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2020年9月 1日 (火)

絶滅した生物たち: 2019年に失われた種

鳥類3種、カエル2種、サメ1種、有名なカタツムリ1種と世界最大級の淡水魚を含む多くの種が今年絶滅した。

和訳協力:松岡 真由美、校正協力:木田 直子

2020年1月6日 The Revelator News

2019年、多くの種が絶滅した。

この年の絶滅は、ハワイの小さなカタツムリで幕を開け、世界最大級の淡水魚で幕を閉じた。

鳥類3種、サメ1種、カエル2種、植物数種、その他多くの絶滅が確認された。

2019年に絶滅した(またはほぼそれに近い状態にある)と宣言されたのは二十数種だが、今年実際に絶滅した種の総数はおそらく数千に上るだろう。
通常、研究者たちは種の絶滅を宣言する前に何年も、時には何十年も時間をおき、その上さらに入念な調査を行ってからの宣言となる。

言うまでもなく、数に入れられるのは存在が確認されている種のみだ。
残念ながら絶滅するほとんどの種は、公には確認されていないか名もないままの種だ。
絶滅する動植物は極端に狭い生息地に住んでいることが多く、生育・生息環境に対する自然破壊や環境汚染、自然災害、侵入種やその他の脅威などの影響を受けやすい。
最近絶滅が報告されたものの中には、絶滅してからかなりの時間を経た後に、博物館の標本の中で発見された動植物種も含まれているように、絶滅したことがいつか特定されることがないとは言えない。
しかし、そもそも保護の必要性を把握できなければ救うことができないのだ。

この年に世界の生物多様性にもたらされた影響を完全に把握するにはまだ時間がかかるだろうが、研究者や保全団体の関係者らが2019年に絶滅したと宣言した種を以下に挙げる。
これらは、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストや科学雑誌、多くのメディア記事や私自身のレポートからの抜粋である。
このうち絶滅がリアルタイムで観察されたのは1種のみで、最後の1個体は多くの人に見守られながら息絶えた。
多くは何十年もの間その姿を見られることがなかった種で、今回やっと絶滅種のリストに加えられた。
生育・生息地の大部分での消失を示す局所絶滅はわずかだったが、生育・生息地の消滅や分断化は種を絶滅に向かわせる第一歩となることが多いため、注意が重要だ。
最後に、これらのうちいくつかは暫定的な判断であり、まだ望みがある証に、研究者たちはその種を探し続けている。

Achatinella apexfulva (ハワイマイマイ科ハワイマイマイ属の1種)
ハワイのこの樹上性カタツムリの最後の1匹、「ロンサム・ジョージ」として知られていた個体が、元旦に飼育下で息を引き取った。
病気や外来捕食者がこの種を絶滅に追いやった。
この小さな生き物の消滅は、2019年の絶滅種の中で最もメディアに取り上げられたものと言えるだろう。

Alagoas foliage-gleaner (学名:Philydor novaesi、アラゴアスマユカマドドリ)
ブラジルの2地域でのみ確認されていた鳥。
2011年に目撃されたのを最後に、森林伐採や木炭の生産、農業開発による生息地の破壊を受け、2019年に絶滅が宣言された。

Boulenger's speckled skink (学名:Oligosoma infrapunctatum、Eugongylidae科オリゴソーマトカゲ属の爬虫類の1種)
130年以上もの間目撃なしの「完全なる謎」。
研究者は、この絶滅見込みとの発表が、この種の再発見と絶滅の危機に瀕している近縁種の保護に拍車をかけることを望んでいる。

Bramble Cay melomys (学名:Melomys rubicola、ブランブルケイメロミス)
このネズミの仲間が最後に目撃されたのは、海面の上昇により生息地であった小さな島が浸水し始めた2009年。
2019年に絶滅が正式に確認され、温暖化の影響を受け絶滅した初の哺乳類となった。

Catarina pupfish (学名:Megupsilon aporus、キプリノドン科の魚類の1種)
メキシコの淡水魚で、地下水の汲み上げにより破壊された湧き水1カ所で確認されていた。
野生下での最後の確認は1994年で、飼育下にあった最後の群れが2012年に死滅した。

Chinese paddlefish (学名:Psephurus gladius、ハシナガチョウザメ)
揚子江原産で、世界最大級の淡水魚の1種。
乱獲や生息地の分断化により、2005年から2010年の間に絶滅したと考えられる。
IUCNはいまだ「絶滅危惧IA類」に分類しているが、数回にわたって行われた調査でこの種を確認することができなかったため、2019年12月23日発表の論文で絶滅が宣言された。

Corquin robber frog (学名:Craugastor anciano、ツノアマガエル科の両生類の1種)
最後に目撃されたのは1990年。
ホンジュラスの2地域に生息していたが、生息地の喪失やカエルツボカビ症により絶滅したと考えられる。

Cryptic treehunter (学名:Cichlocolaptes mazarbarnetti、カマドドリ科の鳥類の1種)
2007年に生息しているのを最後の確認されたブラジルの鳥で、それは研究者による正式な種の記載の7年前であった。
生息地の森林は広範囲にわたって伐採され、農地となった。

