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2017年4月21日 (金)

違法取引によりサボテンが世界で最も絶滅の危機が迫る種に-IUCNレッドリスト

和訳協力:山崎 有起枝、校正協力:山本 麻知子

2015年10月5日 IUCN International news release

サボテンの種の31%が絶滅の危機にあるとする、IUCN(国際自然保護連合)とパートナーによる初のサボテン種群に関する総合的な世界評価書が本日発行の科学雑誌Nature Plantsで公開された。
これはサボテン類が、IUCN Red List of Threatened SpeciesTM(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)で哺乳類や鳥類よりもさらに危険性の高い、最も絶滅のおそれがあるグループに分類されたということだ。

報告書によると、世界中のサボテン1,480種の半数以上が人によって利用されており、人間の活動からくる圧力は増している。
持続不可能な収奪と同様に、園芸用や私的な収集を目的とした、生きた植物体や種子の違法取引はサボテン類にとって大きな脅威であり、サボテンの絶滅危惧種の47%に影響を与えている。

「これらの調査結果は憂慮すべきものです」とIUCN事務局長のInger Andersen氏は語る。
「今回の評価結果は、植物の取引を含めた違法な野生生物取引の規模が、我々が当初想定していたよりもはるかに多いこと、また世界的に注目され人々の関心を集めやすいサイやゾウなどよりも、もっと多くの種に違法な野生生物取引が関与していることを示してます。これらの種のさらなる減少を食い止めるためには、速やかに違法な野生生物取引に対抗する国際的な活動に取り組み、CITES(Convention on International Trade in Endangered Species:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)の履行を強化しなければなりません」。

サボテンに対するその他の脅威としては、絶滅危惧種の31%に影響を与えている小規模な畜産農家の放牧や、24%に影響を与えている小規模な農家の毎年の耕作などが挙げられる。
宅地開発や商業施設の開発、採石、水産養殖、特にエビの養殖はサボテンの生息地へと広がっており、これらもまたサボテン類への大きな脅威となっている。

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2015年4月24日 (金)

チリで絶滅危惧種のフンボルトペンギンが守られる

和訳協力:橋村 吾土子、校正協力:木田 直子

2015年1月27日  Island Conservation News

チリのIsland Restoration Project((仮)島嶼再生プロジェクト)が絶滅危惧II類のフンボルトペンギンと地元経済を救う
(仮)島嶼再生プロジェクトで外来種のアナウサギの駆除に成功

Chilean Forestry Corporation(CONAF:チリ森林公社)は国際NGOのIsland Conservation (アイランド・コンサベーション)と初めて手を組み、チリの島々の劣化した生態系を回復させる事業を行なう。
近ごろ実施した監視調査に引き続いて、両団体は今日、フンボルトペンギン国立保護区にあり、この種のペンギンの最大の個体群の生息地であるチョロス島で、外来種のEuropean Rabbit(アナウサギ)の駆除がうまくいっているという朗報を発表した。

外来種のアナウサギは、International Union for the Conservation of Nature(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧II類とされるフンボルトペンギン(学名:Spheniscus humboldti)や絶滅危惧IB類とされるPeruvian Diving-petrel(学名:Pelecanoides garnotii、ペルーモグリウミツバメ)をはじめとした、島の環境にとって深刻な脅威だとみなされていた。
そしてこのことがまた、自然資源によって成り立つ観光事業(ネイチャーベースドツーリズム)のビジネスチャンスを狭め、地元住民の暮らしにも影響を与えていた。

現在、チョロス島にはこの有害な外来種がいなくなり、島の在来動植物が回復する機会が生まれている。
このプロジェクトは、この地域の島の生態系を回復させ、地元の海洋経済や観光経済、食の安全、住民の福祉、そして生物多様性や地域の自然遺産の保護を支援する、大々的な取り組みの根幹部分となっている。

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2014年10月12日 (日)

不正取引罰則強化のためにパラグアイで先駆的セミナーが開かれる

2014年6月27日  CITES other news items

翻訳協力:高橋 哲子、校正協力:真井 悠美子

先日、CITES(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)事務局は、INTERPOL(国際刑事警察機構)事務総局の法務部(仏リヨンにある)およびパラグアイの検察庁が、パラグアイの首都アスンシオンで、2014年6月2日から4日に開催した、不正取引および偽造に関するセミナーに参加した。

このセミナーにはパラグアイの検察官、法執行担当者および政策立案者も参加し、不正取引と偽造の取り締まり強化を目指した。
CITESの効果的な実施、UN Convention on Transnational Organized Crime(「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」、通称「国際組織犯罪防止条約」)、UN Convention Against Corruption(「腐敗の防止に関する国際連合条約」、通称「国連腐敗防止条約」)、WTOのAgreement on Trade-Related Aspects of Intellectual Property Rights(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)、国際連合の軍備規制に関する条約および、Protocol to Eliminate Illicit Trade in Tobacco Products(たばこ製品の不法取引を廃絶するための議定書)などの、広範囲に及ぶ問題がセミナー開催中に検討された。
また参加者は、通信の監視などのような、様々な特殊技術に関する情報やその経験を交わし合った。

