オニイトマキエイの個体群に関する予備調査開始
和訳協力:村井 光、校正協力:鈴木 康子
2015年10月19日 CMS News
CMS(移動性野生生物の種の保全に関する条約、通称「ボン条約」)の事務局は、モナコ政府からの資金援助を受け、Manta Trust(マンタトラスト)と協力して、ガラパゴス諸島とエクアドルおよびペルーの沿岸海域におけるGiant Manta Ray(オニイトマキエイ、通称マンタ)の個体群の関連性に関する予備調査を開始した。
オニイトマキエイの個体群は、漁獲による持続不可能なほどの影響を受けており、その乾燥鰓板の需要が増加するにつれ、その影響はますます増大している。
漁師が狙う海域のオニイトマキエイの個体群が急速に減少しているのは、数々の状況証拠からも確実である。
空間生態学とオニイトマキエイの個体群の関係性には謎が多いが、オニイトマキエイを効果的に管理するためには、その課題に挑戦しなければならない。
本プロジェクトの目的は、ガラパゴス諸島、エクアドルおよびペルー沿岸海域におけるオニイトマキエイの個体群がどのくらい関係性を持っているかを解明し、それがこの脆弱な種の維持管理に役立つかを把握することである。
ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/pilot-study-giant-manta-ray-populations-launched
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