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26 南米

2018年4月28日 (土)

皮肉な結果:コロンビアの農家が自ら所有する伐採された森林を再生

和訳協力:伊川 次郎

2017年12月29日 The Guardianニュースより一部抜粋

コロンビア南部、グアビアーレ県に位置するアマゾン流域のジャングルの街、エル・レトルノ市の郊外、轍の残る未舗装道路沿いのひんやりする森林の一画で、Luis Vergara氏は藪を切り開いて通路を作ろうとマチェーテ(山刀の一種)を振りかざす。
彼は、伐採したときにそこから得られる材を変えようとして、価値の高いアルバルコ材(コロンビアンマホガニー)に植え直した90haに及ぶ区画を歩き回る。

コロンビア革命軍(Farc)との52年間におよぶ戦闘が、広い範囲での森林伐採を防ぐ手荒い環境保護対策の役割を果たしたのだ。
なぜなら、森がゲリラの隠れる場所を提供したからだ。
Farcはジャングルの奥地からコカの葉を輸送するために、Vergara氏の農園の南に、上を森に覆われた道路を不法に建設した。
Farcが解散すると、コカの木を植えたり牧場にするために土地を開拓しようとしたりする土地の争奪戦が起こり、2016年には森林伐採が44%も急上昇した。
Farcが建設した道路は拡張され、戦闘による環境への傷跡を残しつつ、今ではアマゾンの奥地へとさらに延長されている。

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2018年4月 5日 (木)

ジャガー、拡大する漢方薬市場の犠牲に

和訳協力:清水 桃子

2018年3月4日 The Guardian記事より抜粋

南アメリカでジャガーの牙の違法取引が拡大していると公表した野生動物保護団体は、これが世界規模で野生生物に脅威を与える中国資本の建設計画と関連していると見ている。

専門家によると、発展途上国における大規模な中国資本の発電所や道路、鉄道建設事業が、絶滅の恐れのある動物の皮や骨、角の密売の主要な引き金となっているという。

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2017年8月18日 (金)

アンデス高地に生息するカエルはカエルツボカビに対し従来考えられていた以上の回復力を有していた

和訳協力:坂本 義教、校正協力:鈴木 洋子

2017年2月17日  WCS News Releases

ペルーのビルカノータ山脈に生息するカエル類を10年間調査した結果、致死性のカビと気候変動に耐えて生き延びた両生類の存在が判明した。
研究者はchytrid fungus(カエルツボカビ)を即時に同定できるポータブル分子検査機を利用した。

この10年間、ペルーアンデス山脈で研究を行っている野生生物の保健衛生の専門家と環境科学者から成るチームが驚くべき発見を成し遂げた。
Wildlife Conservation Society(WCS:野生生物保護協会)やその他のグループによれば、大抵の両生類にとって致命的となる気候変動やカビの脅威が存在するにもかかわらず、高地に生息するカエル類やヒキガエル類が生き延びている、というのである。

研究者たちはかつて、ペルーの氷河で覆われたビルカノータ山脈に生息する3種のカエルとヒキガエルが、世界の両生類の個体群にすさまじい影響をもたらす病原体のカエルツボカビ(学名:Batrachochytrium dendrobatidis)、および気温上昇という二重の脅威の結果として、絶滅するのではないかと恐れていた。
しかし驚くべきことだが、これらの動物は繁殖を続け、生き延びていることが確認された。
この新しい研究結果はEcology and Evolution誌に掲載されている(http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.2779/full)。

「2007年に行った前回の研究で報告したように、こうした山地の生息環境では気候条件が変化し、さらにツボカビ類も存在するため、我々は時間とともにカエルの種が絶滅する光景を目にするだろうと予測していました」と、Tracie Seimon博士は語った。
博士はブロンクス動物園に拠点を置くWCSのZoological Health Program((仮)動物保健衛星プログラム)の分子科学者であり、本研究の筆頭著者の一人でもある。
「私たちが今、これらの両生類の個体群で目にしているものは、私たちの最初の仮説に反するものです。またカエルの減少は回復に転じる可能性さえあるのです」。

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2017年6月20日 (火)

チリがパタゴニア海洋保護区ネットワークを総設

和訳協力:松岡 真由美、校正協力:久保 直子

2015年10月6日 WCS News Releases

新設される保護地域のネットワークは、クジラ、イルカ、アザラシ、海鳥、そして、世界最大のフィヨルド地帯を保護することになる

Waitt Foundation(ウェイト財団)は、WCS(野生生物保護協会)およびチリの環境省と提携し、新設する海洋保護区を効果的に運用するための立案また計画の支援を約束