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2014年9月30日 (火)

エクアドルで危機せまる野生生物の生息地を恒久的に保護

和訳協力:滝野沢 ゆり、校正協力:長井 美有紀(Myuty-Chic)

2014年5月2日 IUCN News story

IUCN SSC(国際自然保護連合種の保存委員会)のAmphibian Specialist Group(両生類専門家グループ)/Amphibian Survival Alliance((仮)両生類保存同盟)やRainforest Trust(RT、(仮)レインフォレスト・トラスト)、Global Wildlife Conservation(GWC)、American Bird Conservancy(ABC、アメリカ鳥類保護協会)などの協力団体が集まって、地元の協力団体であるFundacion Jocotoco(ホコトコ財団)が6,100エーカーにおよぶエクアドルの重要な野生生物の生息地を購入できるよう取り計らった。
ホコトコ財団は、6000エーカーほどの土地と隣り合ったSunfohuaycoの土地をそれに先立って購入していた。
広大な土地を取得したことにより、ほかの場所では発見されていない絶滅危惧種の3種のカエルや、Andean Condor(Vultur gryphus、アンデスコンドル)の北アンデスでもっとも大きな個体群を、恒久的に保護できるようになる見通しだ。

最後にHacienda Antisanillaと呼ばれる6,100エーカーの土地を取得し、Ministry of Natural Resources of Ecuador(エクアドル非再生天然資源省)、ホコトコ財団、キト市当局、そして絶滅危惧種を保護するとともに首都エクアドルの重要な飲用水源を確保するQuito Water Authority(EMAAP-Q、キト市上下水道公社)による、プロジェクトがついに完了した。
このグループによる保護地域は、全体でおよそ27万エーカーにおよぶ。

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2014年6月16日 (月)

中南米諸国がサメ類の持続的な世界取引の促進に一丸となり取り組む

翻訳協力:湊 紗矢可、校正協力:赤木 理恵

2013年12月5日 CITES Press Releases

ラテンアメリカとカリブ海の28カ国より70名以上の代表が、2013年12月2日から4日にブラジルのレシフェに集まり、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)で採択された、サメ類5種の国際取引に関する新しい基準の履行に焦点を当てたワークショップに参加した。

2013年の初めにバンコクで開かれた会合で、CITES加盟国は商業的に利用されているサメ類5種の取引を規制することに同意した。
oceanic whitetip shark(ヨゴレザメ)、hammerhead sharks(シュモクザメ属)の3種(scalloped(アカシュモクザメ)、smooth(シロシュモクザメ)、great(ヒラシュモクザメ))およびporbeagle shark(ニシネズミザメ)が、ワシントン条約の附属書Ⅱに掲載された。
これは、これらの種のいかなる国際取引においても、それらの種が持続可能かつ合法的に捕獲されたことを証明するワシントン条約の文書を伴わなければならないことを意味する。
新しい附属書のリストは2014年9月に施行される。

これらのサメ類に対する新たな国際取引の必要事項の履行について、ラテンアメリカ・カリブ海諸国を支援するため、アメリカ合衆国や条約事務局および、いくつかのCITESのパートナー組織のサポートのもと、ブラジル政府が「(仮)ワシントン条約付属書Ⅱに記載されたサメ類に関する地域ワークショップ―施行に向けて」を主催した。
この地域ワークショップには、新たなサメ類の国際取引の必要事項を履行する諸国を支援するのに有効なツールや方策について議論するため、CITESの管理当局および科学当局、そして漁業の専門家が世界中から集結した。

「このワークショップは、サメ製品の持続的利用と取引の促進に関するものです」とUniversidade Federal Rural de Pernambuco(ペルナンブコ連邦農科大学)の漁業・水産養殖学科の教授であるFabio Hazin博士は言う。
「今日集った多くの国々にとってサメ漁はとても重要です。これほど多くのラテンアメリカ・カリブ海諸国が参加したことは、この地域の持続可能なサメ取引に対する強い意欲の表れです。我々はサメ漁がしっかりと管理されることにより、サメの種が保全され、誰もが、そして将来の世代も利用できるようにしたいのです」。

「条約事務局は2014年9月14日まで、関係当局がサメ類の新しいリストの履行に十分備えられるよう、各国や利害関係者と密接に連携して活動しています」とCITESのJohn E. Scanlon事務局長は言う。
「我々は、この成功を収めた地域的イニシアティブに関して、ブラジル政府とアメリカ合衆国のリーダーシップに大変感謝しています。これにより、新しい規制に係わるすべての人々-規制当局や漁業者、取引業者そして消費者のための実用的手段を、水産業界とCITES当局が、ともに築き上げることができました。我々はCITESの加盟国や協力機関とともに、ほかの発展途上地域でもこのようなワークショップを開催していきたいと思います」。

