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27 北極 南極

2018年10月 2日 (火)

オキアミ会社、南極海の脆弱な地域での漁業中止に同意

翻訳協力:長井 美有紀(Myuty-Chic)

2018年7月13日 Nutritional Outlookニュースより一部抜粋

グリーンピースのアクションキャンペーンに誘発され、南極海のオキアミ漁を行う会社が、南極の脆弱な地域でのオキアミ漁をやめることに同意した。

すべてのオキアミ漁を行う会社がそれを約束したわけではないが、オキアミ漁を行う会社の85%ほどが同意したと推定される。
脆弱な地域でのオキアミ漁を行わないとしたのは、アーカー・バイオマリン社やリムフロスト社、CNFC(中国漁業国際社)、Insung社、Pesca Chile社などである。

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2018年9月 6日 (木)

日本、年次南極海調査捕鯨で120頭を超える妊娠クジラを捕殺

和訳協力:長井美有紀(Myuty-Chic)

2018年5月28日 Newsweekニュースより一部抜粋

ある有名なアニマル・ライツ団体は、論争の的となる日本の捕鯨を非道だとしてきた。
それは、去年日本が年に1度実施してきた南極海での調査捕鯨で、120頭以上の妊娠したクジラを捕殺していたことが判明してからのことである。

最新データによると、作年夏、333頭ものクロミンククジラが捕殺され、そのうち181頭がメスで、さらにそのうちの122頭が妊娠していたとされている。

夏の年次調査は143日間にもおよび、国際捕鯨委員会の自然科学委員会の議事録によると、61頭もの幼齢のオス、53頭の幼齢メスのクジラ、合計で114頭も捕殺されている。

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2017年10月 6日 (金)

南極ロス海に世界最大の海洋保護区指定

2016年10月27日 Pew Charitable Trusts News

和訳協力:松岡 真由美、校正協力:長谷川 祐子

Commission for the Conservation of Antarctic Marine Living Resources(CCAMLR:南極の海洋生物資源の保存に関する委員会)の資料として、南極ロス海の海洋保護区指定に関する地図が2016年11月28日に更新された。
この分析は2016年11月7日に更新され、海運や観光への言及など、必須ではない事項が取り除かれた。

本日のCCAMLRの会合の終わりには、南極のロス海における地球上最大の海洋保護区の創設を宣言するという歴史が作られた。
過去5年にわたり難航した交渉を経て、CCAMLRに加盟する24か国とEUが、南太平洋の広大な海域を保護することで一致した初めてのことである。

155万km2の海洋保護区は、ペンギンやアシカ、オキアミ、クジラなどにとって繁殖や採餌のための重要な生息場所となるだろう。
この画期的な取り決めは、各国が個々の国の利害を超えて広大な海域の保護に同意したことを示し、CCAMLRが南極海の保護に真剣に取り組むことを意味している。

この案の可決はロシアの参加なくして実現不可能だった。
同時に、過去6年にわたるアメリカやニュージーランドの政府の粘り強い取り組みも称賛に価する。

この歴史的な取り決めは、米国務長官John Kerry氏が主宰者となり先月ワシントンで開催された国際海洋会議「私たちの海洋」の勢いに続く形となった。
この会議では、およそ400万km2の海洋の保護が発表された。

ニュースソース:
http://www.pewtrusts.org/en/research-and-analysis/analysis/2016/10/28/ross-sea-designated-as-worlds-largest-marine-protected-area

 

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2017年9月 8日 (金)

氷が失われていく北極海を船舶と原油から守るよう緊急に求められる―IUCN世界遺産レポート

和訳協力:古澤 陽子、校正協力:伊川 次郎

2017年4月4日  IUCNNews

International Union for Conservation of Nature(IUCN:国際自然保護連合)が、アメリカに本部を置くNatural Resources Defense Council(NRDC:自然資源防衛協議会)とUNESCO(国連教育科学文化機関)のWorld Heritage Centre(世界遺産センター)と共同で本日発表した科学報告書によると、海の氷が溶けることで、海運業や底引き網漁、石油探査などの活動範囲が今までになく広がる今、北極海の保護が緊急に必要とされているという。