計画では、チリの海洋保護区を2020年までに10%拡大する予定

チリ政府は、本日、バルパライソにて開催するOur Oceans Summit((仮)私たちの海洋サミット)において、パタゴニアのクジラ、イルカ、アシカ、海鳥、またその他の沿岸の生物多様性の保護を目的とした海洋保護区のネットワークを設定する計画および、国内の保護水域を10万km2(38,000mile2以上)まで拡大する計画を発表した。

ウェイト財団が3年間の資金提供を確約したことで、新設される海洋保護区ネットワークによって、Aichi Targets(愛知ターゲット)に合わせた、2020年までに関連する生態系の10%を保護するという目標を、チリは達成できるだろう。

「環境省の未解決課題は沿岸の生態系の保護で、沿岸は利用に関して有効競争注1)の状態にあるのです」と、Pablo Badenier環境大臣は語る。
「ウェイト財団の支援を得つつ、WCSと協力して我々が進むべき道を進むことは、だからこそとても大事なのです。パタゴニアのフィヨルドの保全は、より深い理解とより良い評価を得るに値します」。

この初の海洋保護区ネットワークは、シロナガスクジラやザトウクジラ、ミナミセミクジラなど多くの海洋生物種の生息地であるチリ南部のエコリージョンを保護することになるだろう。
この地域には、その他ハラジロイルカ、ミナミカマイルカ、イロワケイルカ、オタリア、ミナミアメリカオットセイ、ミナミゾウアザラシ、ヒョウアザラシなどの海獣類、そして鳥類では、マユグロアホウドリ、ハイガシラアホウドリ、マゼランペンギンなどが生息する。
この地域はまた、漁業や養殖業、観光業などの重要な産業も支えている。

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2017年4月21日 (金)

違法取引によりサボテンが世界で最も絶滅の危機が迫る種に-IUCNレッドリスト

和訳協力:山崎 有起枝、校正協力:山本 麻知子

2015年10月5日 IUCN International news release

サボテンの種の31%が絶滅の危機にあるとする、IUCN(国際自然保護連合)とパートナーによる初のサボテン種群に関する総合的な世界評価書が本日発行の科学雑誌Nature Plantsで公開された。
これはサボテン類が、IUCN Red List of Threatened SpeciesTM(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)で哺乳類や鳥類よりもさらに危険性の高い、最も絶滅のおそれがあるグループに分類されたということだ。

報告書によると、世界中のサボテン1,480種の半数以上が人によって利用されており、人間の活動からくる圧力は増している。
持続不可能な収奪と同様に、園芸用や私的な収集を目的とした、生きた植物体や種子の違法取引はサボテン類にとって大きな脅威であり、サボテンの絶滅危惧種の47%に影響を与えている。

「これらの調査結果は憂慮すべきものです」とIUCN事務局長のInger Andersen氏は語る。
「今回の評価結果は、植物の取引を含めた違法な野生生物取引の規模が、我々が当初想定していたよりもはるかに多いこと、また世界的に注目され人々の関心を集めやすいサイやゾウなどよりも、もっと多くの種に違法な野生生物取引が関与していることを示してます。これらの種のさらなる減少を食い止めるためには、速やかに違法な野生生物取引に対抗する国際的な活動に取り組み、CITES(Convention on International Trade in Endangered Species:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)の履行を強化しなければなりません」。

サボテンに対するその他の脅威としては、絶滅危惧種の31%に影響を与えている小規模な畜産農家の放牧や、24%に影響を与えている小規模な農家の毎年の耕作などが挙げられる。
宅地開発や商業施設の開発、採石、水産養殖、特にエビの養殖はサボテンの生息地へと広がっており、これらもまたサボテン類への大きな脅威となっている。

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2015年4月24日 (金)

チリで絶滅危惧種のフンボルトペンギンが守られる

和訳協力:橋村 吾土子、校正協力:木田 直子

2015年1月27日  Island Conservation News

チリのIsland Restoration Project((仮)島嶼再生プロジェクト)が絶滅危惧II類のフンボルトペンギンと地元経済を救う
(仮)島嶼再生プロジェクトで外来種のアナウサギの駆除に成功

