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2016年2月25日 (木)

世界野生生物の日2015―今こそ野生生物犯罪について真剣に考えるべき時

和訳協力:蔦村 的子、校正協力:久保 直子

2015年3月3日 CITES Press Releases

野生生物の日に、国連は「野生種に対する組織犯罪の脅威が増加している」と語る。
国連総会はこの日を記念する特別総会を開く。

本日、第2回World Wildlife Day(世界野生生物の日)が世界中で祝われている。
テーマは「今こそ野生生物犯罪について真剣に考えるべき時」である。

この機に、Sam Kahamba Kutesa国連総会議長は、世界野生生物の日を記念した特別総会を開催する。
加盟国および国際社会は、そこで地球規模で野生生物犯罪と闘うための課題と国際的な取り組み促進の機会について話し合うのだ。

かつて新たな脅威であった野生生物犯罪や森林犯罪は、今日、麻薬密売、武器取引および人身売買と並ぶ、最大の国際的組織犯罪の一つとなった。
天然資源の違法取引は、差し迫った環境影響以上に発展途上国の経済に損失を与え、その額は数十億ドルにも上る。

国連のBan Ki-moon事務局長は、この日のための声明でこのことを以下のように強調した。
「野生生物の違法取引は、法の支配を弱め、国家の安全保障を脅かします。また、生態系を劣化させ、地方の地域社会や原住民が、彼らの自然資源を維持するため管理に励む努力の大きな障害になっています。この犯罪の撲滅は、保全の取り組みや持続可能な開発にとって必要なだけでなく、これらの違法行為によって紛争が助長されることに悩まされる地域に、平和と安全をもたらす一助となるでしょう」。

毎年アフリカで殺されるゾウの数は、42万頭から65万頭とされる個体数のうち、約2万頭から2万5千頭である。
Proceedings of the National Academy of Sciences(米国科学アカデミー紀要)の最近のデータによると、2010年から2012年の3年間に10万頭ものゾウが殺されている。
forest elephants(マルミミゾウ)に関しては、2002年から2011年の間で個体数が62%減少したと推測されている。
アジアゾウの象牙に加えて、密猟されたアフリカゾウの象牙がアジアで最終消費者に渡る時には、未加工の象牙の末端価格は1億6500万米ドル(約204億円、2015年6月8日付換算レート:1USドル=123.47円)から1億8800万米ドル(約232億円)に相当するだろう。

CITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)事務局が本日発表した新データによると、2014年のゾウの総数に対する密猟率は2013年と比べてほぼ変わらない状態であり、依然として自然界のゾウの個体数の増加率を越えており、このことはゾウの総数が減り続ける恐れがあることを意味している。

CITES事務局は、南アフリカで2014年だけで1,215頭のサイが密猟されたと報告している。
これは、8時間に1頭が殺されたという計算になる。
サイの密猟のおよそ94%が、最も多くの個体が生き残っている南アフリカで行われている。
組織化した犯罪シンジケートが関与した密猟は、2007年の20件弱から、2013年には南アフリカで1,000件以上へと増加し、2014年に密猟されたサイの角は、推定で6300万米ドル(約78億円)から1億9200万米ドル(約238億円)と見積もられている。

Great Apes Survival Partnership(GRASP:大型類人猿保全計画)は、アフリカのチンパンジー、ゴリラ、ボノボおよびアジアのオランウータンに対し、生きた大型類人猿の違法取引による深刻な脅威が増加し、2014年以降、毎週平均で1.3頭が押収されている、と報告する。
違法取引のために、かつてないほど多くの大型類人猿が、捕獲する際や檻に入れられている間に死んだとされる。
GRASPによると、この14ヶ月の間に最低でもチンパンジー220頭、オランウータン106頭、ボノボ33頭、ゴリラ15頭が自然界から失われたと推定されている。

アニメ映画の"Rio"で親しみやすいキャラクターの「ブルー」として描かれたアオコンゴウインコは、地球上で最も絶滅が危惧されている種の一つである。
現在、アオコンゴウインコは世界中で80羽しかおらず、そのほとんどが外国(スペイン、ドイツやカタールにいる)の鳥類の飼育家に飼われている。

センザンコウは「うろこをもつアリクイ」としても知られているが、過去10年間で100万頭を超える野生の個体が捕獲され、世界中で最も大量に取引されている哺乳類に含まれる。

United Nations Development Programme(UNDP:国連開発計画)では、アジアおよびアフリカでの野生生物の違法取引を止めさせるために、いくつかの新たな取り組みに着手している。
これら取り組みは、法執行や規制に重きを置き、民間部門を巻き込み、二地域内および二地域間の政府間の協力関係を強化することによって、野生生物犯罪に立ち向かおうとするものである。

2014年中期には、UNODOC(国連薬物犯罪事務所)が、"Global Programme for Combating Wildlife and Forest Crime(野生生物・森林犯罪と闘うためのグローバル・プログラム)"を開始した。
このプログラムは4年間の包括的な取り組みで、地域レベル、国家レベル、地方レベルでこれらの犯罪を防ぎ、立ち向かうための政府の力を築き、また野生の動植物への需要を減らす意識を高めるものある。
またこのグローバル・プログラムは、野生生物犯罪、違法伐採および関連犯罪が、確実に「深刻な国際組織犯罪」として扱われるようにするために、野生生物の法執行機関と共に、またそれらの機関のために取り組むものである。

ローズウッド類などの高価な木材の違法取引もまた儲けが多く、しっかりと組織化された国際犯罪であり、汚職を伴うものである。
CITES附属書に掲載されている相当量のローズウッド類が、マダガスカルや東南アジア、中央アメリカから密輸されている。
2011年6月から2014年6月の間に、アフリカ東部およびアジアのさまざまな国に違法に持ち込まれたマダガスカル原産のローズウッド4,800tが、各国の当局により差し押さえられた。
2014年12月に香港の税関は、グアテマラからメキシコ経由で到着した無申告の"Honduras rosewood(ホンジュラス・ローズウッド)"92tを押収した。
東南アジアからの"Siamese Rosewood(サイアミーズ・ローズウッド)"の違法取引も近年増加している。

ニュースソース
http://www.cites.org/eng/wwd_2015

 

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