この報告書では、世界的に重要とされる北極海の7つの海洋地域を特定し、それらの地域は保護を必要としている上に世界遺産に値する可能性もあると指摘している。

「北極海は地球の気候を決定する極めて重要な役割を果たし、多様な種の生息地となっていますが、それらの種の多くは絶滅の危機に瀕しています」と、IUCNのGlobal Marine and Polar Programme(世界海洋・極地プログラム)の責任者であるCarl Gustaf Lundin氏は述べる。
「World Heritage Convention(世界遺産条約)は、地域的に最もすぐれた生息地への国際的な認識を高め、保護を促進させる大いなる可能性を秘めています」。

北極海は、地球の最北に1,400万km2にわたり広がっている。
その冷たい海は、ホッキョククジラ、イッカク、セイウチなどを含む、他では見られない野生動物の住み処となっている。
地球の中でも手つかずの海の一つである北極海は、ホッキョクグマやAtlantic puffins(ニシツノメドリ)などといった、IUCN Red List of Threatened Species(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)で絶滅危惧II類に指定されている、絶滅の危険性が高い種の貴重な生息地となっている。

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2017年8月25日 (金)

WCS、極地保護のための新たな国際合意を歓迎

和訳協力: 高橋 哲子、校正協力:伊川 次郎

2017年1月19日 WCS News Releases

「Polar Code(極海コード)注1」の改正により、船舶運航が、環境が変化しつつある北極および南極海域に棲息する野生生物に与える影響が、最小限に抑制されるだろう。
新基準は野生生物を保全し、北極圏にとっては、野生生物に食糧安全保障を依存する北極の地域コミュニティを保護するものとなるだろう。

WCS(Wildlife Conservation Society:野生生物保護協会)は、International Maritime Organization(国際海事機関)およびその関係団体らが、両極海域での海事活動の安全を確保し、船舶活動が海洋環境におよぼす危険性から両極海域を保護する、法的拘束力のある国際合意である極海コードを策定・施行したことを賞賛する。

様々な作業部会による20年以上もの検討の結果、改正極海コードが2017年1月1日に施行された。

「この極海コードは、北極の海洋環境にとってすばらしいニュースです」と、WCSのArctic Beringia Program((仮)北極圏ベーリング陸橋プログラム)の代表を務めるMartin Robards博士は言う。
「この広大で遠く離れた地域から、船舶の排出物による脅威や油汚染事故のリスクを減少させることは、野生生物の保健衛生と地域の先住民コミュニティの食糧安全保障にとって非常に重要なことなのです」。

海路を含む両極圏には、鳥類、哺乳類、そのほか、実に多様な種が棲息している。
その中には、信じられないほどの集団が形成される地域もある。
例えば、北極海、その沿岸域およびベーリング海峡は、約17,000頭のホッキョククジラ、150,000頭以上のセイウチ、それに他の多くの海生哺乳類が移動する回廊や目的地になっている。

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2017年7月11日 (火)

欧州の海外領域の保全プロジェクトの企画を募集

和訳協力:K.O、校正協力:池田 磯香

2015年9月14日 IUCN Article

極地・亜極、南大西洋、カリブ地方、インド洋、太平洋地域内の欧州のOverseas Countries and Territories(OCTs:海外領域)における持続可能な開発ならびに生物多様性の保全に関する重要なプロジェクトは、今回助成金を要請することができる。

現在、BEST(Biodiversity and Ecosystem Services in European Overseas Territories:(仮)欧州海外領土における生物多様性および生態系サービス) 2.0プログラムでは、このプロジェクトを支援する企画提案を募集している。
プロジェクトは、EU(欧州連合)の海外領域における持続可能な発展の土台となり、生物多様性の保全を促進し、保全によって生み出される生態系サービスを増進させるものだ。
この初回の公募では、少額枠でインド洋、極地・亜極、および南大西洋地域対象の企画を、中規模額の枠組みではカリブ地方および太平洋地域の対象の企画を広く募集している。