Chilean Forestry Corporation(CONAF:チリ森林公社)は国際NGOのIsland Conservation (アイランド・コンサベーション)と初めて手を組み、チリの島々の劣化した生態系を回復させる事業を行なう。
近ごろ実施した監視調査に引き続いて、両団体は今日、フンボルトペンギン国立保護区にあり、この種のペンギンの最大の個体群の生息地であるチョロス島で、外来種のEuropean Rabbit(アナウサギ)の駆除がうまくいっているという朗報を発表した。

外来種のアナウサギは、International Union for the Conservation of Nature(国際自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧II類とされるフンボルトペンギン(学名:Spheniscus humboldti)や絶滅危惧IB類とされるPeruvian Diving-petrel(学名:Pelecanoides garnotii、ペルーモグリウミツバメ)をはじめとした、島の環境にとって深刻な脅威だとみなされていた。
そしてこのことがまた、自然資源によって成り立つ観光事業(ネイチャーベースドツーリズム)のビジネスチャンスを狭め、地元住民の暮らしにも影響を与えていた。

現在、チョロス島にはこの有害な外来種がいなくなり、島の在来動植物が回復する機会が生まれている。
このプロジェクトは、この地域の島の生態系を回復させ、地元の海洋経済や観光経済、食の安全、住民の福祉、そして生物多様性や地域の自然遺産の保護を支援する、大々的な取り組みの根幹部分となっている。

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2014年10月12日 (日)

不正取引罰則強化のためにパラグアイで先駆的セミナーが開かれる

2014年6月27日  CITES other news items

翻訳協力:高橋 哲子、校正協力:真井 悠美子

先日、CITES(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)事務局は、INTERPOL(国際刑事警察機構)事務総局の法務部(仏リヨンにある)およびパラグアイの検察庁が、パラグアイの首都アスンシオンで、2014年6月2日から4日に開催した、不正取引および偽造に関するセミナーに参加した。

このセミナーにはパラグアイの検察官、法執行担当者および政策立案者も参加し、不正取引と偽造の取り締まり強化を目指した。
CITESの効果的な実施、UN Convention on Transnational Organized Crime(「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」、通称「国際組織犯罪防止条約」)、UN Convention Against Corruption(「腐敗の防止に関する国際連合条約」、通称「国連腐敗防止条約」)、WTOのAgreement on Trade-Related Aspects of Intellectual Property Rights(知的所有権の貿易関連の側面に関する協定)、国際連合の軍備規制に関する条約および、Protocol to Eliminate Illicit Trade in Tobacco Products(たばこ製品の不法取引を廃絶するための議定書)などの、広範囲に及ぶ問題がセミナー開催中に検討された。
また参加者は、通信の監視などのような、様々な特殊技術に関する情報やその経験を交わし合った。

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2014年9月30日 (火)

エクアドルで危機せまる野生生物の生息地を恒久的に保護

和訳協力:滝野沢 ゆり、校正協力:長井 美有紀(Myuty-Chic)

2014年5月2日 IUCN News story

IUCN SSC(国際自然保護連合種の保存委員会)のAmphibian Specialist Group(両生類専門家グループ)/Amphibian Survival Alliance((仮)両生類保存同盟)やRainforest Trust(RT、(仮)レインフォレスト・トラスト)、Global Wildlife Conservation(GWC)、American Bird Conservancy(ABC、アメリカ鳥類保護協会)などの協力団体が集まって、地元の協力団体であるFundacion Jocotoco(ホコトコ財団)が6,100エーカーにおよぶエクアドルの重要な野生生物の生息地を購入できるよう取り計らった。
ホコトコ財団は、6000エーカーほどの土地と隣り合ったSunfohuaycoの土地をそれに先立って購入していた。
広大な土地を取得したことにより、ほかの場所では発見されていない絶滅危惧種の3種のカエルや、Andean Condor(Vultur gryphus、アンデスコンドル)の北アンデスでもっとも大きな個体群を、恒久的に保護できるようになる見通しだ。

最後にHacienda Antisanillaと呼ばれる6,100エーカーの土地を取得し、Ministry of Natural Resources of Ecuador(エクアドル非再生天然資源省)、ホコトコ財団、キト市当局、そして絶滅危惧種を保護するとともに首都エクアドルの重要な飲用水源を確保するQuito Water Authority(EMAAP-Q、キト市上下水道公社)による、プロジェクトがついに完了した。
このグループによる保護地域は、全体でおよそ27万エーカーにおよぶ。