Cunning silverside (学名:Atherinella callida、アテリノプス科アテリネラ属の魚類の1種)
メキシコの淡水魚で、1957年に最後に目撃されて以来、その姿は確認されていない。
IUCNは2019年に絶滅を宣言した。

Etlingera heyneana (ショウガ科エトリンゲラ属の植物の1種)
世界で最も人口密度の高い島、ジャワ島のジャカルタ付近で、1921年に一度だけ採集された植物種。
2019年IUCNによって、「実質的に、ジャカルタのすべての自然植生は開拓されました」とのコメントとともに絶滅種のリストに加えられた。

Fissidens microstictus (ホウオウゴケ科ホウオウゴケ属の植物の1種)
ポルトガル原産の植物種で、今や高度に都会化した地域にかつて生育し、最後に目撃されたのは1982年であった。
(研究者は1992年に絶滅を宣言していたが、IUCNは今年になるまで絶滅種リストへ追加しなかった。)

ラオスのインドシナトラ (学名:Panthera tigris tigris)
一地域での絶滅(地域絶滅として知られる)であるが、この大型ネコ科動物には大きな痛手となった。

Lake Oku puddle frog (学名:Phrynobatrachus njiomock、ドロガエル科ドロガエル属の両生類の1種)
カメルーンの1地域で知られていたカエルで、2010年を最後にその姿は目撃されていない。
IUCNは今年、この最近確認された種を「絶滅危惧IA類(絶滅の可能性あり)」とした。

"Lost shark" (学名:Carcharhinus obsolerus、メジロザメ科メジロザメ属の魚類の1種)
2019年に博物館の標本を基に記載されたが、1930年代以降確認されていない。
乱獲が原因で絶滅したと考えられる。

Miss Waldron's red colobus (学名:Piliocolobus waldronae、ワルドロンアカコロブス) 40年以上の間未確認の種。
研究者らはこの珍しいサルの生存をまだ諦めてはいないが、いまだに「絶滅の可能性がある」と言われている。

Nobregaea latinervis (アオギヌゴケ科の植物の1種)
ポルトガルで1946年に最後に確認されたコケ植物で、2019年に絶滅が宣言された(2014年の調査に基づく)。

Poo-uli (学名:Melamprosops phaeosoma、カオグロハワイミツスイ)
このハワイ原産の鳥は侵入種と病気によって全滅した。
最後に確認されたのは2004年で、2019年に絶滅が宣言された。

Pycnandra micrantha (アカテツ科の植物の1種)
1901年に一度だけニューカレドニアで採取されたことがある植物種。
小さなアール島の唯一の生育地では大々的に採掘が行われ続け、また野火の影響を受け続けてきた。

Sierra de Omoa streamside frog (学名:Craugastor omoaensis、ツノアマガエル科の両生類の1種)
これもホンジュラス原産のカエル。
1974年以降確認されておらず、生息地の喪失やカエルツボカビ症の犠牲になったと考えられる。

マレーシアのスマトラサイ (学名:Dicerorhinus sumatrensis)
もう一つの地域絶滅。
インドネシアには同種のサイが(かろうじて)生存している。

Vachellia bolei (マメ科ウァケリア属の植物の1種)
砂の採掘などによる生育地の破壊により絶滅したと考えられる珍しいマメ科の樹木。

Victorian grasslands earless dragon (学名:Tympanocryptis pinguicolla、アガマ科の爬虫類の1種)
最後に確認されたのは1969年。
この種についても保護活動家はまだ再確認の望みを捨ててはいないが、もし絶滅したとすれば、オーストラリアで初めての爬虫類の絶滅種となる。

Villa Lopez pupfish (学名:Cyprinodon ceciliae、キプリノドン科キプリノドン属の魚類の1種)
メキシコ原産のこの魚の唯一の生息地である2エーカーの水源地が1991年に干上がってしまい、それ以降、確認されていない。
IUCNは2019年に絶滅を宣言した。

Yangtze giant softshell turtle (学名:Rafetus swinhoei、シャンハイハナスッポン)
この種の確認されている最後の雌の1匹が、4月に人工授精の最中に中国で死亡。
これにより実質的に絶滅となる。

これらに加えて、IUCNが昨年、「野生絶滅」を宣言した種も数種おり、これは現在飼育下でしか生存していないことを意味する。
これらの種には、Spix's Macaw (学名:Cyanopsitta spixii、アオコンゴウインコ)、Ameca shiner (学名:Notropis amecae、コイ科の魚類の1種)、banded allotoca (学名:Allotoca goslinei、グーデア科の魚類の1種)、marbled swordtail (学名:Xiphophorus meyeri、カダヤシ科の魚類の1種)、Charo Palma pupfish (学名:Cyprinodon veronicae、キプリノドン科キプリノドン属の1種)、kunimasu (学名:Oncorhynchus kawamurae、クニマス) とMonterrey platyfish (学名:Xiphophorus couchianus、カダヤシ科の魚類の1種)が含まれる。

これらおよびその他の絶滅したとされる種は、今後、どうなってゆくのだろうか。
再発見される種もいるかもしれないが(ワルドロンアカコロブスが最有力候補と思われる)、日々様々な種が絶滅しているという事実を我々の胸に刻むという役割を果たすだろう。
また、残された種を守る必要性を明確に示すものでもある。

ニュースソース:
https://therevelator.org/extinction-species-lost-2019/

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