専門家は、このワークショップで、事前に各国から具体的に必要だとみなされたことを元にして、法的な課題、管理上の課題および科学的論題を幅広く取り上げた。
特にサメ類の識別能力の向上や、その地域で捕獲されたサメについてのデータ収集およびデータ報告の改善、そして取引されているサメ個体の追跡強化に役立つ情報を提供し、ツールや技術の使い方についての実演を行った。
参加者には、現在リストに記載されている種に対してのCITES履行状況についての実例が紹介され、またサメ製品を、捕獲から輸出するモニタリングするために、一連の管理をどのように組み立てているかが発表された。

ワークショップは、サメ類の保全および管理に関する国際的な措置についての認識を高めることにも役立った。
参加者は、地域のニーズやラテンアメリカ・カリブ海諸国でのCITESのサメ類リストを履行するための次のステップを確認した。
サメ類の現状についての科学的調査、国内法、サメの取引における関税コードの統一化、そしてDNA検査の技術移転が優先事項として挙げられた。
これらの優先分野は、2014年9月の施行日に向け、今後の活動を決める際に役立つはずである。

持続的なサメ類の取引は、強力な国際協力を介してのみ取り組める地球規模の課題である。

ワークショップで行われた議論のおかげで、終了時には参加者は情報交換の機会を得ることができ、また新しいサメ類リストの施行へ向けての次のステップを確認し、前へ進むためのツールやアイディアについて話し合った。
「コロンビアにとって、ほかの国々がどのようにサメ漁や取引規制について管理しているかの実例を聞くことができたのは、とても有意義なことでした」とコロンビア環境省のJuan Pablo Caldas氏は言う。
「ここで議論されたサメ類の識別方法は非常に役立ちました。本国でも活用しようと思っています」。

http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20131205_shark_workshop.php

 

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2014年3月18日 (火)

ブラジルでクチジロペッカリーの通り道から考古学的発見

WCSの研究者が4千~1万年前の洞窟画を発見

翻訳協力:桂 康子、校正協力:佐々木 美穂子

2013年11月7日 WCS Press Releases

ブ ラジルのパンタナール湿原とセラード高原の生物群系をつなぐ森林で、Wildlife Conservation Society(WCS、野生生物保護協会)と現地協力NGOのInstituto Quinta do Solの研究者チームが、white-lipped peccaries(クチジロペッカリー)の追跡および環境データの収集をしていた際に、数千年前の狩猟採集社会の人々が描いた古代の洞窟画を発見した。

その洞窟画は、考古学者Rodrigo Luis Simas de Aguiar氏とKeny Marques Lima氏が、雑誌Revista Clio Arqueologicaで最近発表した調査研究の主題となっている(*下記のリンク参照)。
著者らによると、洞窟画の表現の多様性は、パンタナールとの境界部分のセラード高原地帯から出た岩の芸術に関する我々の知識を、大幅に増やすものである。

「我々は、WCSの仕事としては、重要な野生生物種とそれらの生息地を保護するのに役立つ、持続可能な土地利用の促進に専念しています」と、WCSのブラジルプログラムの研究者のAlexine Keuroghlian博士はいう。
「よく僻地で活動するので、時々驚くような発見をすることがあります。今回の発見は、この地域での文化史を理解する上で重要なものだと思います」。

その発見は、2009年のブラジルのセラード高原でのことであり、この時、Keuroghlian氏とそのチームは、クチジロペッカリーの調査をしていた。
クチジロペッカリーとは、ブタに似た群れをなす動物で、長距離の移動をし、健全な森林の環境的指標である。
ペッカリーは森林伐採や狩猟といった人間の活動に脆弱で、メキシコ南部からアルゼンチン北部の従来の広い生息地域から姿を消しつつある。
同チームは無線樹つき首輪をつけたクチジロペッカリーからの信号とペッカリーの群れのエサ探しの道を辿っていくうちに、突出した砂岩層の連なりに行き当たり、そこにある洞窟で動物や幾何学的な形の壁画を複数発見した。

