香港の高級木材問題:大規模な買いだめと起訴の少なさ
和訳協力:アダムス 雅枝
2018年7月4日 Coconutsニュースより一部抜粋
厳重に管理された場所にある50もの貨物用コンテナに保管されているのは、押収された1,200t以上の熱帯の硬材の備蓄である。
これは、密輸人が中国へ木材を運ぶ主要な抜け道としての香港の役割を証明するものだ。
また、その備蓄が香港に深刻な経済的影響を与えているにも関わらず、備蓄量はひたすら増え続けている。
同時に中国本土の数十億米$(数千億円)に上る高級家具産業の需要に対応するために、世界中の熱帯の硬材が伐採されるのである。
今年はこれまでになく、税関が、シタン材-成長が遅く色彩が豊かな硬材の幅広い樹種のことを示す呼び名-の大きな積荷を4つ、また「赤い金」として知られているほどの高価な木材である大量のコウキ材の積荷1つ、を押収している。
ワシントン条約(CITES)で保護されている、絶滅危惧種の木材の押収された量は、香港をが群を抜いていると、NGOである環境調査エージェンシー(EIA)のDave Gehl氏は言う。
「香港が備蓄しているほど大量のシタン材を押収した国は、世界中を見ても多くはないと思います」と、今年の経済恐慌を論じながらGehl氏は言う。
ごく最近では先週、既に2017年に押収した量の2倍以上に相当する押収量となっており、その重量はおよそ118t、価格は1700万香港$(210万米$、約3億円)と評価される。
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