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2020年7月28日 (火)

計画中の水力発電用ダム、ガボンの魚類への脅威に

和訳協力:堀込 奈穂子、校正協力:伊川 次郎

2020年2月6日 PHYS ORG News

新たな研究によると、ガボンで計画中の水力発電用ダムは、アフリカ諸国の特に文化的にも経済的にも重要な魚類にとって大きな驚異となっている。

本日、科学雑誌『Ecosphere』に掲載された本研究は、博物館の記録を生態学的データに関連付けることにより、中央アフリカの淡水魚の分布を予測する初めての研究である。
データの統合により、研究者らはガボンで建設予定の40基近くのダムが多くの魚類にどのようび影響を与えるかを推定することができた。

ガボンの文化的、経済的に重要な魚類の多くは、海から川に移動する。
この中には、400㎞も遡上し、純粋な淡水域まで達する種もいることが知られている。

ガボンには世界でも有数の、構造物のない原生的な水系があり、淡水生物の多様性が豊かである。
計画中のダム群は、海洋種にとっても適した環境である多くの淡水生息地への移動を阻むものであり、少なくとも350の魚種に影響を与えるだろうと、オレゴン州立大学の准教授であり、研究共著者でもあるBrian Sidlauskas氏は言う。

Brian Sidlauskas准教授は更に次のように述べた。
「特に、ガボン第2の大河であるニャンガ川では、ダム開発によって、河川長の392kmにおよぶ最も適した淡水生息地の60%から、海水魚が締め出される恐れがあることが我々のモデルで判明たのです」。

これまでの研究では、淡水生態系は世界で最も脅かされている生態系の一つで、評価が行われた淡水魚の約20%が絶滅の危機に瀕していることや、ダム群が種の絶滅を含む分布や個体数に関わる大きな変化を引き起こしていることが分かっている。

ガボンには少なくとも500㎞の長さを持つ自然河川が3つある。
イヴィンド川、ニャンガ川(現在ダムは建設されていない)、オゴウェ川だ。
ガボンでは38基のダムが計画中で、そのうち28基がオゴウェ川流域にある。
それらのダムがエネルギーを増産する可能性がある一方で、比較的原始的な水系を断片化し、改変させてしまう恐れがあると、共著者は述べている。

影響を受ける可能性のある魚種には、Giant African threadfin(ツバメコノシロ科ツバメコノシロ属の1種) 、フエダイ類、ニベ類、bonga shad(ニシン科エトマロサ属の1種)、ボラ類、ターポン、ウシノシタ類がある。
これらの魚類が幼魚、成魚にかかわらず定期的に川を遡上することは知られているが、38基のダムの建設予定地のほとんどでこれらの魚類がの生息については科学的に調査されておらず、ガボンの淡水生態系における魚類の動態についても、これまで正式に調査されたことはなかった。

本研究では、オレゴン州立大学とカリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究者らが、調査のためにガボンと赤道ギニアの汽水・淡水魚についての3つのデータベースから記録を集め、ギルド別にグループ化した。
生態学的ギルドとは、共通の資源を利用しているか、あるいは異なる資源を同じような方法で利用している種の集合を指す。

本研究チームは地理情報システムを使って河川データを記録し、2つの連結シナリオを作った。
一つは現存のダムだけの場合、もう一つは計画中のダムも含めた場合のシナリオである。

本モデルにはギルドの特性と分布、および地形を含むデータを利用した。
地形には、樹冠の被覆、滝や急峻な標高差、その他の水文学的情報が含まれる。

本モデルにより、河川と海を行き来する魚類が、ニャンガ川およびその主な支流、さらにオゴウェ川主流の多くの場所と主要な支流の一部にも生息していた可能性が高いことが予測された。

計画中のダムがすべて建設されれば、最適な生息地の7%、すなわち466㎞の流域へのアクセスが失われることになる。
この損失は、ニャンガ川、オゴウェ川、ムビニ川、ロロ川、コモ川、オカノ川で最も大きかった。

ニュースソース:
https://phys.org/news/2020-02-hydropower-pose-threat-gabon-fishes.html

 

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