捕食者がいない島であることが絶滅危惧種を救うことに役立つ理由
和訳協力:西田 実幸
2018年8月20日 Independentニュースより一部抜粋
数々の環境復元プロジェクトが現在もニュージーランドの各地で行われ、在来の動物や植物がかつて生育・生息していた地で再び繁栄できるように、広大な生態系が発達していくよう、大切に管理している。
ネズミ類、ポッサムの仲間、オコジョ - これらはニュージーランドの野生動物に多大な脅威を与えている生物である。
人の手で持ち込まれたこれらの捕食者は、ニュージーランドの鳥類や爬虫類、無脊椎動物を蹂躙し、多くの種を絶滅寸前に追い込んだ。
毎年2500万羽の鳥が殺されているのだ。
行動すべき時が来た。
そしてニュージーランドは対応した。
今までにない目標が編み出された。
2050年までに捕食者のいない場所にするというものだ。
まずは、在来種でない種(外来生物)のいない国にする、というシンプルな目標から始まる。
これまでの取り組みはすべて失敗しており、費用も相当かかっている。
外来の捕食者を管理するために、現在も年に7000万ドル(約52億円)以上の費用がかかっている。
しかしながら、『Predator Free 2050目標』の最も重要な点は、ニュージーランド国民の支持を得ているということだ。
何万人ものボランティアと多くの土地所有者が、彼らにとっての自然な景観を取り戻すために、日々共に闘っている。
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