フォト
無料ブログはココログ
2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

にほんブログ村

  • にほんブログ村

42 野生生物の暮らす環境

2018年9月18日 (火)

レンジャーがカンボジアの一つの公園内だけで約11万個ものくくり罠を発見

和訳協力:坂本 義教

2018年5月22日  The Gardianニュースより一部抜粋

小型オートバイ用の単なるブレーキケーブルが、東南アジアではトラやクマ、果ては若いゾウさえ殺すことがあるのだ。
地元のハンターは、こうしたどこにでもあるワイヤーを使い、森の無差別爆弾ともいえるくくり罠を作る。
その上、このくくり罠は東南アジアで最もカリスマ的な種だけでなく、あまり知られていない多くの動物の手足を不自由にし、殺してしまう。
科学雑誌『Biodiversity and Conservation』に掲載された新しい論文では、このくくり罠の増加の規模に注目している。
カンボジアの南カルダモン国立公園では、レンジャーがワイルドライフ・アライアンスと共同で、わずか過去6年で109,217個ものくくり罠を除去したのである。

「ベトナムには、リスより大きな哺乳類がまったく残っていない森林もあります」と、論文の筆頭著者でワイルドライフ・アライアンスのサイエンス・ディレクターを務めるThomas Gray氏は語った。
「これらの森林が潜在的にどれだけ多様性に富んだものであったかを考慮すると、生態系サービスや森林としての生物学的多様性全体に、このことが実質的な影響を与えていることは間違いないのです」。

続きを読む "レンジャーがカンボジアの一つの公園内だけで約11万個ものくくり罠を発見" »

2018年8月25日 (土)

タンザニアが水力発電のために原生自然の残る保護区を伐採

和訳協力:大森 康子

2018年5月16日  Environment News Serviceニュースより一部抜粋

タンザニアは、セルース猟獣保護区の中央で大規模な森林伐採を計画している。
この保護区はユネスコ世界遺産地域であり、アフリカの最も象徴的な野生生物保護区の一つに数えられる。

入札書類からセルース猟獣保護区の中央部における広域の森林伐採計画が明らかになっている。
また、セルース猟獣保護区は世界で最も古く、全体で54,600㎢に及ぶ、世界最大級の面積を持つ猟獣保護区の一つでもある。

この保護区は、絶滅の危険性が非常に高いリカオンおよび、ゾウやライオンにとっての重要な避難所であり、またその他の種もここで暮らしている。

しかし、政府の入札書類によると約1,500㎢(143,638.22ha)が伐採され、3,495,362.823㎥の木材が切り出されることになるという。
伐採される木は2,657,842本におよび、6,200万USドル(約68億円)の価値に相当すると見積もられている。
誰がこの計画の売り上げの受益者となるのかは明確になっていない。

続きを読む "タンザニアが水力発電のために原生自然の残る保護区を伐採" »

2018年8月21日 (火)

チリのリチウム 恵みか呪いか?

和訳協力:深井 悠

2018年5月11日 DWニュースより一部抜粋

アタカマ塩原の間欠泉や火山、フラミンゴは、世界中から旅行者を引き寄せる。
しかしその強く印象に残るチリ塩原の景色の地下には、世界の化学会社からの違った種類の興味を引く、はるかに大きな経済的潜在力をもつものが隠されている。

リチウム電池は、ラップトップPCや携帯電話から、電気自動車、電力貯蔵施設に至るまで、化石燃料の世界から抜け出すのに役立つあらゆる種類の機器にとって必要不可欠だ。
世界が再生可能エネルギーに移行するにつれて、ますます多くの分野で電化が進むこととなり、リチウムの需要は2025年までに倍増する見込みである。

アタカマ塩原には、世界で最も豊かなリチウム鉱床が地下に一部ある。
つまり、チリは宝の山の上に座しているということだ。
しかしそれを食いものにすれば、ひどい環境面での損失をもたらす可能性がある、と反対派は語る。

続きを読む "チリのリチウム 恵みか呪いか?" »

2018年8月 9日 (木)

大型肉食動物生息地のグローバル分析

和訳協力:松岡 真由美、校正協力:鈴木 洋子

2018年3月28日 Phys News

これまで人類は、ライオンやトラ、オオカミ、クマなどの大型肉食動物を地球上の多くの自分たちの居住地域から排除してきたが、科学者たちは、ほぼすべての大陸で、生態系を回復させるためにこれら大型肉食動物を再導入できる可能性がある280以上の地域を特定した。

