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2015年8月 4日 (火)

漏えいされた統計データが、タンザニアのゾウの密猟による危機の規模を裏付ける

和訳協力:高橋 富久子、校正協力:筬島 順子

2015年4月29日  African Conservation Foundation News

2014年11月、国際NGOのEnvironmental Investigation Agency(環境調査エージェンシー)が、発行した報告書『Vanishing Point(消滅点)』の中で、タンザニア国内での犯罪と汚職の結びつきによって、いかに他のアフリカ諸国より多くのゾウを密猟で失っているかを明らかにした。

その報告書の数字は、人々を真剣に読ませるものであった。
政府のデータによると、2009年に38,975頭だったセルース生態系のゾウの個体数は、2013年後半には13,084頭にまで激減した。
ルアハ・ルングワ生態系の個体数は、同じ期間に31,625頭から20,090頭に減少したが、これによりこの地域には、タンザニアの他のどの地域よりも多くのゾウが生息していることになった。

しかし、その状態は長続きしなかったようだ。
漏えいした統計データから、ルアハ・ルングワ生態系のゾウの個体数は、2014年後半には8,200頭にまで落ち込んだことが明らかになったのだ。
この1年間で60%減少するという悲劇の原因は、産業規模の密猟である。

さらに、タンザニアのゾウの個体数が再度急減したという出来事は、残念ながら予測できたことである。
なぜなら、その数字が利用できる状態にありながら何か月も隠されていたという事実があるからだ。
タンザニア政府は、1月にそのデータを受け取っていたにもかかわらず、それを確認するか、もしくは数え直す必要があるとして公表しなかったのだ。

これに対する主な釈明は、実際の個体数と死骸の数との不一致、としているようだ。
このような都合の悪い情報の隠ぺいは以前にもあった。
2009年に、同様の報告書でセルース生態系のゾウの個体数が驚くほど減少していることが大きく取り上げられたときも、対応は同じだった。
タンザニアのMinistry of Natural Resources and Tourism(天然資源・観光省)は、その統計データの隠ぺいを選んだが、非常に決まりの悪いことに、後に大きな国際会議でその情報が漏えいしたのだ。

それから5年経ち、最近の公式の声明では、政府はまたその問題の実際の規模を認めていない。
その代わりに、セルース生態系での個体数のわずかな増加などといった、比較的安定した、都合のよい楽観的な例を強調することのみを選んでいる。

厄介なことに、そのような慣例がまもなく国中の基準となりうるのだ。
先月タンザニア議会は、圧政的な統計法案を通過させた。
その法案では、事実上、National Bureau of Statistics(国家統計局)から是認されていないデータを公表することは犯罪となる。
タンザニア大統領が署名してその法案が成立すれば、その新しい法律に違反した場合、最低1年の懲役刑が下される。

タンザニアの司法組織に、そのような刑罰を実行する能力があるかどうかは、大いに疑問である。
EIAが2009年以降のタンザニアに関係する主な象牙の押収に対する裁判所の対応を詳細に検討したところ、26.5tの象牙に関係する13事例の中で、有罪判決が下ったのはたった1名だった。

国際的な寄付組織は、蔓延している密猟によってタンザニアのゾウの個体数が激減していることを非常に懸念し、同国におけるさまざまな反密猟およびゾウ保護プロジェクトに資金を提供する計画を立てている。
その代わりに、タンザニア政府には、情報を公開し、透明性を保つことを求めるべきである。

タンザニア政府としては、自国が直面している密猟問題の規模について正直になり、首謀者たちの起訴に本気で取り組むべきなのだ。

ニュースソース
http://www.africanconservation.org/wildlife-news/leaked-statistics-confirm-scale-of-tanzania-s-elephant-poaching-crisis

 

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