ベンガル州:急増するインドの野鳥取引の中心地
和訳協力:深井 悠
2018年2月10日 The Hindu記事より抜粋
1月中旬、何百もの野鳥が鮮やかな羽をパッときらめかせて、鉄の鳥かごから自由の空に飛び立った。その数はあまりに多く、鳥かごが空になるまで数分の時間を要した。放鳥の前週には、西ベンガル州で過去最大数の野鳥が押収されていた。野鳥は西メディニプル県のナヤグラムの森に逃された。ここであればこれほど多くの野鳥でも生息が可能だろう。
押収されたのは、1,782羽のホンセイインコとコセイインコ、80羽の九官鳥、892羽のキンパラ属の鳥類などである。野鳥は鳥かごに詰め込まれ、2台の車で地元の市場に輸送中のところを森林管理官らに取り押さえられた。
捜査官によると、野鳥はウッタル・プラデーシュ州のネパールとの国境沿いで捕えられたものである。できるだけ多くの野鳥を生きたまま運ぶために、列車を用いて短期間で輸送を行っていた。森林管理官らは密告に基づいて、列車が西ベンガル州のボルドマン駅に到着したときから追跡を開始していた。
昨年も似たような取引が西ベンガル州で発生したが、犯人は首尾よく逃げ切った。野生生物管理官らは今回準備に抜かりがなく、Dantanへ向かう途中、オリッサ州と隣接する地域で鳥かごを押収した。
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