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2014年6月16日 (月)

中南米諸国がサメ類の持続的な世界取引の促進に一丸となり取り組む

翻訳協力:湊 紗矢可、校正協力:赤木 理恵

2013年12月5日 CITES Press Releases

ラテンアメリカとカリブ海の28カ国より70名以上の代表が、2013年12月2日から4日にブラジルのレシフェに集まり、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)で採択された、サメ類5種の国際取引に関する新しい基準の履行に焦点を当てたワークショップに参加した。

2013年の初めにバンコクで開かれた会合で、CITES加盟国は商業的に利用されているサメ類5種の取引を規制することに同意した。
oceanic whitetip shark(ヨゴレザメ)、hammerhead sharks(シュモクザメ属)の3種(scalloped(アカシュモクザメ)、smooth(シロシュモクザメ)、great(ヒラシュモクザメ))およびporbeagle shark(ニシネズミザメ)が、ワシントン条約の附属書Ⅱに掲載された。
これは、これらの種のいかなる国際取引においても、それらの種が持続可能かつ合法的に捕獲されたことを証明するワシントン条約の文書を伴わなければならないことを意味する。
新しい附属書のリストは2014年9月に施行される。

これらのサメ類に対する新たな国際取引の必要事項の履行について、ラテンアメリカ・カリブ海諸国を支援するため、アメリカ合衆国や条約事務局および、いくつかのCITESのパートナー組織のサポートのもと、ブラジル政府が「(仮)ワシントン条約付属書Ⅱに記載されたサメ類に関する地域ワークショップ―施行に向けて」を主催した。
この地域ワークショップには、新たなサメ類の国際取引の必要事項を履行する諸国を支援するのに有効なツールや方策について議論するため、CITESの管理当局および科学当局、そして漁業の専門家が世界中から集結した。

「このワークショップは、サメ製品の持続的利用と取引の促進に関するものです」とUniversidade Federal Rural de Pernambuco(ペルナンブコ連邦農科大学)の漁業・水産養殖学科の教授であるFabio Hazin博士は言う。
「今日集った多くの国々にとってサメ漁はとても重要です。これほど多くのラテンアメリカ・カリブ海諸国が参加したことは、この地域の持続可能なサメ取引に対する強い意欲の表れです。我々はサメ漁がしっかりと管理されることにより、サメの種が保全され、誰もが、そして将来の世代も利用できるようにしたいのです」。

「条約事務局は2014年9月14日まで、関係当局がサメ類の新しいリストの履行に十分備えられるよう、各国や利害関係者と密接に連携して活動しています」とCITESのJohn E. Scanlon事務局長は言う。
「我々は、この成功を収めた地域的イニシアティブに関して、ブラジル政府とアメリカ合衆国のリーダーシップに大変感謝しています。これにより、新しい規制に係わるすべての人々-規制当局や漁業者、取引業者そして消費者のための実用的手段を、水産業界とCITES当局が、ともに築き上げることができました。我々はCITESの加盟国や協力機関とともに、ほかの発展途上地域でもこのようなワークショップを開催していきたいと思います」。

専門家は、このワークショップで、事前に各国から具体的に必要だとみなされたことを元にして、法的な課題、管理上の課題および科学的論題を幅広く取り上げた。
特にサメ類の識別能力の向上や、その地域で捕獲されたサメについてのデータ収集およびデータ報告の改善、そして取引されているサメ個体の追跡強化に役立つ情報を提供し、ツールや技術の使い方についての実演を行った。
参加者には、現在リストに記載されている種に対してのCITES履行状況についての実例が紹介され、またサメ製品を、捕獲から輸出するモニタリングするために、一連の管理をどのように組み立てているかが発表された。

ワークショップは、サメ類の保全および管理に関する国際的な措置についての認識を高めることにも役立った。
参加者は、地域のニーズやラテンアメリカ・カリブ海諸国でのCITESのサメ類リストを履行するための次のステップを確認した。
サメ類の現状についての科学的調査、国内法、サメの取引における関税コードの統一化、そしてDNA検査の技術移転が優先事項として挙げられた。
これらの優先分野は、2014年9月の施行日に向け、今後の活動を決める際に役立つはずである。