グローバル分析において、オレゴン州立大学林学部の研究者らは、再導入-「rewilding(再野生化)」のプロセスとして知られる-が、どこで最も成功しうるかを確認するために、以前の肉食動物の生息域、餌の豊富さおよび人口密度を地図化した。
これらの動物を以前住んでいた場所の一部に戻すための実際のステップでは、それぞれの現場において注意深い研究が必要となるであろうと、Christopher Wolf氏は述べている。
彼は博士研究員であり、専門雑誌Royal Society Open Scienceに掲載された論文「Rewilding the World’s Large Carnivores (世界の大型肉食生物の再野生化)」の筆頭著者である。

「我々は、数カ所だけではなく、世界中での再導入の可能性を調査したいと思ったのです」とWolf氏は述べた。
Wolf氏は、オレゴン州立大学の著名な森林生態学者であるWilliam Ripple教授と協力し、大学院生として分析を行った。
彼らは、International Union for Conservation of Nature(国際自然保護連合)の絶滅危惧種のデータ、科学的根拠に基づく肉食動物の過去の生息地域についてのマップおよび、人的活動や現在の自然保護地域、原生自然の残る地域や様々なレベルの人的影響がある地域のマップに基づき、結論に達した。

Wolf氏とRipple教授は、オオカミやライオン、トラなどの種を含めた25種の陸上の肉食動物に焦点を合わせた。
また、ヨーロッパオオヤマネコ、マレーグマ、スンダウンピョウなどの動物も考慮の対象としている。
それぞれのケースにおいて、肉食動物が過去に生息していたが現在絶滅している地域では、人間活動の形跡が見られた。
彼らはそうした地域を「lost range(失われた生息域)」と呼んだ。

続きを読む "大型肉食動物生息地のグローバル分析" »

2018年8月 7日 (火)

ボルネオゾウの将来のために極めて重要な保護地域管理の優先性

和訳協力:羽賀 秋彦、校正協力:西田 実幸

2018年3月 Biological Conservation掲載論文要約部分抜粋

熱帯の保護地域管理に関する戦略は長年、炭素貯蔵量が大きい原生林に偏ってきた。
この偏りのため、著しく伐採された地域などは結果として質が低いものとみなされ、土地改変される場所とされてきた。

我々は、マレーシアのサバ州において、手つかずの森から著しく伐採された森までの、ボルネオゾウにとっての重要性を評価した。
GPS遠隔測定法にて収集した29個体の分布データおよび空からの森林の3次元マッピングをもとに、サバ州全体でのゾウの分布のモデリングを行い、現在までで最も大規模なボルネオゾウの森林利用の分析結果を公開した。
樹高13m級の森林で、特に平坦で低地にあるものが、ゾウが最も好んで利用する環境であることが分かった。

続きを読む "ボルネオゾウの将来のために極めて重要な保護地域管理の優先性" »

2018年7月28日 (土)

持続可能なショッピング:新しい携帯がどうしても欲しいなら、部品交換ができる携帯を買おう

翻訳協力:石原 洋子

2018年3月23日 The Conversationニュースより一部抜粋

オーストラリア人の約90%がスマートフォンを持っており、予測ではその40%の人が翌年最新のものにするとされる。

もっとも持続可能な携帯は今持っている携帯である。なぜなら新たに携帯を製造すると、今持っている携帯を使い続けるよりも環境影響がはるかに大きいからだ。

携帯の回路基板、ディスプレイとバッテリーが環境影響を引き起こす主な要因である。そこにはコバルト、金、銀、パラジウム、錫などの貴重な鉱物が含まれている。これらの物質は少量を生産するだけでも多くの鉱石、加工処理、エネルギーなどが必要となる。

続きを読む "持続可能なショッピング:新しい携帯がどうしても欲しいなら、部品交換ができる携帯を買おう" »

2018年7月24日 (火)

新たな指針は持続可能な漁業に資金を呼び込むことができるか?

