アフリカでの密猟と汚職との闘いにアメリカの麻薬戦争が果たした役割とは
和訳協力:清水 香芳
2018年11月3日 IOLニュースより一部抜粋
アメリカの麻薬取締局(DEA)はケニアで最大の麻薬組織を壊滅させ、同時に汚職と、アフリカゾウの死を招く違法な象牙売買にも打撃を与えた。
一見、これは「麻薬戦争」においてアメリカがいつもの勝利をおさめ、アメリカの法執行力が極めて遠方まで影響を及ぼすという一例のようにも見える。
しかしBaktash Akasha Abdalla(41)とその弟、Ibrahim Akash Abdalla(29)による麻薬、武器および司法妨害に対する有罪の申し立てについては、それ以上のものであった。
ヘロインとメタンフェタミンの取引で名を成し、ニューヨークの麻薬市場にアフガニスタンのアヘンを流しているとDEAから訴えられている、このケニアで最も有名な犯罪組織の崩壊には二つの独特な事情が絡んでいる。
一つ目は、アメリカの法執行機関が、ケニアで起こった贈収賄事件に対して、ケニア当局者の有罪判決を確実にしたことである。
そして二つ目は、Akashaを捕まえることで、DEAは違法象牙を大量に取引する密売人を取引から遠ざけておけるということだ。
Akashaらの司法妨害への有罪の申し立ては、元は彼らのケニアからの身柄引き渡しを逃れようと賄賂を送ったことに端を発している。
アメリカの司法省によれば、判事や検察官、法執行役人の買収に費やした金は何十万ドルに及ぶという。
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