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2015年10月26日 (月)

中央アフリカにおける大型類人猿の個体数減少を食い止める新しい行動計画

和訳協力:古澤 陽子、校正協力:佐々木 美穂子

2015年4月7日  IUCN News story

IUCN(国際自然保護連合)、Wildlife Conservation Society(WCS:野生生物保護協会)、WWF(世界自然保護基金)、および支援者による新しい保全計画によると、密猟、生息地の消失、疫病に加え、広域で野生生物の保全に関する法が執行されず、司法手続きが腐敗していることにより、中央アフリカのゴリラやチンパンジーの個体数は減少し続けているという。

報告書「Regional Action Plan for the Conservation of Western Lowland Gorillas and Central Chimpanzees 2015-2025((仮)ニシローランドゴリラとツェゴチンパンジー保全のための地域行動計画2015-2025)」では、この地域に住むこれら大型類人猿の80%近くが保護地域の外で発見されていることなど、6カ国にまたがる生息域の大型類人猿への脅威が増大していることを概説している。

絶滅危惧IA類のニシローランドゴリラと絶滅危惧IB類のツェゴチンパンジーは、ともに国内法および国際法により守られているが、特に都市域におけるやみ市場での取引やブッシュミートの需要に付け込もうとする、密猟者や取引業者によって絶滅の危機にさらされ続けている。

地域での人口増加や採取産業、工業型農業の拡大による生息地の消失も、大型類人猿にとっての脅威となっている。
さらに、1990年から2005年の間に、ガボン北東部やコンゴ共和国西部で流行したエボラ出血熱により、何千頭ものゴリラやチンパンジーが死んだと考えられている。

「赤道アフリカ西部の熱帯雨林には、世界中のほとんどのゴリラと約1/3のチンパンジーが暮らしていますが、特にゴリラは生息域全域で人間活動により深刻かつ有害な影響を受けています」と、行動計画への貢献が大きいWCSのConservation Biologist(保全生物学者)であるFiona Maisels博士は言う。
「この行動計画は、私たちに最も近い生き物たちへの数え切れない脅威に立ち向かうための多次元的な保全戦略なのです」。

2005年に作成された前回の行動計画で提案された多くの活動は成功裏に実践され、類人猿の個体数の減少の程度を緩める要因となった。
しかし、採取産業と工業型農業の拡大に伴う地域の人口増加は、生き残った大型類人猿への脅威を増大させている。
そのため、更なる保護施策が緊急に必要なのだ。

前回の行動計画を基にした新しい戦略は、アンゴラ、カメルーン、中央アフリカ共和国、赤道ギニア、ガボン、コンゴ共和国から集まった70人もの自然保護活動家、科学者、野生生物保健専門家、資金提供者、野生生物の管理当局、保護地域の管理者などによる地域ワークショップにて作成された。
2003年から2013年にかけて収集された調査データは、保全するにあたっての優先事項を見直すため、ニシローランドゴリラとツェゴチンパンジーの生息地全体での個体数の密度を地図化することに使用された。

「中央アフリカの各国政府は、個体数が減少し続けているゴリラやチンパンジーを保護しようとする姿勢を強めています」と、WWFのGreat Apes Programme(大型類人猿プログラム)のマネージャーであるDavid Greer氏は訴えた。
「大型類人猿に生き延びる機会を与えるためには、既存の野生生物法の遵守を確実にし、野生生物の密売人が刑罰を免れる状況を蔓延させている弱体化した政府を退けるため、今思いきった措置を取ることが必要なのです」。

新計画では、ニシローランドゴリラとツェゴチンパンジーが生き延びるために必須となる18の地区が明示された。
これらの地区はこの2亜種の地理的生息範囲の半分をカバーしているが、この範囲内にこの地域の大型類人猿の3/4以上が生息している。

生き残っているゴリラとチンパンジーの個体群を保護し、保全活動が成功しているかを評価するためには下記の活動が必要だ。

・正式な保護地域の外側の広い地域でのより効果的な管理と保護
・法的枠組みの改善と相まった法執行の強化および密猟者へのより厳しい制裁
・土地利用と自然資源の保護に関する全部門と連携し、大型類人猿個体群の保全を優先させること
・行動の変化をもたらすために、野生生物の保全と法執行の必要性を主張すること
・エボラ出血熱などの疫病の理解を深め、保全活動に役立てること
・大型類人猿の個体数や分布、生息地の喪失、違法行為のモニタリング

「この行動計画は、これらの種が生息している国の政府やその保全活動の協力者らにとって、地域の自然遺産を守るための最適な方法を導くものとなるでしょう」と、IUCNのSSC(種の保存委員会)、Primate Specialist Group(霊長類専門家グループ)のGreat Ape Section((仮)大型類人猿部門)の副議長であるLiz Williamson博士は述べた。
「今日の決断は、ゴリラやチンパンジーだけでなく、健全な生活を送るために生物多様性に依存している人間社会にとっても、より明るい未来を約束してくれることでしょう」。

ニュースソース
http://www.iucn.org/news_homepage/?20161/Declining-Great-Apes-of-Central-Africa-Get-New-Action-Plan-for-Conservation

 

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また、黒柳徹子さん応援の「ユニセフ」と、アグネス・チャン氏が押し推める「日本ユニセフ」の違い、正体、周知され始めています。

貴NPOにおけれましても、金銭的支援が必要であり、募っている状況で、募金詐欺に近いような団体とは距離をおくべきではないでしょうか。

*余談ですが、トヨタはCMに起用するタレントに可能なかぎり注意を払います。タレント本人だけでなく、一般人の当該タレントの評価など。マツコ・デラックスさんはトヨタCMに、起用されたことで・・・いうまでもありませんよね。

コメントいただきありがとうございます。
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