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2017年11月 2日 (木)

気候変動による種への打撃-見過ごせない絶滅危惧種への影響

和訳協力:鈴木 康子、校正協力:浅原 裕美子

2017年3月8日 IUCN News

気候変動は、絶滅の危機に直面している多くの鳥類および哺乳類に既に影響を及ぼしている。
IUCN SSC Climate Change Specialist Group(IUCN SSC CCSG:国際自然保護連合 種の保存委員会 気候変動専門家グループ)のメンバーが共著者として参加した最近の研究によれば、種によっては他の種より気温上昇に脆弱であることが判明した。
IUCN SSC CCSGに所属するDavid Bickford氏は、さらなる種の絶滅を防ぐには、非常に特殊な食性を持つ種など、最も脆弱な種に注意を払うべきだと記している。

「Species' traits influenced their response to recent climate change((仮)種の特性による近年の気候変動に対する反応の差異)」という研究論文は、既刊文献で実証されている哺乳類と鳥類における気候変動の影響を調査したものである。
参照した文献は、120種の哺乳類を扱った70の研究と569種の鳥類を扱った66の報告におよぶ。
特に今回は、IUCN Red List of Threatened SpeciesTM(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)の絶滅危惧II類、IB類、あるいはIA類に指定される、既に絶滅の危機にさらされている哺乳類と鳥類の分析が行われた。

その結果、絶滅の恐れのある陸上哺乳類の約半分(47%)と、絶滅の恐れのある鳥類全体の約1/4(23.4%)が、既に気候変動による悪影響を受けている可能性があることがわかった。
特に、気候変動の影響が弱まるとは考えにくく、現実的な生態学的時間スケールで変化に適応することは難しい種については、これは厳しい結果である。

すべての種が同じように気候変動に直面しているわけではないが、ある種の鳥類や哺乳類は他の種に比べて脆弱であることが今回の研究で判明した。
例えば、特殊な食性を持つ哺乳類は、気候変動に起因する被害を受けやすい。
同様に、世界の高地または寒冷地に生息する種は、気候変動によって生息地を追われた場合、より寒冷な地域に移動できる機会が少ないために影響を受けやすい。

さらなる種の絶滅を防ぐために可能な限りの対策を行うには、最も絶滅が危ぶまれる種の集中的なモニタリングが不可欠である。
恐らくより重要なことに、あまり調査が進んでいない生物分類群や、赤道付近にある生物多様性の中心地のような地域を対象として、気候変動の影響を評価する研究が必要である。

霊長類やゾウ、カンガルー・ワラビー・コアラなどの有袋類は、哺乳類の中でも気候変動によって大きな影響を受けている種である。
霊長類とゾウは繁殖率が低いため、脆弱性が高くなっている。
鳥類に関しては、海岸に生息する鳥やカモ、ガンを含む水鳥が、水温上昇によって特に影響を受けてきたことが分かった。
水温上昇が、生息域の喪失や分断化にも、有害なアオコの発生にもつながっている。

個体数が増加したり、生息域が拡大したりするなど、気候変動による恩恵を受けている種もいる。
哺乳類の中でもげっ歯類と食虫類の2グループそれにあたり、近年の気候変動による好影響を受けていることが分かった。
しかし、長期的に見てどのような結果が引き起こされるかは不明で、生態系全体への気候変動の影響も完全には理解されていない。
温帯地域において気候変動によって有益な影響を受ける種がいることが観察されている一方で、今回の研究における幅広い絶滅危惧種に対する一般的な傾向は、どのような基準に照らしても良いものではない。

生態学的な複雑性のために、一般論が大幅に不正確なものになることがある。
実際に、気候変動への反応はあらゆる生物で異なっており、一様ではない。
しかし、このような不確実性があるからといって、気候変動やその他の人為的要素に起因するさらなる種の絶滅を回避しなければならないというその証拠を無視してはならない。
そして、証拠はますます増えつつあるのだ。

ニュースソース
https://www.iucn.org/news/climate-change/201703/climate-change-hitting-species-hard-%E2%80%93-we-should-keep-eye-most-vulnerable

 

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