リザードキング~違法野生生物取引の象徴
違法野生生物取引の中心人物に関する潜入捜査-リザードキングは商売を再開するのか?
和訳協力:加藤 有起枝
2018年7月6日 アル・ジャジーラメディアネットワークニュースより一部抜粋
野生生物の違法取引は少なくとも年間19億ドル(2兆円以上)の価値があると考えられており、それは、薬物や模造品の売買および人身売買のブラックマーケットを足してようやく匹敵する金額である。
取引のために捕獲された動物は、輸送の間生き残ったとしても、大概はペットとなるか、漢方薬や食材となって終わる。
密輸される動物、一部は公然と取引されているが、その中でも世界で最も取引されているのはセンザンコウであり、中国のいくつかの地域で絶大な人気の珍味である。
そのような野生生物の違法取引における有名人であり、法の手によって捕えられたのがAnson Wong氏である。
20年以上の間、Anson Wong氏は絶滅のおそれのある野生生物の違法取引の「顔」として国際的に知られていた。
そのマレーシア人の悪名は、1998年にベストセラーとなった「The Lizard King(トカゲの王)」という本に由来したものだ。
それは、「Operation Chameleon」と呼ばれる5年間の捜査中に、アメリカの調査員によって彼がメキシコに誘いこまれた後に逮捕されたことを本にしたものだった。
Anson Wong氏は後に絶滅危惧種の密輸の罪で有罪となり、刑務所での71か月の懲役を言い渡されたが、報告によれば、彼は2012年の釈放時に違法野生生物取引に復帰したという。
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