Keuroghlian博士は洞窟画のこの地域での専門家であるAguiar氏に連絡を取った。
Aguiar氏は、それらの洞窟画は4千~1万年前に洞窟に住んでいた、あるいは、特に芸術活動のために使用した、狩猟採集社会の人々によって描かれたものであると断定した。
Aguiar 氏の述べるところでは、壁画のいくつかの様式は、考古学者がプラナルト(ブラジル中央高原)伝統と呼ぶものと同様であり、驚くべきことに、とりわけノルデ ステ(ブラジル北東部)あるいはアグレステ(ブラジル北東部の森林から乾燥地への変わり目)様式の壁画にはもっとよく似ているというのだ。
洞窟画には、アルマジロ、シカ、大きなネコ、鳥、爬虫類などの動物の集まり、また、人間のような姿や幾何学的な記号が描かれている。
意外なことに、この地域でのWCSの調査の対象であったペッカリーは描かれてはいない。
Aguiar氏は洞窟画を完全に解釈するために、洞窟の床の発掘と地質学的年代決定を行うことを望んでいる。

「洞窟画の発見は、セラードとパンタナールの生態系の保全が、文化遺産と自然遺産両方のために重要であることを、強く主張するものです」と、WCSのラテンアメリカ・カリブ海プログラムの責任者であり、マヤ考古学の専門家であるJulie Kunen博士は述べる。
「我々の願いは、地域の土地所有者達と協力して、これらの洞窟画の遺跡とその周辺の森林を保護することです。そして文化遺産と洞窟画に描かれている野生生物を、未来の世代に渡って守ることです」。

*研究報告はこちら(スペイン語のページが別ウィンドウで開きます)

http://www.wcs.org/press/press-releases/cave-drawings-discovery.aspx

 

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2013年12月20日 (金)

人間による影響がアルゼンチンの森林に変化をもたらす――寄生虫には恩恵、野鳥には試練

Wildlife Conservation Society(野生生物保護協会、WCS)の研究がヒツジバエ科のハエによる感染病の主要要因を明示する。
降水量の増加および森林破壊が成長過程にあるひな鳥の寄生虫感染増加を導く

翻訳協力:菊地 清香、校正協力:久保 直子

2013年7月15日 WCS Press Releases

WCSおよびアルゼンチンのUNL-CONICET(リトラル国立大学-科学技術研究委員会)が管轄するInstituto de Ciencias Veterinarias del Litoral(ICIVET LITORAL、(仮)リトラル獣医学機構)のDisease Ecology Laboratory((仮)疾患生態学研究所)による新たな報告は、アルゼンチンの森林における降水量増加および植生構造の変化―この地域での気候変動と森林破壊に起因する―が、ヒツジバエ科の一種であるPhilornis torquansの幼虫による巣の中にいる若鳥の寄生虫感染の増加を導いていることを示した。

アメリカ大陸全体の温帯そして熱帯の地域では、野生のひな鳥が寄生バエの標的である。寄生バエの幼虫は餌をもらうひな鳥たちの皮膚の下に潜り込み、皮下ハエウジ症として知られる疾患を引き起こす。
この研究では、科学者たちがこれら寄生虫の個体数状況を調査し、降水量や植生構造のわずかな変化、巣の密集が重なると、ひな鳥一羽あたりの寄生虫の数が大幅に増加することを発見した。

『森林の鳥類スズメ目における寄生バエ感染症の多層的決定要素』の記事が、オンライン学術雑誌PLoS ONE(http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0067104)の最新版に掲載された。
執筆者は、WCSのGlobal Health Program((仮)全世界保健プログラム)および(仮)疾患生態学研究所所長のPablo Beldomenico、そしてDario Ezequiel Manzoli、Leandro Raul Antoniazzi、Maria Jose Saravia、Leonardo Silvestri、David Rorhmannは、ICIVET LITORAL, UNL-CONICET所属である。

野鳥のハエウジ症について疫学調査が行われた6年の間、繰り返し観察した4,000羽以上のひな鳥が記録された。
Philornis torquansの幼虫は調査した鳥57種のうち22種に寄生し、最も高い罹患率がgreat kiskadee(キバラオオタンチョウ、41.2%)、greater thornbird(オオアレチカマドドリ、12.6%)、そしてLittle Thornbird(10.6%)で確認された。

寄生虫の個体数の変動要因について、多様な観点(まだ巣立たないひな鳥たちの各個体、同じ母鳥から生まれ同時期にかえったひな鳥たち、特定の週齢の群れ、および特定の年齢の群れ)から考察したうえで、研究者たちは下記の結論を出した。

・まだ巣立たないひな鳥の各個体の分析結果は、感染が宿主の種および日齢で決まることを示した。研究者たちは、寄生バエの成虫は宿主としてキバラオオタイランチョウを好んで狙ったが、キバラオオタイランチョウに会えなかった時は、他種にも順応したことを発見した。平均幼虫個体数はひな鳥一羽あたりの幼虫の数で明示され、最高数になるひな鳥の日齢は宿主の種によって異なっている。
・微小生息域の観点で考えられる寄生虫個体数の変化の主な要因は、周囲の森林の高さの平均である。巣の高さでは違いはなかったが、森林の高さがわずかでも高いと平均幼虫個体数が大幅に減少する結果になった。なぜこのようになるかは不明だが、同じ樹種で高さの異なる森林の湿度と気温を測定する研究が予定されている。
・群れの観点において、気候変動すなわち降水量や気温は、明らかに幼虫数に関係していた。激しい雨の1か月後には、平均幼虫個体数がかなり増加した。総じて、雨の多い年は鳥たちにヒツジバエ科のハエの寄生数が多くなった。
・加えて、宿主の密集度も主要な要因であった。1haあたりのひな鳥の数が増えると、ひな鳥一羽あたりの幼虫の体内総数も増加した。

