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26 南米

2019年1月31日 (木)

アルゼンチンの大豆による環境破壊は我々の食卓に直結している

和訳協力:石原 洋子

アルゼンチンのグランチャコの森がヨーロッパの家畜用飼料や我々の食料となる大豆のために破壊されている。
大豆は、脆弱なアルゼンチン経済の主力品目だが、そのために先住民は犠牲になってきた。

2018年10月26日 The Guardian記事より一部抜粋

ほんの数年前までアルゼンチン北部のサルタ州のこの広大な土地は、先住民Wichiが住む森であり、アルゼンチン北部、隣国のボリビア、パラグアイやブラジルにまで広がる壮大なグランチャコの森の一部だった。
グランチャコの森は南米でアマゾンに次ぐ広さと生物多様性を持つ、25万mile2(約65万km2)にも及ぶ乾燥林だが、科学者の研究を待たず速いスピードで伐採が進んでいる。

アルゼンチン政府が1996年に遺伝子組み換え大豆の導入を許可して以来、国の森林の約1/4を開墾してきた。
新たに開墾した土地の大部分は大豆畑に変わった。
大豆は、周期的に悪化したアルゼンチンの経済にとって非常に重要になってきている。
「アルゼンチンは森林破壊の危機にあります」と、グリンピース・アルゼンチンの代表であるNatalia Machain氏は警告する。

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2019年1月12日 (土)

現地取材:アマゾンのジャガー闇市場

翻訳協力:木田 直子

2018年9月18日  The Brazilian Report記事より一部抜粋

一見すると、Li Mingと妻のYin Lanはごく普通の中国人に見えるだろう。
ベンチに座って優しそうな笑みを浮かべ、訪ねてきてくれた親戚たちに心のこもった挨拶をしている。
昼食の時間だ。
訪問者の一人が米と鶏肉の入った容器を2つ持って2人に近づいてきた。
Yinが立ち上がり、私の隣に座っている警察官に、血の巡りが悪くなっているので手錠を少し緩めてもらえないかと丁寧に頼む。
3時間近くが経過した。
MingとLanが告訴されている野生生物の違法取引を担当する裁判官はまだ現れない。
これで6回目になるが、審理は保留になった。

Li MingとYin Lanは、ボリビアのIDカードを持つ中国人だ。
2018年2月23日にサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ市内にある自分たちの鶏肉料理店で、アマゾンジャガーの牙185本、ジャガーの皮3枚、さまざまな動物の部位のいくつか、22口径のピストル1丁、それに多額のボリビア通貨と外国通貨を所有していたとして逮捕された。

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2019年1月10日 (木)

中国人消費者の熱狂的な欲望がローズウッドを絶滅に追いやる

和訳協力:木田 直子

国際規制は強化されているが、密輸業者にこの熱帯広葉樹の違法取引をやめさせるにはほとんど役立っていない

2018年9月17日 South China Morning Post記事より一部抜粋

中国で台頭しつつある中流階級の購買力は小売業者にとっては夢の材料だが、自然保護活動家にとってはますます悪夢の様相を呈している。

中国本土やアジア各地の裕福な中国人の金遣いの荒さは、映画『クレイジー・リッチ!』(原題:Crazy Rich Asians)の大ヒットにより世界の注目を集めるところとなった。
続編の一部は上海が舞台になると予想されているこの映画の中で、登場人物たちは高級車や不動産、宝石を買いあさり、観客を驚嘆させた。

もっともっとと高価な商品を求める中国人の物欲は、ある問題に対する世間の注意を引き始めているが、こちらはロマンチックコメディーのような具合にはいかないだろう。
世界で最も密輸されている自然界の産物であり、絶滅の危機に瀕しているローズウッド材の大規模な違法取引のことである。

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2018年11月 8日 (木)

ブラジルの国会議員が法を犯し、アマゾンを犠牲に世界と闇取引:レポート

和訳協力:木田 直子

2018年9月11日  MONGABAY記事より一部抜粋

国際NGOであるAmazon Watchが今週発表した報告書によって、ブラジルの著明な政治家6人が、重大な環境・経済・社会的な犯罪や法律違反にかかわる嫌疑について有罪であったことが判明したとのことだ。
6人はいずれも農業関連産業のロビーイストグループbancada ruralista(農村のベンチの意味)に所属しており、1人を除いて全員、10月の選挙への出馬が決まっている。

彼らの農場の農産物や農村地域の協力者が流通させている製品は、米国とヨーロッパの大手企業に輸出されている。
彼らの製品を購入している主な企業には、飲料メーカーのコカ・コーラ社(米国)、シュウェップス社(スイス)やEckes Granini社(ドイツ)、それに鶏肉加工業者のWiesenhof社(ドイツ)が含まれる。

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2018年8月21日 (火)

チリのリチウム 恵みか呪いか?

