クアンチ省が生物多様性を保全するための保護区を設置
和訳協力:山田 尚子
2018年2月21日 Vietnam+ニュースより一部抜粋
ベトナム中部に位置するクアンチ省では、広がる都市化と違法開発から、生物多様性を保護する目的で緑の回廊の設置計画を決定した。
最近の省の人民委員会の決定を受け、天然資源・環境省の地方組織は、地域ごとに原生林の区画指定に着手する予定で、これにより、クアンチ省は緑被率を省全体の52%確保することとなる。
天然資源・環境省は同時に、ベンハイ川とタクハン川の河口でマングローブ林の再生も計画している。
人民委員会によると、マングローブ林の再生は、海岸沿いの地域では気候変動への対処のために不可欠であるとのことである。
天然資源・環境省の報告書によれば、クアンチ省には98種の哺乳類、198種の鳥類、83種の両生類および爬虫類、336種の魚類、2,152種の植物が生育・生息しているという。
その中には、サオラ、アンナンストライプウサギ、giant muntjac(ホエジカ属のシカの1種)、ベトナムキジ、沈香木などの希少種および絶滅危惧種が含まれている。
また海域には、113種のサンゴ、57種の海藻、221種の海水魚が生育・生息しているとされる。
ニュースソース
https://en.vietnamplus.vn/quang-tri-to-set-up-biodiversity-corridors/126764.vnp
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