パキスタン各地での野生生物の違法取引の横行、調査により明らかに
和訳協力:日高 穂香
2018年3月12日 PakBaaz記事より抜粋
パキスタン各地の23都市における55カ所の市場を対象に行われた最新の秘密調査で、これらの市場で売られている生物種や動物製品の大部分が、ワシントン条約の附属書掲載種や絶滅危惧種に関するIUCNレッドリストの掲載種であることが分かった。
野生生物の違法取引は、ユニークなペットへの需要が他の都市に比べて高い、ラホールやカラチなどの大都市で主に見られた。
調査グループはパキスタン各地の調査対象となった市場で55種の野生生物が売られていることを確認しており、そのうち40%が哺乳類、39%が鳥類、19%が爬虫類で、残りの2%はその他の無脊椎動物(クモ類)だった。
調査で違法取引が 確認された哺乳類には、ベンガルヤマネコ、パームシベット、マヌルネコ、チンカラ、ホッグジカ、ハヌマンラングール、キンイロジャッカル、インドセンザンコウ、アカゲザルや、その他多くの種が含まれていた。
また、ヒョウやツキノワグマの幼獣の取引は、値段の50%を先払いすることで14日間以内に入手できるといった形で、市場でさらに広がりを見せている。
ニュースソース:
http://pakbaaz.com/2018/03/12/illegal-trade-in-wildlife-rife-across-pakistan-says-study-pakistan/
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