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2017年5月18日 (木)

カンボジアの沿岸でスナドリネコが見つかる!

和訳協力:髙島 裕以、校正協力:成田 昌子

2015年9月3日  FFI News

絶滅危惧IB類のスナドリネコの姿がカンボジアで十数年ぶりに撮影され、このなかなか見つからないネコが、今でも国内のどこかで生息しているという、喜ばしい証拠をもたらした。

カンボジアのCentre for Biodiversity Conservation(CBC:生物多様性保全センター)は、絶滅危惧IB類のスナドリネコ(Prionailurus viverrinus)が、国内のどこかにまだいることを明らかにしたカメラトラップを用いた調査によって、歴史的な成果を残し続けている。

カメラトラップは2003年に初めて、スナドリネコの公式な記録を残した。
その時は、異なる2か所の沿岸域で、3個体の画像と映像を撮影した。

Fauna & Flora International(FFI:ファウナ・フローラ・インターナショナル)と王立プノンペン大学の共同研究組織であるCBCの研究員は、今回の撮影が、カンボジアにおけるスナドリネコが危機的な状況にあるのではないかという恐れを払しょくするものだと、興奮を隠せなかった。

FFIのプロジェクトリーダーであるRet Thaung氏は、湿地を生息地とするスナドリネコの生態が、アジアの生息域全体での深刻な個体数の減少を招いていると指摘する。

「アジアの湿地環境は、人的の活動により急速に喪失したり、変化したりしています。それがこの10年間のスナドリネコの劇的な個体数減少と、現存する個体数が少数だと考えられる原因です」。

「スナドリネコは、ベトナムでは絶滅したと考えられており、ラオスでは確認された記録がありません。タイとカンボジアでも情報はほとんどありません」。

「スナドリネコを罠から守り、捕獲されないようにし、スナドリネコの利用する湿地環境を保全するためには、対策を緊急に講じる必要があることは明らかですが、それを効果的に進めるためには、スナドリネコがどこに生息しているのかをもっとよく把握しなければなりませんでした」。

驚くべき大発見

CBCのカメラトラップによる調査は、このような一部の情報不足に対処することを目的としたものだった。
研究チームは地元の人たちの聞き取り調査で得られた情報を手がかりに、5か所に32個のカメラを設置し、付近を通る動物を撮影するようにした。

撮影画像を調べていた研究チームは、カンボジア南西部の2か所―Peam Krosaop野生動物保護区(ココン州)とリーム国立公園(シアヌークビル州)―でスナドリネコが撮影されていたのを発見し、喜びに沸いた。

「スナドリネコは人間の迫害をとても受けやすいので、これは驚くべき発見です」と、Thaung氏は語った。
「Peam Krosaop野生動物保護区の画像には、雄と雌が映っており、とりわけうれしく思っています。絶滅危惧種にかかわる仕事では、どの動物も大切で、このような発見をしたときの興奮は筆舌に尽くしがたいものです」。

今回撮影された2か所はともに保護区であるため、確認されたスナドリネコはある程度保護されることが保障されるだろう。

また、カメラトラップによってスナドリネコの他にも、絶滅危惧IA類のSunda pangolin(マレーセンザンコウ)、絶滅危惧IB類のhog deer(アクシスジカ属の一種)や絶滅危惧II類のsmooth-coated otter(ビロードカワウソ)、large-spotted civet(ビルマジャコウネコ)、sambar deer(サンバー)等の、その他の絶滅危惧種が撮影された。

「保護が必要なのはスナドリネコだけではありません。マングローブと淡水湿地は、カワウソや鳥類、シャムワニや魚類のかけがえのない生息地なのです」とThaung氏は言う。

今後も続く保護活動

Thaung氏によると、CBCとその協力者らは、今回スナドリネコが撮影された2か所に焦点を絞った保全行動計画を立ち上げようとしている。

「保全行動計画は、何よりもまず地域住民の教育やスナドリネコの生存を脅かす脅威を減らす対策を含むものとなるでしょう。また私たちは今後も研究を続け、地元のレンジャーがスナドリネコを正しく識別する能力を向上させ、スナドリネコの研究と保全に貢献していくつもりです」、と彼女は言った。

この2か所での主な課題は、その肉を食べるため、または漁師の網を破損させるという理由でスナドリネコを殺す人たちへの対応である。

特に、スナドリネコが撮影された2地域の近隣の住民への聞き取り調査で、地元の住民がスナドリネコの重要性を認識していないということを考えると、スナドリネコという種への関心を高め、保護活動に対する地元の協力を強化することが、あらゆる保全活動の要となる。

悲しいことに、保護区を設置するだけではその地域とそこに暮らす野生生物の安全を保障できない、とThaung氏は言う。
「残念なことに、ボタム・サコール国立公園の淡水の湿地では、スナドリネコは目撃されていないのです」。

「この地域では森林伐採や土地の劣化によって荒廃が進んでいるため、私たちは特にこの点を懸念しています」。

とりわけ、今回の新たな2か所でのスナドリネコの発見は(発見されてもおかしくない地域で生存が確認されていないことを考慮すると)、私たちがスナドリネコの生態をもっとよく知る必要があること、そして保護活動が急務であることを明確にした。

プレスリリースは英語かクメール語のPDFで入手可能である。

ニュースソース
http://www.fauna-flora.org/news/fishing-cat-found-in-coastal-cambodia/

 

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