新しい技術により野生動物密売の疑いで8人を逮捕
和訳協力:Birdland
2018年6月7日 Mongabeyニュースより一部抜粋
バンコクに本拠地を置く反野生動物密売団体であるフリーランドによると、5月に行われた多国間で協力した捜査で、センザンコウの鱗や象牙を違法取引したとして、政府職員3人を含む8人が逮捕された。
ケニアのナイロビを拠点とするルサカ合意に基づく法執行対策チームの野生動物管理官は、4週間の7か国にわたる追跡調査の後、容疑者を逮捕した。
全員がアフリカ出身だった。
法執行対策チームのBonaventure Ebayi事務局長は、「高度な訓練と技術により重要なデータを共有し、分析することで、私たちはこのような短期間に多くの主要人物を逮捕することが出来たのです」と、声明で述べた。
フリーランドは、法執行を担う職員に対し、法執行対策チームのAnalytical Center of Excellence(ACE)の一部である新技術を活用するノウハウを得られるように、コンゴ共和国ブラザビルで2月の研修セミナーを開いた。
法執行対策チームは分析ソフトウェアを使い、密輸や押収物に関する利用可能なデータを抽出し、密輸ネットワークが輸送業者や政府職員と交わる場所を特定した。
4月20日には、チームはベトナムでの政府当局による約4tのセンザンコウの鱗の押収に狙いを定めた。
この鱗の量は約1000頭のセンザンコウに匹敵し、ブラックマーケットでは260万ドル(約2億9千万円)に値すると、フリーランドは推定した。
センザンコウの鱗は漢方薬として価値があり、しばしば、『世界で最も違法に取引される哺乳類』と呼ばれる。
アフリカの4種はIUCNレッドリストの絶滅危惧II類に指定されている。
アジアの4種は絶滅危惧IB類、または絶滅危惧IA類に該当すると考えられる。
密輸の容疑者は、2017年9月にタイで発見された象牙の委託輸送にも関係している。
アフリカでフリーランドを指揮するSean O’Regan氏は、大陸の野生動物の生存はこれらのネットワークを暴くことにかかっている、と言った。
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