インドネシアのオランウータン保護計画事業での地方公務員の役割に活動家らの期待が高まる
和訳協力:深井 悠
2018年5月15日 Mongabayニュースより一部抜粋
インドネシアの活動家たちが、オランウータンの保全に関する一連の連邦ガイドラインの策定を求めている。それにより地方自治体と企業は、絶滅の危機に瀕する類人猿の保護に、より積極的な役割を担うことを余儀なくされるだろう。
その呼びかけは、最近の数か月の間に、インドネシアのボルネオ島で2頭のオランウータンが残酷に殺されたことを受けて起きたものだ。2007年に政府が開始した、スマトラ島とボルネオ島に残された生息地を守ることにより、野生オランウータンの個体数減少を食い止める10年計画の終了を受けての要求でもある。
しかし、Strategy and Action Plan for National Conservation of Orangutans(オランウータン保全戦略及び行動計画)の開始後数年の間に、インドネシアの森林は恐るべき速さで失われ続けてきた。2012年には原生林の純消失量で、インドネシアはブラジルを上回った。2016年には、ボルネオオランウータン(学名:Pongo pygmaeus)がIUCNによって絶滅危惧IA類に指定され、またはスマトラオランウータン(学名:Pongo abelii)と同水準、野生絶滅の一歩手前とされている。
インドネシア政府が2007年から2017年のオラウータン保全行動計画に対する公式な評価を未だ公表していない一方で、失敗だったと考える自然保護活動家もいる。
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