WCSおよび(仮)疾患生態学研究所が共同で行った先の研究では、寄生している幼虫が多いひな鳥ほど、成長率および死亡率に対する影響が大きくなることを指摘している。
例えば、幼虫10匹に寄生感染したひな鳥は、3日以内に死ぬ可能性が2倍となる。

調査はまた、森林の崩壊の結果、同じ母鳥から生まれ同時期にかえったひな鳥たちが過密状態になっている証拠を示した。
著者たちは、気候変動や森林破壊が続いたことから来る降水量や気温の上昇が、もっと深く関係している原因であると信じている。

「先行研究の内容とこれらの結果をあわせて分析すると、寄生虫にとっては理想的な、鳥たちにとってはひどく悪い状況になる見通しです」と、Pablo Beldomenico博士は語る。
「この地域の気候変動予測では、降雨量の増加および気温の上昇が懸念されます。鳥たちが巣を作る森林の生息地は不足し、そしてその結果、同じ母鳥から生まれ同時期にかえったひな鳥たちは過密状態になります。この起こり得る筋書は、寄生虫の増殖を促進し、そしてひな鳥たちがその犠牲に苦しむのです」。

「気候を変え、原生林の伐採や破壊を続るならば、それらの行動による影響が野生生物の健康に影響を及ぼすのを見続けることになります。いつかは、それらが私たち人類にも影響を及ぼすことになるでしょう」と、ICIVET LITORALの獣医師Dario Manzoli氏は語った。

研究者たちは、この寄生虫による病気の拡大の傾向を調査し、そして観察した結果に隠された構造を明らかにする新しい研究を計画している。
この研究によって得た知識は、寄生虫の適切な時期の予防処置や活動軽減の決定的な情報になるだろう。

この調査は、Morris Animal Foundation(モリス動物財団)とアルゼンチン科学技術研究委員会の多大なる支援により実現した。

http://www.wcs.org/press/press-releases/impacts-of-human-driven-change-on-argentine-forests.aspx

 

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2013年12月 6日 (金)

絶滅の縁からよみがえったガラパゴス諸島の生物たち

翻訳協力:加藤 美和、校正協力:鈴木 洋子
 
Pinzon Giant Tortoise(ピンソンゾウガメ)と希少種であるRabida land snails(ラビダ島の陸生巻貝類)は、ガラパゴス諸島のネズミがいなくなった島での繁栄が期待されている
 
2013年7月24日 Island Conservation News
 
エクアドル領の有名なガラパゴス諸島の島であるピンソン島は、これまでで最もうまく種の回復が進んだ舞台の1つである。
100年以上前、侵略的外来種であるクマネズミ(Rattus rattus)がピンソン島に侵入し[1]、ピンソンゾウガメ(Chelonoidis ephippium)の無防備な卵やふ化したての幼体を食い荒らし始めた。
20世紀末までに、島固有の種である[2]このゾウガメは子孫を残せない状態になっていた。
故に、1965年、自然保護活動家たちはネズミからゾウガメを救う決意をした。
しかし、資源や技術に限りがあったため、野生で絶滅したとされている[3]ゾウガメを飼育する計画を打ち立てた。
 
ほぼ半世紀経った2012年12月、協力して進められた保全活動によって、ピンソン島からネズミを駆除するという一大プロジェクトが成し遂げられた。
この結果、ゾウガメやその他島に生息する絶滅危惧種を脅かしていた最後の侵入外来種である脊椎動物が駆除された。
現在は、ゾウガメとピンソン島の生態系の回復の到来を告げる、ゾウガメのふ化したての幼体がピンソン島の固有種のゾウガメの巣から生まれてきており、また、ガラパゴス国立公園では、118匹のふ化したての幼体を生まれた島に返すことに成功した。
 
「世界中の自然保護活動家たちの夢が叶いました」。
Island Conservation(アイランド・コンサベーション)の代表であるBill Waldman氏はこう話した。
「我々の成功は、このような保護手段の革新を見込んで、この固有種を飼育して保護する先見の明を持った先任者のおかげです」。
ネズミ駆除計画は、アイランド・コンサベーション、 Charles Darwin Foundation(チャールズ・ダーウィン財団)、 Bell Laboratories, Inc.(ベル研究所)、Raptor Center of the University of Minnesota(ミネソタ大学猛禽センター)の協力を得て、ガラパゴス国立公園が実行した。
 
