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2019年10月18日 (金)

ダム撤去に対する生態系の反応は複雑だが予測可能

和訳協力:川端 裕二、校正協力:花嶋 みのり

2019年2月21日 Phys.org news by USDA Forest Service

米国では、1970年代以降1,400基以上ものダムが廃棄されており、ダムの撤去はいまや新規建設を上回るペースで進んでいる。
最新の研究によれば、ダム撤去による生態系への影響は予測可能だという。

学術雑誌『Bioscience』に掲載されたその研究は、ダム撤去に対して起こる生態学的反応を制御する一連の物理的、生物学的過程が同質のものであることを明らかにした。
これらの過程は、各ダムで見られる特有の環境条件と相まって、河川の生態系がいかなる反応を示すのかを最終的に決定付けるものである。

「流域の場所、大きさ、歴史が異なることから、各ダムの撤去が一つとして同じでないということを我々は発見しました。にもかかわらず、生態学的反応は大筋においてよく似た傾向を示していることが分かったのです」と述べるのは、論文の筆頭著者であり、アラスカのジュノーを拠点とする魚類生態学者で、U.S. Forest Service(米国森林局)のPacific Northwest Research Stationに所属するRyan Bellmore博士だ。

ダムは主に老朽化の他、補修や改修に多額のコストがかかるという理由により撤去されているが、生態系の回復は、特に文化的、経済的にも重要なサケのような魚種のために、共通の目標となっている。

Bellmore博士および、政府、大学、非営利団体に所属する共同研究者14名は、ダムの撤去に関する125以上の研究と、生態学理論を統合し、コンセプトモデルを作った。
これらのモデルは、ダム撤去に対する生態学的反応を推進する原因となっている主要な物理的、生物学的要因を明らかにするとともに、これらの要因とそれに関連する生態学的反応が、撤去されたダムの上流と下流とでは明らかに異なることを示している。
かつてのダムの上流で主な要因となっているのは、ダムがあったために近づくことができなかった場所に、再び生育・生息するようになる水生の種である。
その下流では、河川がかつての貯水池にたまっていた堆積物の押し寄せを受けることが多く、そのことが一時的ではあるが水生生物に大きな影響を与える可能性がある。
最終的には、かつての貯水池自体で、流れの遅い深部の水に適応した生物種が、浅瀬の流れの速い水に適応した生物種へと入れ替わる。

管理者とダム撤去の実務担当者らは、本研究のコンセプトモデルを利用することで、ダム撤去に対する生態学的反応の潜在的可能性と、ほぼ確実な将来の状況を予測できるようになり、生態学的回復のより現実的な予想が可能となる。

「この研究によって我々の概念的な理解が深まり、ダム撤去に対する将来の反応を予測する能力が向上します」と、この研究を後援するU.S. Geological Survey(アメリカ地質調査所)のJohn Wesley Powell Center for Analysis and Synthesisの共同代表であるJill Baron博士は述べている。

ニュースソース:
https://phys.org/news/2019-02-ecosystem-responses-complex.html

 

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