日本、年次南極海調査捕鯨で120頭を超える妊娠クジラを捕殺
和訳協力:長井美有紀(Myuty-Chic)
2018年5月28日 Newsweekニュースより一部抜粋
ある有名なアニマル・ライツ団体は、論争の的となる日本の捕鯨を非道だとしてきた。
それは、去年日本が年に1度実施してきた南極海での調査捕鯨で、120頭以上の妊娠したクジラを捕殺していたことが判明してからのことである。
最新データによると、作年夏、333頭ものクロミンククジラが捕殺され、そのうち181頭がメスで、さらにそのうちの122頭が妊娠していたとされている。
夏の年次調査は143日間にもおよび、国際捕鯨委員会の自然科学委員会の議事録によると、61頭もの幼齢のオス、53頭の幼齢メスのクジラ、合計で114頭も捕殺されている。
国際的な動物愛護団体であるヒューメイン・ソサイエティー・インターナショナルのプログラムマネージャーであるAlexia Wellbelove氏は、"日本の捕鯨の残虐さ"について批判した。
「もしそれが必要なのだとしても、これは捕鯨が本当に恐ろしく、自然には不必要なものだということをより強く示すものです。特に捕獲したクジラを殺さずに実施する調査によるもので科学的な情報が十分に足りると示された場合には」と、Wellbelove氏はシドニー・モーニング・ヘラルド紙に伝えた。
日本は捕鯨を、科学的研究のための"生物学的標本"採取であり、南極海の生態系の調査として認められている、としている。
クジラは日本の食品市場で販売することができる。
ニュースソース:
http://www.newsweek.com/japan-kills-120-pregnant-whales-antarctica-946431
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