絶滅危惧種のサメの遺伝子がペットフードと化粧品から発見される
和訳協力:佐藤 正根、校正協力:長井 美有紀(Myuty-Chic)
2019年9月4日 Conservation Genetics掲載論文要約部分抜粋
ヒレや肉、肝油などサメ由来製品の一時的なグローバル需要が、過去30年内に観察されたサメの乱獲傾向の主要な要因であることは間違いないだろう。
サメ由来製品で通常最も取引されるのはヒレであり、アジアの様々な国でスープ用の珍味として使用されている。
それにもかかわらず、サメ肉の取引は過去10年で実質的に増加している一方で、肝油の取引についてはあまり分かっていない。
サメの肝油は、化粧品業界では保湿剤として非常に価値があり、サメ肉に関しては多くの国で直接消費されているが、その使用用途については全容は分かっていない。
今回、筆者はマルチプレックスミニバーコードPCRプロトコルを使用し、化粧品とペットフードからサメのDNAを検出し、検出したDNAから属と種、またはそのどちらかのレベルまで特定した。
この調査で検査した製品のすべてが、軟骨魚類由来原料を含むものとして識別されたわけではなかった。
筆者が87個のペットフードを検査したところ、DNA増幅に成功したのはそのうちの63%で、そのうちの70%が絶滅危惧IB類に指定されるアオザメであることを特定した。
また、24の化粧品製品の検査でも、そのうち3つ(12.5%)でDNA増幅に成功し、ヨシキリザメ、アカシュモクザメ、カマストガリザメのものと特定した。
本研究では、表示規制がさらに必要だということを強く述べている。
サメの世界的な需要を減少させるためには、消費者が絶滅危惧種のサメ由来原料を含むか含まないかによって製品の購入を選択できるようになれば、サメの個体数の保全に寄与できるためである。
ニュースソース:
https://link.springer.com/article/10.1007/s10592-019-01221-0
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