和訳協力:深井 悠

2018年5月11日 DWニュースより一部抜粋

アタカマ塩原の間欠泉や火山、フラミンゴは、世界中から旅行者を引き寄せる。
しかしその強く印象に残るチリ塩原の景色の地下には、世界の化学会社からの違った種類の興味を引く、はるかに大きな経済的潜在力をもつものが隠されている。

リチウム電池は、ラップトップPCや携帯電話から、電気自動車、電力貯蔵施設に至るまで、化石燃料の世界から抜け出すのに役立つあらゆる種類の機器にとって必要不可欠だ。
世界が再生可能エネルギーに移行するにつれて、ますます多くの分野で電化が進むこととなり、リチウムの需要は2025年までに倍増する見込みである。

アタカマ塩原には、世界で最も豊かなリチウム鉱床が地下に一部ある。
つまり、チリは宝の山の上に座しているということだ。
しかしそれを食いものにすれば、ひどい環境面での損失をもたらす可能性がある、と反対派は語る。

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2018年7月21日 (土)

セラードのアグリビジネスで栄えた町;少数に利益を多数に苦難をもたらす

和訳協力:立田 智恵子

2018年3月26日 MONGABAYニュースより一部抜粋

ルイス・エドワルド・マガリャエス(以降、LEMとする)は、セラードのアグリビジネスが盛んで、大豆栽培で急速に繁栄した町だ。
この町の人口は2000年の時の4倍の83,000人にまで膨れ上がり、ブラジルで最も急速に人口が増加している町の一つとなっている。
だがLEMでは、働き口や良い条件を求めて田舎から大勢の人々が押し寄せるという、成長期の問題を抱えている。

公共事業は人口増加の追いつくことができず、都市の道路の大部分はまだ依然として未舗装で、衛生サービスも人口増加に遅れをとっている。
地方から新たにやって来る多くの人たちは専門的技術を持っておらず、実入りの良い仕事を得ることも、高度に機械化・専門化した産業であるアグリビジネス経済の恩恵に与かることもできない。
そのため彼らは貧しいままなのだ。

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2018年4月28日 (土)

皮肉な結果:コロンビアの農家が自ら所有する伐採された森林を再生

和訳協力:伊川 次郎

2017年12月29日 The Guardianニュースより一部抜粋

コロンビア南部、グアビアーレ県に位置するアマゾン流域のジャングルの街、エル・レトルノ市の郊外、轍の残る未舗装道路沿いのひんやりする森林の一画で、Luis Vergara氏は藪を切り開いて通路を作ろうとマチェーテ(山刀の一種)を振りかざす。
彼は、伐採したときにそこから得られる材を変えようとして、価値の高いアルバルコ材(コロンビアンマホガニー)に植え直した90haに及ぶ区画を歩き回る。

コロンビア革命軍(Farc)との52年間におよぶ戦闘が、広い範囲での森林伐採を防ぐ手荒い環境保護対策の役割を果たしたのだ。
なぜなら、森がゲリラの隠れる場所を提供したからだ。
Farcはジャングルの奥地からコカの葉を輸送するために、Vergara氏の農園の南に、上を森に覆われた道路を不法に建設した。
Farcが解散すると、コカの木を植えたり牧場にするために土地を開拓しようとしたりする土地の争奪戦が起こり、2016年には森林伐採が44%も急上昇した。
Farcが建設した道路は拡張され、戦闘による環境への傷跡を残しつつ、今ではアマゾンの奥地へとさらに延長されている。

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2018年4月 5日 (木)

ジャガー、拡大する漢方薬市場の犠牲に

和訳協力:清水 桃子

2018年3月4日 The Guardian記事より抜粋

南アメリカでジャガーの牙の違法取引が拡大していると公表した野生動物保護団体は、これが世界規模で野生生物に脅威を与える中国資本の建設計画と関連していると見ている。

専門家によると、発展途上国における大規模な中国資本の発電所や道路、鉄道建設事業が、絶滅の恐れのある動物の皮や骨、角の密売の主要な引き金となっているという。

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2017年8月18日 (金)

