巨木林の減少に伴いヨーロッパのクワガタムシの5分の1が絶滅の危機に
和訳協力:小林 あゆ美
2018年3月5日 The Guardian記事より抜粋
森林減少が進むことによってヨーロッパのクワガタムシのほぼ5分の1が絶滅の危機に瀕しており、この絶滅がほかの種への破壊的な連鎖反応につながり得ることが最新の報告で示された。
研究によると、枯れ木や朽木のライフサイクルの一部を拠り所としている腐食性のクワガタムシの18%が、現在IUCNレッドリストカテゴリの絶滅危惧II類から絶滅危惧IA類に指定されている。
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