EUの生物多様性を構成する生物の大部分は欧州の海外領土に生育・生息しており、この中に、今回資金援助の対象地域となっている25の海外領域が含まれる。
いくつか例を挙げると、フランス領ポリネシア、グリーンランド、ニューカレドニア、オランダ王国領カリブ地方、そしてアセンション島などである。
これらの領域が含まれるため、欧州の海域面積は世界最大である。
また欧州海外領域では、合計580万人もの市民が生活を営んでおり、地域の健全な生態系は、彼らの生活や経済活動の拡大、そして気候変動への適応に、欠かせないものである。

サンゴ礁やマングローブといった自然生態系は、嵐や海面上昇から海岸線を守る役割を果たしている。
健全な海は、漁業を支えるだけでなく、観光客を魅了するユニークな生物とその生育・生息環境をも守るため、しばしば地域経済の原動力となりうる観光産業にとって、重要である。
こういったいわゆる自然資本を保つための持続可能な開発こそが、このような海外領域では極めて重要である。

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2015年7月10日 (金)

ロシアの北極圏北東部のにおけるホッキョクグマのチュクチ-アラスカ個体群

和訳協力:河村 美和、校正協力:鈴木 洋子

2014年12月4日 The Polar Bear Programme News

チュクチ(チュクトカ)-アラスカホッキョクグマ個体群(World Conservation Union (IUCN:国際自然保護連合)の専門用語ではより大きな個体群の一部である、sub-population(亜個体群)とされている)は、ロシアの北極圏の北東部に生息している。
その生息地は、チュクチ海全域、東シベリア海の東部、ボーフォート海の西部を含む。
そのため、このホッキョクグマ個体群はロシアとアメリカの管轄下に置かれている。

チュクチ-アラスカホッキョクグマ個体群はロシアの北極圏に生息する3つの個体群の内の一つである。
中央シベリア個体群と、バレンツ海-カラ海個体群の生息地はそれぞれ、ラプテフ海とバレンツ海である。
カラ海個体群は別個の亜個体群として記載される場合もあるが、そうすることに説得力のある科学的証拠はない。
バレンツ海個体群もまた、ロシアとノルウェーの二か国の管轄下に置かれている。

チュクチ-アラスカ個体群はロシアのホッキョクグマの中で最も研究が遅れている。
1970年代始めに本個体群に関する系統的なデータ収集が開始された。
著名なロシアの極地動物学者のSavva Uspensky氏がこの取り組みの先駆者であった。
Stanislav Belikov氏もまた、ウランゲリ島で冬眠するホッキョクグマに関する生態の研究に長年を費やした。

1990年以降、我々はウランゲリ島保護区に生息するホッキョクグマの行動や個体群生態学を研究するための長期プロジェクトを実施してきた。
このプロジェクトは、地球の気候変動によって引き起こされる群の崩壊等、個体群内部の変遷のパターンを評価することを目的としている。
特定のわずかな変化を突き止めるには長期にわたる研究が不可欠である。
個体群内部の変遷の地上観察など、基本的な個体群の特徴の長期観測が、本プロジェクトの本質的側面である。

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2015年4月26日 (日)

南極を巡る失われた時間

和訳協力:河本 惠司、校正協力:東川 かよ

2014年10月21日  PEW Charitable Trust Opinion

世界の七大陸のうち南極大陸は、文字通り最も寒い。
最南端の大陸を覆うその広大な氷床には、地球上の90%の氷と61%の淡水が閉じ込められており、その広さはおよそ450万平方マイル(約1200万㎢)になる。
また、そこは地球上で最も寒いだけではなく、最も乾燥し、最も風が強い場所でもある。
この氷に覆われた大陸とそれを取り囲む南極海は、この地球上で最後のほとんど手付かずの地域である。
以下はたった一つの統計データだが、このことがどれほど重要かを示している。
南極の深海から湧き上がる栄養分は海流によって遠くへ運ばれ、最終的には、生命にとって不可欠で栄養分に富む海水の70%を供給している。
この海水は南極以外の世界中を循環し、赤道のはるか北に位置する沿岸の漁場に命を吹き込む。