アンデス高地に生息するカエルはカエルツボカビに対し従来考えられていた以上の回復力を有していた

和訳協力:坂本 義教、校正協力:鈴木 洋子

2017年2月17日  WCS News Releases

ペルーのビルカノータ山脈に生息するカエル類を10年間調査した結果、致死性のカビと気候変動に耐えて生き延びた両生類の存在が判明した。
研究者はchytrid fungus(カエルツボカビ)を即時に同定できるポータブル分子検査機を利用した。

この10年間、ペルーアンデス山脈で研究を行っている野生生物の保健衛生の専門家と環境科学者から成るチームが驚くべき発見を成し遂げた。
Wildlife Conservation Society(WCS:野生生物保護協会)やその他のグループによれば、大抵の両生類にとって致命的となる気候変動やカビの脅威が存在するにもかかわらず、高地に生息するカエル類やヒキガエル類が生き延びている、というのである。

研究者たちはかつて、ペルーの氷河で覆われたビルカノータ山脈に生息する3種のカエルとヒキガエルが、世界の両生類の個体群にすさまじい影響をもたらす病原体のカエルツボカビ(学名:Batrachochytrium dendrobatidis)、および気温上昇という二重の脅威の結果として、絶滅するのではないかと恐れていた。
しかし驚くべきことだが、これらの動物は繁殖を続け、生き延びていることが確認された。
この新しい研究結果はEcology and Evolution誌に掲載されている(http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.2779/full)。

「2007年に行った前回の研究で報告したように、こうした山地の生息環境では気候条件が変化し、さらにツボカビ類も存在するため、我々は時間とともにカエルの種が絶滅する光景を目にするだろうと予測していました」と、Tracie Seimon博士は語った。
博士はブロンクス動物園に拠点を置くWCSのZoological Health Program((仮)動物保健衛星プログラム)の分子科学者であり、本研究の筆頭著者の一人でもある。
「私たちが今、これらの両生類の個体群で目にしているものは、私たちの最初の仮説に反するものです。またカエルの減少は回復に転じる可能性さえあるのです」。

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2017年6月20日 (火)

チリがパタゴニア海洋保護区ネットワークを総設

和訳協力:松岡 真由美、校正協力:久保 直子

2015年10月6日 WCS News Releases

新設される保護地域のネットワークは、クジラ、イルカ、アザラシ、海鳥、そして、世界最大のフィヨルド地帯を保護することになる

Waitt Foundation(ウェイト財団)は、WCS(野生生物保護協会)およびチリの環境省と提携し、新設する海洋保護区を効果的に運用するための立案また計画の支援を約束

計画では、チリの海洋保護区を2020年までに10%拡大する予定

チリ政府は、本日、バルパライソにて開催するOur Oceans Summit((仮)私たちの海洋サミット)において、パタゴニアのクジラ、イルカ、アシカ、海鳥、またその他の沿岸の生物多様性の保護を目的とした海洋保護区のネットワークを設定する計画および、国内の保護水域を10万km2(38,000mile2以上)まで拡大する計画を発表した。

ウェイト財団が3年間の資金提供を確約したことで、新設される海洋保護区ネットワークによって、Aichi Targets(愛知ターゲット)に合わせた、2020年までに関連する生態系の10%を保護するという目標を、チリは達成できるだろう。

「環境省の未解決課題は沿岸の生態系の保護で、沿岸は利用に関して有効競争注1)の状態にあるのです」と、Pablo Badenier環境大臣は語る。
「ウェイト財団の支援を得つつ、WCSと協力して我々が進むべき道を進むことは、だからこそとても大事なのです。パタゴニアのフィヨルドの保全は、より深い理解とより良い評価を得るに値します」。

この初の海洋保護区ネットワークは、シロナガスクジラやザトウクジラ、ミナミセミクジラなど多くの海洋生物種の生息地であるチリ南部のエコリージョンを保護することになるだろう。
この地域には、その他ハラジロイルカ、ミナミカマイルカ、イロワケイルカ、オタリア、ミナミアメリカオットセイ、ミナミゾウアザラシ、ヒョウアザラシなどの海獣類、そして鳥類では、マユグロアホウドリ、ハイガシラアホウドリ、マゼランペンギンなどが生息する。
この地域はまた、漁業や養殖業、観光業などの重要な産業も支えている。

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