ウガンダ野生生物局が鳥獣保護区全域に電気柵を設置
和訳協力:熊倉 健司
2018年11月3日 New Vision記事より一部抜粋
マーチソン・フォールズ国立公園において地域社会の保全のための警備アシスタントをしているGodfrey Lubangakene氏は、ゾウが農作物を荒らし、人間の生命を脅かさないように、ゾウ除けの堀を作るために地域住民を雇用している、といった。
国立公園の周辺における近隣住民と野生生物との対立を最小限に抑えるため、ウガンダ野生生物局(UWA)は国立公園に沿って電気柵を設置することを決めている。
野生動物が畑に侵入するのを防ぐのが目的だ。
UWAの広報担当員であるGesa Simplicious氏によれば、電気柵は2019から2020年の会計年度に設置される予定だ。
Gasa氏は、電気柵の設置開始にあたり10億ウガンダ・シリング(約3000万円)が確保されていると話しているが、プロジェクト全体ではおよそ500億ウガンダ・シリング(約15億円)が必要とされる。
また、Gasa氏はSpace for Giantと提携していることにも触れた。
Space for Giantは、2020年までにアフリカに残存する415,000頭のゾウを保護するための団体である。
Gasa氏は、同団体がUWAに電気柵を設置する費用として15,000USドル(約170万円)を寄付したことを伝えている。
Gesa氏は、電気柵は野生動物を保護する恒久的な方法の1つであるとともに、密猟との闘いをも後押しするものだと述べた。
ニュースソース:
https://www.newvision.co.ug/new_vision/news/1489627/uwa-erect-electric-fence-game-parks
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