持続的なサメ類の取引は、強力な国際協力を介してのみ取り組める地球規模の課題である。

ワークショップで行われた議論のおかげで、終了時には参加者は情報交換の機会を得ることができ、また新しいサメ類リストの施行へ向けての次のステップを確認し、前へ進むためのツールやアイディアについて話し合った。
「コロンビアにとって、ほかの国々がどのようにサメ漁や取引規制について管理しているかの実例を聞くことができたのは、とても有意義なことでした」とコロンビア環境省のJuan Pablo Caldas氏は言う。
「ここで議論されたサメ類の識別方法は非常に役立ちました。本国でも活用しようと思っています」。

http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20131205_shark_workshop.php

 

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2014年3月18日 (火)

ブラジルでクチジロペッカリーの通り道から考古学的発見

WCSの研究者が4千~1万年前の洞窟画を発見

翻訳協力:桂 康子、校正協力:佐々木 美穂子

2013年11月7日 WCS Press Releases

ブ ラジルのパンタナール湿原とセラード高原の生物群系をつなぐ森林で、Wildlife Conservation Society(WCS、野生生物保護協会)と現地協力NGOのInstituto Quinta do Solの研究者チームが、white-lipped peccaries(クチジロペッカリー)の追跡および環境データの収集をしていた際に、数千年前の狩猟採集社会の人々が描いた古代の洞窟画を発見した。

その洞窟画は、考古学者Rodrigo Luis Simas de Aguiar氏とKeny Marques Lima氏が、雑誌Revista Clio Arqueologicaで最近発表した調査研究の主題となっている(*下記のリンク参照)。
著者らによると、洞窟画の表現の多様性は、パンタナールとの境界部分のセラード高原地帯から出た岩の芸術に関する我々の知識を、大幅に増やすものである。

「我々は、WCSの仕事としては、重要な野生生物種とそれらの生息地を保護するのに役立つ、持続可能な土地利用の促進に専念しています」と、WCSのブラジルプログラムの研究者のAlexine Keuroghlian博士はいう。
「よく僻地で活動するので、時々驚くような発見をすることがあります。今回の発見は、この地域での文化史を理解する上で重要なものだと思います」。

その発見は、2009年のブラジルのセラード高原でのことであり、この時、Keuroghlian氏とそのチームは、クチジロペッカリーの調査をしていた。
クチジロペッカリーとは、ブタに似た群れをなす動物で、長距離の移動をし、健全な森林の環境的指標である。
ペッカリーは森林伐採や狩猟といった人間の活動に脆弱で、メキシコ南部からアルゼンチン北部の従来の広い生息地域から姿を消しつつある。
同チームは無線樹つき首輪をつけたクチジロペッカリーからの信号とペッカリーの群れのエサ探しの道を辿っていくうちに、突出した砂岩層の連なりに行き当たり、そこにある洞窟で動物や幾何学的な形の壁画を複数発見した。

Keuroghlian博士は洞窟画のこの地域での専門家であるAguiar氏に連絡を取った。
Aguiar氏は、それらの洞窟画は4千~1万年前に洞窟に住んでいた、あるいは、特に芸術活動のために使用した、狩猟採集社会の人々によって描かれたものであると断定した。
Aguiar 氏の述べるところでは、壁画のいくつかの様式は、考古学者がプラナルト(ブラジル中央高原)伝統と呼ぶものと同様であり、驚くべきことに、とりわけノルデ ステ(ブラジル北東部)あるいはアグレステ(ブラジル北東部の森林から乾燥地への変わり目)様式の壁画にはもっとよく似ているというのだ。
洞窟画には、アルマジロ、シカ、大きなネコ、鳥、爬虫類などの動物の集まり、また、人間のような姿や幾何学的な記号が描かれている。
意外なことに、この地域でのWCSの調査の対象であったペッカリーは描かれてはいない。
Aguiar氏は洞窟画を完全に解釈するために、洞窟の床の発掘と地質学的年代決定を行うことを望んでいる。

「洞窟画の発見は、セラードとパンタナールの生態系の保全が、文化遺産と自然遺産両方のために重要であることを、強く主張するものです」と、WCSのラテンアメリカ・カリブ海プログラムの責任者であり、マヤ考古学の専門家であるJulie Kunen博士は述べる。
「我々の願いは、地域の土地所有者達と協力して、これらの洞窟画の遺跡とその周辺の森林を保護することです。そして文化遺産と洞窟画に描かれている野生生物を、未来の世代に渡って守ることです」。

*研究報告はこちら(スペイン語のページが別ウィンドウで開きます)

http://www.wcs.org/press/press-releases/cave-drawings-discovery.aspx

 

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