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2018年8月 4日 (土)

ラオス人民共和国におけるクマの飼育および取引に関する再評価

和訳協力:加藤 有起枝、校正協力:久保 直子

2018年1月 Global Ecology and Conservation掲載論文要約部分抜粋

この調査は、ラオス人民共和国でのクマ飼育産業に関する再評価を行うものであり、現在の商業用クマ飼育施設(いわゆるクマの胆汁および、またはクマやクマの体の部位を取り引きしていると判断されたクマの飼育繁殖施設)の数や、これらの施設に収容されているクマの数を記録し、Livingstone and Shepherd(2014)で発表された、2000年から2012年の間の調査以降の変化に言及するものである。

我々はすでに把握されている商業用クマ飼育施設のすべてを調べ、これまで記録されていない施設も調査した。
そして今回の記録をLivingstone and Shepherd(2014)の調査結果と比較し、彼らの記録と重複するいくつかの記録を修正した。

2017年、我々はクマ専用飼育施設4つ、クマも収容していると報告されたトラ飼育施設3つの計7つの商業用飼育施設を記録した。
2012年から2017年の間に記録されたクマ専用飼育施設の数は2つ減り、クマも収容しているトラ飼育施設の数は1つ増えたことが分かった。
同期間内で、ラオス人民共和国にあるすべての施設で飼養されていたクマの総数にはほとんど変化はない(1頭増)が、各施設のクマの数には変化があった。
華僑が北部に所有するいくつかの施設は2012年から拡張し、中部および南部にある施設は規模を縮小または閉鎖した。

ラオス人民共和国全体でクマの飼育が規模を縮小しているように見受けられる中で、北部の特別経済特区内にある主に中国市場の需要に応える外国人が所有する施設の拡張により、段階的に減らしていこうとする努力が無駄になっており、ラオス政府の法執行や野生生物保護に向けた努力という点が不足しているように思われる。北部の施設を閉鎖するには、政治的意志と断固たる法的処置が必要だ。

ニュースソース:
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2351989417302615

 

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