ピンソン島プロジェクトは、在来の動植物を保護するためにピンソン島およびその他の主要なガラパゴス諸島の生態系を回復させる非常に大きな活動の一環である。
絶滅の縁からよみがえりつつある他の絶滅危惧種の類似の物語が、ガラパゴス諸島の島々で次々と明るみに出てきているのだ。
 
すぐ近くのラビダ島は、島に固有な2種のラビダ島の陸生巻貝類(Naesiotus rabidensisNaesiotus jervisensis)の生息地である。
しかし、島にネズミが侵入したため、これらの陸生巻貝類が最後に目撃されたのは、California Academy of Sciences(カリフォルニア科学アカデミー)調査隊の記録によると、1905年から1906年にかけてであった。
 
100年以上の間、生きている例は発見されることがなく記録もなかったのだ。―昨年までは。
2012年に、保全団体がネズミ駆除が成功したことを確認すると、University of California Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)のChristine Parent博士が驚くべき発見をした。
Parent博士は、絶滅したとされていた固有種のラビタ島の陸生巻貝類の生きている例を発見したのである。
「ラビダ島や他の島で外来種のネズミが駆除されたことで、今後は固有種の陸貝の個体数は増え、これまでの捕食圧から脱することでしょう」と、Parent博士は述べた。
 
「これは本当に驚くべきことです。我々はラビダ島で新たな保全の協働事業を進め、新しい保護手段を試みようとしていました。ダーウィンフィンチや他の島固有種を救うプロジェクトを考えていたのです。しかし、絶滅したと思われていた種がまさか再び出現するとは思いもしませんでした。―そして、現在はネズミがいなくなり安全な状態にあります。このことで、島々から侵略的外来種を駆除することが重要かつ緊急を要すると強く認識されたでしょう」と、Waldman氏は述べた。
 
絶滅したと思われていた種が奇跡的によみがえったことにより、協働事業に次なる大きな目標ができた。
―フロレアナ島から複数の侵略的外来種を駆除することである。
 
フロレアナ島には、これまでで最も大規模かつ複雑な外来種駆除プロジェクトの一つがある。
協働事業は、島の地域社会を含めるまでに広がるようになるだろう。
侵略的な野生化したヤギをこの島から駆除することに成功している一方、クマネズミ、ハツカネズミ(Mus musculus)や他の6種の侵略的外来種は未だ残存していて、島の豊かな生物多様性を脅かしているのだ。
 
この島には豊かな植物、海鳥、陸鳥類や野生生物が存在しており、その中には56種類のIUCN(国際自然保護連合)レッドリスト[4]に登録された種が含まれる。
絶滅危惧種には、絶滅危惧IA類に指定された3種類の[5]鳥、ガラパゴスシロハラミズナギドリ(Pterodroma phaeopygia)、ダーウィンフィンチ(Camarhynchus pauper)、そしてチャールズマネシツグミ(Mimus trifasciatus)が含まれている。
これらの生息地域は、外来の捕食動物がいない2~3の小島に限られている。
 
「絶滅の縁から種をよみがえらせることは自然保護活動家全員の夢です。しかし今の状態に満足してはいません。我々保全団体は、この問題に懸命に取り組み、チャールズマネシツグミにとって再び安全な島になるようにしていくつもりです。数年後、どのような他の驚くべき種の復活成功物語を話せる日が来るのでしょうか」と、Waldman氏は述べた。
プロジェクトは現在計画段階で、2015年の実現が予定されている。
 
ピンソン島およびラビダ島の生態系回復の取り組みは以下の団体によって資金援助された。ガラパゴス国立公園、Leona M. and Harry B. Helmsley Charitable Trust、David and Lucile Packard Foundation(デイヴィッド&ルシール・パッカード財団)、ベル研究所、Galapagos Conservancy(ガラパゴス・コンサーバンシー)、ミネソタ大学、そしてその他多大な貢献をしてくれた慈善事業団体である。
 
[1] 最初に記録されたのは1891年だが、1700年代のヒューマンシップ活動の成果として紹介されていたという説もある。
[2] 世界で唯一この地で発見された。
[3] 国際自然保護連合が作成した絶滅の恐れのある野生生物のレッドリストからhttp://www.iucnredlist.org/
[4] 国際自然保護連合が作成した絶滅の恐れのある野生生物のレッドリストhttp://www.iucnredlist.org/
[5] 同上
 

 

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2013年9月11日 (水)

ミナミセミクジラのモニタリング

アルゼンチン(パタゴニア地方)でクジラがこうも沢山死んでゆくのはなぜ?

