ラオス人民共和国におけるクマの飼育および取引に関する再評価
和訳協力:加藤 有起枝、校正協力:久保 直子
2018年1月 Global Ecology and Conservation掲載論文要約部分抜粋
この調査は、ラオス人民共和国でのクマ飼育産業に関する再評価を行うものであり、現在の商業用クマ飼育施設(いわゆるクマの胆汁および、またはクマやクマの体の部位を取り引きしていると判断されたクマの飼育繁殖施設)の数や、これらの施設に収容されているクマの数を記録し、Livingstone and Shepherd(2014)で発表された、2000年から2012年の間の調査以降の変化に言及するものである。
ラオス人民共和国全体でクマの飼育が規模を縮小しているように見受けられる中で、北部の特別経済特区内にある主に中国市場の需要に応える外国人が所有する施設の拡張により、段階的に減らしていこうとする努力が無駄になっており、ラオス政府の法執行や野生生物保護に向けた努力という点が不足しているように思われる。北部の施設を閉鎖するには、政治的意志と断固たる法的処置が必要だ。
ニュースソース:
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2351989417302615
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