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2018年8月18日 (土)

スペインが爬虫類の密輸組織を解体

2018年3月13日 Insight Crime News

和訳協力:下島 深雪、校正協力:佐藤 祐

スペイン当局は、爬虫類の大規模で国際的な密輸ネットワークを解体した。
これにより、リスクが少ない上に利益も大きい野生生物の密輸が、収益性の高い違法取引を増加させていることを浮き彫りにした。

スペイン環境省および市民からなる治安部隊と、欧州刑事警察機構との協力により、世界中からヨーロッパに爬虫類を密輸する巨大な野生生物の密輸ネットワークは、3月9日に解体された。

スペイン当局は、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの国々から収益性の高い欧州市場に繁殖はたは販売目的で密輸された、絶滅の恐れのある、または保護されている爬虫類600匹以上を押収した。

まず、オランダでの捜査がきっかけとなった。メキシコからスーツケースに入れて密輸された250匹以上の爬虫類を税関職員が発見した後、2016年9月にオランダ当局はスペイン国籍の3人を逮捕した。
当局によれば、その爬虫類の目的地はスペインで、闇市場価格にして推定で186,000USドル(150,000ユーロ相当、約20000万円、2018年5月28日付換算レート:1USドル=109.5円、1ユーロ=128.2円)近くと見積もられた。

その後の捜査で、逮捕された3人は、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、オマーンおよび南アフリカで動物を捕獲し、「運び屋」を使ってヨーロッパに密輸する、さらに大きな犯罪ネットワークの一員であったことが明らかになった。
一度ヨーロッパに密輸されると、爬虫類は大陸中に広がる専門の展示会での販売向けとされたり、また時として世界各地にさらに運ばれたりした。

密輸ネットワークは、これら動物の合法的な所有の証明に必要な商取引の文書の偽造にも関与しており、しばしば繁殖個体、または類似種の所有を許可する本物の文書に合わせて「合法的にみせて」いた。
密売業者が、死んだ動物の法的な文書を類似の密輸された種にも使用する手口のせいで、押収された爬虫類の多くは、死んで氷漬けとなっていた。

押収された爬虫類種の大部分は、絶滅危惧種であり、野生生物の国際取引を規制する国際協定である、Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)のもとで保護される種だと見なされた。

InSight Crimeの分析

スペインでの大規模な野生生物の密輸ネットワークの解体は、違法取引の収益性やその国境を越えた広がりだけでなく、違法取引と闘うための現在の法執行の取り組みの限界を赤裸々に示すものとして役に立つ。

野生生物の密輸は、この世界で最も利益が高い、国境を越えた組織犯罪活動のひとつであり、Global Initiative Against Transnational Organized Crime(国際組織犯罪防止グローバル・イニシアチブ)によると、年間70億ドル~230億ドル(約8千億~2兆5千億円)もの違法な利益を生み出している。

しかしながら、収益性の高い動物の違法取引は、当局から麻薬や銃の取引ほどの注目を集めておらず、違法取引に対抗するためにどのような政策が最も効果があるかについてはほとんど意見の一致が得られていない。

スペインで摘発されたような犯罪ネットワークの解体の更なる障害としては、野生生物の密輸防止キャンペーンの多くが、大型ネコ科動物やゾウのような象徴的な動物に焦点を当てる一方で、他の絶滅の危険性の高い種についてはあまり注目されていないことも挙げられる。

爬虫類は、あまり注目を浴びることはないとしても、United Nations Office on Drugs and Crime(UNODC:国連薬物犯罪事務所)によると、世界で2番目に多く密輸されている動物であり、1999年から2015年の間に世界中で押収された動物全体の28%を占めている。

ニュースソース
https://www.insightcrime.org/news/brief/spain-dismantles-cold-blooded-wildlife-trafficking-ring/

 

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