翻訳協力:蔦村 的子、校正協力:小山 園子

2013年5月3日 WCS Press Releases

アルゼンチンのバルデス半島を生育場にしているミナミセミクジラは、世界中でこの種についてかつて記録された中でも最悪の大量死発生を経験している。
2003年以来、アルゼンチンの海岸沿いでは少なくとも605頭のセミクジラが死んでしまっており、その中には生まれたばかりの赤ちゃんクジラ538頭も含まれる。
2012年だけで113頭のクジラが命を失った。
クジラの死因を確定するため、世界中の科学者たちによるミナミセミクジラのモニタリングが行われている。
しかし、今までのところ共通の死因はまだ見つかっていない。

毎年冬から春にかけて、アルゼンチン・パタゴニア地方の大西洋岸にある世界遺産地域、バルデス半島の静かな入江は子クジラを生み育てるためにやって来るミナミセミクジラで溢れる。
だが近年は、こうした人里離れた浜辺は死亡した子クジラでもいっぱいになっているのである。
2008年だけで、ほぼ100頭のクジラがバルデス半島およびその周辺地域で死んでおり、そのうちの89頭は子クジラである。
2012年には子クジラ113頭を含むクジラ116頭が死亡し、その数は過去最多である。

バルデス半島でクジラの研究活動をしている調査員たちにとって、こうした個体数激減の原因究明は、ずっと難しい課題であった。
モニタリングの共同指導者であり、以前はWildlife Conservation Society(WCS、野生生物保護協会)で働く獣医であったMarcela Uhart氏と、モニタリングに携わる病理学者の指導者であり、また同時にWCSの病理学長でもあるDenise McAloose氏は、調査範囲を広げたにもかかわらず、その原因を確定することができずにいる。
二人は、「私たちは組織サンプルを何百と集めてさまざまな感染症や中毒疾患、そのほかの病気の検査をしましたが、こうした死亡の原因を特定できませんでした。毎年毎年、死亡するクジラの数、死亡数の最も多い時期、クジラが岸に打ち上げられる場所が前例パターンとはまったく違うのです。頑として変わらない唯一の事実は、死んでしまうクジラの大半が生まれたばかりの赤ちゃんクジラであるということです」という。

「2012年、私たちはこの半島で生まれた子クジラ全体の3分の1近くを失いました。ミナミセミクジラは、ふつう9歳の時に最初の子どもを生みます」と説明するのは、アルゼンチンにあるクジラ保全研究所の科学局長であり、モニタリングの顧問であるMariano Sironi博士。
「これは、今から10年経ってようやく、生まれた子クジラのかなりの数の頭数減少が目に見えるようになるということを意味します。というのは、死んだメスの子クジラはすべて、個体群の新たな子孫の誕生に貢献することが一切ないからです」。

モニタリングの共同指導者であり、Ocean Alliance(オーシャン・アライアンス)での43年にわたるバルデス半島のミナミセミクジラに関する研究における局長を務め、ユタ大学の研究教授でもあるVicky Rowntree氏は、個体数の増加率減少を懸念している。
「現在のミナミセミクジラの個体数は、もとの規模のまだほんの一部に過ぎません。現在、その回復については心配するに値する十分な理由があります。私たちの持っている長期モニタリングデータは、バルデス半島のクジラがつい最近までは着実にほぼ年7%の割合で増加していたことを示しています。増大する子クジラの死亡率は、この増加率をかなり(ある推定によると3分の1近くの割合で)減少させています。この状態が続けば、今後がどうなるかわかりません」。

International Whaling Commission(国際捕鯨委員会)は、クジラの保護や捕鯨の管理を受け持つ世界的な政府間機関である。
同委員会は、2010年にアルゼンチンのプエルトマドリンでワークショップを開催し、バルデス半島でのミナミセミクジラの大量死について分析調査を行った。
既存の証拠についての討議に基づき、世界中から集まった専門家たちは、大量死の原因として最も可能性の高い3点に、栄養失調、感染症、および生体毒素が挙げられると結論づけた。

先週、専門家である科学者たちは、カリフォルニア州ソーサリートにおいてThe International Association for Aquatic Animal Medicine (IAAAM、国際水産動物医学会)の第44回年次総会期間中に開催されたワークショップで、このわけのわからないクジラの大量死について新たにわかった事柄を分析した。
The US Marine Mammal Commission(米国海洋哺乳類委員会)に属し、同ワークショップの主催者の一人であるPeter Thomas博士は、以下のように語る。
「つい最近まで、バルデス半島のセミクジラの個体群は健康で、過去の数世紀にわたる捕鯨によりその数が激減した後は、一定の割合で増加しているとみなされていました。しかし、長年にわたる高い死亡率を考えると、バルデス半島や南大西洋西部のクジラの生態系は、これまでに考えられてきたほどは環境に適応しておらず、その回復力も低いように思われます」。

