コンゴのヴィルンガ国立公園を旅行者に対し2019年まで閉鎖
和訳協力:加藤 有起枝
2018年6月4日 The Gardianニュースより一部抜粋
アフリカで最も古い国立公園が、レンジャーの死亡と、今年の地元武装勢力によるイギリス人旅行者2名の拉致のために、2019年まで旅行者に対してその門を閉じることとなった。
コンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園は、世界的に有名なマウンテンゴリラの群れの生息域だが、国内はますます不安定になり、暴力事件が増加している。
この10か月の間、ヴィルンガ国立公園では少なくとも12名のレンジャーが武装勢力や密輸業者との衝突で殺害され、公園の歴史において最も血塗られた期間の一つとなった。
5月、多くの武装勢力のうちの一つ、マイマイとして知られる集団が、公園本部からおよそ30mile離れているゴマ市から、宿泊施設へ向かう旅行者たちの乗った車両を襲った。
パークレンジャーのRachel Makissa Baraka氏25才が銃で撃たれて死亡し、コンゴ人運転手が負傷、2名のイギリス人旅行者、Robert Jesty氏とBethan Davies氏が武装集団により一晩拘束された。
園内での活動は、当初事件の捜査のために6月4日まで一時休止となった。
しかし6月4日の発表で、公園責任者であるベルギー貴族のEmmanuel de Merode氏は、徹底した保安警備の見直しのために旅行者に対しては年末まで休園とし、動物や旅行者の安全のために700名のレンジャーを配置することを決定した、と述べた。
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