しかし、そんな辺境の地でさえも、捕鯨や漁業などの人類の活動の影響が感じられ、気候変動は南極海で様々な生命に影響を与えるものそのものだ。
何百万年もの間そこで栄えてきた種を含む、クジラからオキアミに至る数多くの種が、冷たい南の海に暮らしている。
しかし、商業的な漁業の拡大は、気温上昇と海洋の酸性化とも相まって、すでに南極半島周辺のオキアミに影響を与えている。
南極半島の周辺海域は、動物の飼料やオメガ3サプリメント注)を得るための漁船団に重宝がられている。
オキアミは南極海の食物網の基盤であり、オキアミの減少は、クジラ、アザラシ、ペンギンの多くの種など、オキアミを食べている南極の野生生物の食料の減少を意味する。

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2015年2月26日 (木)

ハドソン湾南部におけるホッキョクグマの狩猟割当量を自主的に削減

和訳協力:菅原 美香子、校正協力:藤木 香

2014年10月22日 Polar Bears International News

カナダのヌナブト準州のイヌイットとクリー族の狩猟者らは、保全と協調の精神をもって、ハドソン湾南部でのホッキョクグマの狩猟割当量を自主的に削減することに同意した。

科学者らは、およそ1000頭と見積もられているホッキョクグマの個体数に対し、現在の60頭の狩猟割当量は多すぎると指摘しているが、一部の地元の狩猟者らからは反対の声が上がっている。

Nunavut land claim(ヌナブト土地請求権)に関する協定事項を管理・運営する団体であるNunavut Tunngavik Inc.のPaul Irngaut氏は、「我々はハドソン湾南部に生息しているホッキョクグマは多すぎるくらいだと訴え続けていますが、生物学者は理解していないようです」、と述べた。

それにも関わらず、ハドソン湾の海氷の状態の変化や、カナダ環境省が国際貿易の管轄権を行使してついにはこの地域の毛皮の輸出を禁止する可能性があることを懸念し、狩猟者らは自主的にホッキョクグマの狩猟割当量を45頭に削減することに同意した。
今回の成果は、2年以上にわたる管理当局間の交渉および情報共有の賜物である。

「カナダのホッキョクグマの管理は20以上の団体が携わり、大部分は地方または地域の管理団体が管理を行っています。意思決定には時間がかかり、関係者全員の多大な努力を必要とします」と、Polar Bears Internationalの保全事業の代表であるGeoff York氏は述べ、以下のように続けた。
「今回の自主的な狩猟割当量の削減は、ケベック州、オンタリオ州およびヌナブト準州をまたいで生息するホッキョクグマの個体群を、より正式な形で協力的に管理することに向けた確実な一歩なのです」。

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2015年1月13日 (火)

ホッキョクグマ、ボン条約での保護指定にむけ前進

和訳協力:星野 友子、校正協力:清水 桃子

2014年11月7日  CMS News

全体委員会で、ホッキョクグマをCMS(「移動性野生動物の種の保全に関する条約」、通称「ボン条約」)の附属書Ⅱ(国際協定の対象となる移動性の種)に加えるというノルウェーの提案が、CMSの締約国会議の本会議の採決案件として推薦されることが決定し、第一関門を突破した。

締約国からのすべての参加者がこの提案を支持した。
ホッキョクグマの生息国で、条約の非加盟国である、COP(締約国会議)にオブザーバーとして出席していた米国も、ノルウェーの提案に賛同した。
同じくホッキョクグマの生息国で条約非加盟国のカナダは、動議に反対こそしなかったものの、CMSの附属書Ⅱにホッキョクグマを追加する意義について疑問を呈した。

いくつかの自然保護NGOがノルウェーに賛同する一方、イヌイットを代表するオブザーバーは、既存の保護政策ですでに国際合意がなされており、またカナダ北部の地域社会には、ホッキョクグマと密接に関わり生活をしてきた数世紀に渡る歴史がある点に触れ、反対を表明した。

ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/polar-bear-%E2%80%93-one-step-closer-listing-under-cms

 

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