ワークショップの討議では、非常に稀な生物学的現象にも焦点が当てられた。
バルデス半島では、ミナミオオセグロカモメがミナミセミクジラの背に乗ってクジラの表皮やその下の脂肪を食べる。
Rowntree氏とSironi氏は1995年以来ずっと、毎年のカモメの攻撃の頻度を研究してきた。「攻撃は非常な痛みを引き起こし、とりわけ生後2~6週間の子クジラの背中には広範囲にわたる深い傷がついてしまいます。クジラたちは、痛さに激しく縮み上がり、泳ぎ去ってカモメの攻撃から逃げるのです」と、研究者たちは説明する。
「こうした嫌がらせは一度に何時間も続くことがあります。その結果、ミナミセミクジラの母親たちとその子どもたちは、母親クジラがその食事を絶つ時節に、脂肪分の蓄えを補充するための食物がほとんど手に入らない場所で、多くの貴重なエネルギーを使い果たしているのです。カモメの嫌がらせや負わせる広範囲の傷が、クジラの健康や体調に非常によくない影響を及ぼすことは間違いなく、確実に大きなストレスとなっています」。

バルデス半島の子クジラ大量死の原因を確定することは、この個体群にとって急務であり、その全体頭数が、2003年以来バルデス半島で死んでしまったクジラの頭数とほぼ同じである北半球の他のセミクジラ個体群の危機的状況に照らしても、その原因究明が急がれる。
「バルデス半島に生息するミナミセミクジラの現在の大量死は、地球規模で見ても前代未聞です。シーズンごとにこんなにも多くの子クジラの命が失われる現象は、ほかのミナミセミクジラの個体群では、まったく見られません」と、ソーサリートにあるThe Marine Mammal Center(海棲哺乳類センター)の上席研究員で、国際水産動物医学会の学会議長を務めたFrances Gulland博士は述べる。
「北太平洋および北大西洋に生息する北方の姉妹種である個体群は、その両方とも『絶滅の危機にさらされています』が、それに比べて近縁であるチリ沖およびペルー沖のミナミセミクジラの個体群は、『絶滅危惧はIA類で、より絶滅の危機に瀕している』のです。もし万が一、こうした個体群がバルデス半島のクジラと同じ危機に遭遇したら、ミナミセミジクラは絶滅してしまうかもしれません」。

バルデス半島のミナミセミクジラの、過去7年間にわたる一貫して非常に高い死亡率は無視できない。
現在行っている研究や監視活動を継続し、なぜこうも多くのミナミセミクジラの子どもが死んでゆくのか、こうした事態に対処するため私たちに何ができるのか、解明することが極めて重要である。

http://www.wcs.org/press/press-releases/whales-dying-in-argentine-patagonia.aspx

 

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2013年8月18日 (日)

侵略的外来種:18平方kmにわたるネズミのわな

ガラパゴス諸島で種の保護に取り組むIsland Conservation(アイランド・コンサベーション)の活動がネイチャー誌に取り上げられた。

翻訳協力:濱田 紀奈、校正協力:松澤 友子

2013年5月16日 Island Conservation News

ネイチャー誌の特集記事「侵略的外来種:18平方kmにわたるネズミのわな」の中で、記者のHenry Nicholls氏はガラバゴス諸島で絶滅に瀕する種を救うために、パートナーと共に復元活動を行うIsland Conservation(アイランド・コンサベーション)を詳しく取り上げている。
この記事はアイランド・コンサベーションの最新のプロジェクトであるガラバゴス諸島ピンソン島での絶滅した野生のピンソンゾウガメの保護活動に注目する。
また、Nicholls氏はプロジェクトの成功に必要なすべての要素と、島における侵略的外来種の駆除の歴史も検証している。

ガラパゴス諸島は、世界中の他の地域で見られない多様な固有の動植物が豊富に見られることで知られる。
ガラパゴスゾウガメやウミイグアナがその例である。
現在ガラパゴス諸島に生息している侵略的外来種は、ガラパゴスに生息する希少種の脅威となっており、多くの種が絶滅の危機にさらされている。
現在までに脊椎動物の7種が絶滅しており、現存する96種のうち40%が絶滅寸前である。
この最大の脅威となっているのが侵略的外来種である。

アイランド・コンサベーションは、2008年にガラパゴス諸島での種の保護活動を始めた。
2011年には、ガラパゴス国立公園、アイランド・コンサベーション、チャールズ・ダーウィン財団、The Raptor Center(米国ミネソタ大学猛禽センター)、ベル研究所が中心となって、IUCNにより絶滅危惧種とされているガラパゴス島の希少種12種を保護するため、ラビダ島、ノースプラザ島、ビーグル小島の三つの島とベインブリッジロックスの三つの島から侵略的外来種であるネズミを駆除した。
このプロジェクトは2012年12月にその成功が確認されている。

http://www.islandconservation.org/news/article.php?id=42

 

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