果、シロハヤブサとホンケワタガモの2種は、予測される気候変動の影響に対し「極めて」弱く、別の7種は「やや」弱いことが分かった。
また、別の5種は個体数が増加する傾向にあり、温暖化の恩恵を受けていると見られる。

北極地方アラスカには、世界中から集まる90種以上、何百万羽もの野鳥にとって非常に重要な繁殖地かつ渡りの中継地である。
アラスカ北部では2050年までに年間平均気温が少なくとも3.1℃上昇することが予想され、そのことが鳥たちにさまざまな影響を与えると考えられる。

野生生物保護協会の研究員であるJoe Liebezeit氏、Erika Rowland氏、Molly Cross氏、Steve Zack氏が共同で執筆した報告書『北極地方アラスカで繁殖活動をする野鳥の気候変動に対する脆弱性評価』には、54種の野鳥を対象に行われた評価の詳細が述べられており、この地域での気候を踏まえた野生生物の管理に役立つ。
このプロジェクトは、評価の対象となった野鳥のエキスパートである自然科学者80名以上の参加と支援のもとに進められた。

脆弱性評価の結果、シロハヤブサとホンケワタガモは気候変動の影響に対して極めて弱いこと、さらにBrant(コクガン)、Steller’s eider(コケワタガモ)、Pomerine jaeger(トウゾクカモメ)、Yellow-billed loon(ハシジロアビ)、Buff-breasted sandpiper(コモンシギ)、Red phalarope(ハイイロヒレアシシギ)、Ruddy turnstone(キョウジョシギ)の7種はやや弱いことが分かった。
評価によると、Savannah sparrow(クサチヒメドリ)、Lapland longspur(ツメナガホオジロ)、White-crowned sparrow(ミヤマシトド)、American tree-sparrow(ムナフヒメドリ)、Common redpoll(ベニヒワ)の5種は個体数が増加する傾向にある。

報告書の執筆者らによると、これは野鳥が北極地方アラスカでの繁殖活動の際に受ける気候変動の影響に限定した脆弱性評価であり、アラスカ以外の分布域での評価は行われていないという。

「脆弱性評価を行う最大の意義は、多かれ少なかれさまざまな種が気候変動の影響を受ける背景要因を探り出すことにあります。
こうした取り組みを通して、その後の管理活動に優先順位をつけたり、データの空白部分を特定したりすることが可能になります。
それぞれの種についた評価は管理活動や保護計画に優先順位をつける際の原点となるのです」と野生生物保護協会の保護研究員で報告書の執筆者でもあるJoe Liebezeit氏は話す。

脆弱性の評価は、種の気候変動に対する感受性(温度変化に対する生理的耐性など)についての専門家の意見と、アラスカ北部全域で予測される気温と湿度の変化など、外的要因の地理的空間データセットを基にNatureServe(アメリカのNPO)が開発したソフトウェアを使って行われた。

Arctic Landscape Conservation Cooperative((仮)北極景観保全協同組合)のコーディネーター、Greg Balogh氏は気候変動による変化に注目している。
「この評価で使ったソフトウェアは、コンピュータのモデリングと専門家の意見を一つにまとめるという実現の難しい取り組みに成功しています。気候変動によって増える種と減る種に関して、このソフトウェアが示す洞察と描写はみごとなものです。土地や資源を管理する人たちは、将来のビジネス設計を考える際にこうした製品に目を向けるとよいと思います」とGreg Balogh氏は話す。

気候変動の影響を受けやすい種に共通して見られたのは、海岸線への強い帰巣本能である。
帰巣した鳥たちは、海岸沿いの大気の乱れによる激しい雨や風、侵食、氷結といった気候関連の変化にさらされることになる。
一方、さまざまな条件に広く適応できる種は比較的気候変動の影響が少なく、温暖化によって個体数の増加が予測される種もあった。

広範囲にわたる評価が実施されたにもかかわらず、報告書の執筆者たちは取り組みがまだ十分ではないことを認めている。

野生生物保護協会の研究者で報告書の執筆者でもあるErika Rowland氏は語った。
「私たちが行った評価から分かるのは、鳥たちが受ける気候変動の影響のごく一部に過ぎません。たとえば、数種類の鳥が温暖化によって干上がったり位置が変わったりする可能性のある湿地帯を主な生息地としています。また、多くの鳥がアラスカ以外の場所で越冬します。そのため、保全計画を立てて管理を行うには、最終的に他の分布域からの気候変動情報を踏まえて、北極地方アラスカでの鳥たちの脆弱性を把握することが必要となります」。

http://www.wcs.org/press/press-releases/breeding-birds-arctic-alaska.aspx

 

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2013年9月 1日 (日)

新北極生物多様性評価による移動性生物の保全

翻訳協力:森田 節美、校正協力:立石 ゆりか

2013年5月15日 CMS News

Conservation of Arctic Flora and Fauna(CAFF、北極圏植物相・動物相保存作業部会)は、The Arctic Council(北極評議会)において生物多様性を研究しているグループである。
このたび「Arctic Biodiversity Assessment(ABA、北極生物多様性評価)」を発表し、北極における生物の多様性の重要性と方向性を報告した。

北極圏は、CMS(Convention on the Conservation of Migratory Species of Wild Animals、「移動性野生動物の種の保全に関する条約」、通称「ボン条約」)の附属書が挙げるシロナガスクジラやナガスクジラ、ゴマフアザラシ、サメ類、コオバシギなどの鳥類、そういった多様な移動性生物の貴重な宝庫である。
北極圏動物相にとってのストレス因子が増え続けていることを考慮すると、生物多様性の変化と反応を理解することは移動性野生生物の保護のために必要不可欠である。

CMSおよびそれに関連した協定の事務局は、多様性生物保全のために、研究結果やそれに付随する政策勧告などを進んで受け入れる方針を示した。
CMSとCAFFは北極移動性生物の保護と保存のためのより一層の統一努力へ向けた協力決議に先ほど署名した。
The African-Eurasian Waterbird Agreement(アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定)とCAFFも、昨年同様の決議に署名している。

CMS関連団体とCAFF間で移動性生物の情報やデータを相互共有することは、「 the Joint Work Plan(共同作業計画) 2013-2015)」にとって最重要項目である。
この「共同作業計画 2013-2015」は問題解決に向けての相互協力のために制定されたものである。

http://www.cms.int/en/news/new-arctic-biodiversity-assessment-helps-conserve-migratory-species

 

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