和訳協力:田澤 優子

2018年2月18日 Eco-Businessニュースより一部抜粋

プログラムの採用者と支持者の増加を受けて、Environmental Defense Fund(EDF:環境防衛基金)、Meloy Fund、およびEncourage Capitalは、持続可能な形で管理された漁業の基準策定と私たちの豊かな海の回復に必要な資金を呼び込むために、今月に入って、世界的な漁業への投資に関する新たなガイドラインを発表した。
その声明は、メキシコのリビエラ・マヤで開催されたワールドオーシャンサミット2018の場で出された。

毎年、漁業には多くの公費および私費が投じられているが、大抵の場合、持続可能性はそうした資金の誘因にもならず、意味のある結果ももたらさない。
つまり、私たちは今、世界的な魚の乱獲や食の安全に関する問題を解決する大きなチャンスを失いつつあるということである。
そこには、多様な資金提供者からの、かなり多額で、より連携した投資が求められる。

続きを読む "新たな指針は持続可能な漁業に資金を呼び込むことができるか?" »

2018年7月19日 (木)

世界の自然遺産の破壊:「コモドは臨界点に達しつつある」

2018年4月18日 The Guardianニュースより一部抜粋

インドネシアの国立公園は、いくつかの世界有数のダイビングスポットや美しい海洋生物を誇るが、違法漁業と持続可能でない観光事業が国立公園のユネスコ世界遺産たる資格を脅かしている。

2つの海の合流点に位置するコモド国立公園は、起伏に富む丘陵からなる島の連なりで、有名なコモドオオトカゲの生息地であり、外洋性の魚類やオニイトマキエイ類、カメなどの、美しくで多様な海洋生物のすみかでもある。

近年、地元のダイビング事業者は、違法漁業が激化し、公園の1日入場料は2015年に約500%、175,000ルピア(約1,500円)に値上げされ、今やコモドでダイビングするのはガラパゴスよりも高くつくにも拘わらず、海洋巡視の数だけが減ったという。

続きを読む "世界の自然遺産の破壊:「コモドは臨界点に達しつつある」" »

2018年7月10日 (火)

生物多様性の喪失を止めるには人口問題・汚職問題への対処が必要だと科学者たちがいう

和訳協力:雅枝 アダムス

2018年3月27日 ABCニュースより一部抜粋

6回目の大絶滅期として知られている地球規模での種の絶滅を止めるつもりであるならば、人口増加の制限および資源消費量の削減並びに、政府の汚職を激しく取り締まることに集中して力を注ぐ必要がある。

これが、生物多様性の喪失率を低下させようと、今回『Nature Ecology and Evolution』誌に論文を発表した、科学者チームからのメッセージなのだ。

ディーキン大学の研究者であるEuan Ritchie氏によれば、生物の多様性に対する主な脅威は家畜を飼養するための自然環境の改変、採鉱、および都市の乱開発を含むが、これは人口からの圧力と高い資源消費率の結果からきているという。

続きを読む "生物多様性の喪失を止めるには人口問題・汚職問題への対処が必要だと科学者たちがいう" »

2018年7月 7日 (土)

相次ぐゾウのロヒンギャ難民襲撃により死者発生-バングラデシュが対策へ

和訳協力:日高 穂香

2018年5月9日 The Guardianニュースより一部抜粋

12歳の男の子がゾウに踏みつけられて死亡した事件を受けて、バングラデシュは、何十万人ものロヒンギャ難民が暮らす難民キャンプを襲い、死者も出ている一連のゾウからの攻撃に対し、対策を強化することを約束した。

命に関わるゾウの襲撃は2017年10月からの6か月間で少なくとも12回に上る。その回数は増加しており、森林破壊やモンスーン、難民危機によって、世界で最も弱い立場の人々がいかにして野生生物に翻弄される状況に置かれるのかという、大規模で悲劇的な状況を物語っている。

無秩序に広がるクトゥパロンキャンプに住む難民たちは、その多くが8月にミャンマーで起きた残忍で暴力的な運動から逃れてきたロヒンギャのイスラム教徒だ。彼らは雨季が近いこの時期に山肌がむき出しになっている斜面にひしめいており、既に厳しい状況の中で暮らしている。しかしこの難民たちのいる場所は、ゾウたちが何世紀にもわたって使ってきたミャンマーとバングラデシュの間の大切な”通り道”でもあるのだ。

続きを読む "相次ぐゾウのロヒンギャ難民襲撃により死者発生-バングラデシュが対策へ" »

より以前の記事一覧