海の野生生物にとって素晴らしい日!
和訳協力:石井 綾子、校正協力:榛木マエ 久実
2014年11月9日 CMS News
本日、エクアドルのキトで開催されていたCMS(移動性野生動物の種の保全に関する条約、通称「ボン条約」)の第11回締約国会議(CoP11)が閉幕した。
CMSの締約国は、1週間にわたる真剣な討議や交渉の後に多数の決議を可決し、海洋生物、陸上生物、渡り鳥類の種を保全するために大胆な措置を講じた。
CMS傘下の地域協定であるASCOBANS(バルト海及び北海の小型クジラ類の保全に関する協定)に最も関連が深い決議には、以下のものが含まれる。
・移動性の種のための戦略的計画 2015-2023年
・CMS傘下の協定間での協調および共通サービスの強化
・CMS関連条約と市民社会との関係強化
・野生クジラ類の商業目的の生け捕り
・クジラ目文化の保全の意味
・気候変動と移動性の種に関する活動プログラム
・再生可能エネルギーと移動性の種
・船による海洋野生生物の持続可能な観察
・海洋廃棄物の管理
「Shark COP((仮)サメCOP)」と広く呼ばれている会議で、締約国はConservation of Migratory Sharks and Rays((仮)移動性のサメとエイの保全、CRP20)の決議に加えて、合計21種のサメとエイをリストに掲載した。
さらに、それ以外の魚類1種、鳥類5種、陸生哺乳類2種、アカボウクジラ(Ziphius cavirostris)の地中海個体群とホッキョクグマ(Ursus maritimus)の水生哺乳類2種を条約の附属書Ⅰまたは附属書Ⅱに追加した。
COP11の全資料はこちら。
記事、インタビュー映像、プレスリリース、COP11に関するその他の資料が掲載されているCMSニュースルームはこちら。
ニュースソース
http://www.cms.int/en/node/6515
★ニュース翻訳を続けるためにご協力ください!
→JWCSのFacebookでページのイイネ!をして情報をGET
→gooddoでクリックやFacebookいいね!をしてJWCSを支援
→クリックで守ろう!エネゴリくんの森でゴリラの保全に協力
→JWCSの活動にクレジットカードで寄付
※日本ブログ村の環境ブログに登録しています。クリックしてランキングにご協力ください。
にほんブログ村
« 「これまで通り続ける」と、日本は新たな「調査捕鯨」計画を発表した | トップページ | 海洋の過小評価について-IUCNが注目した海洋の炭素調節能の新たな証拠 »
「05 クジラ・イルカ」カテゴリの記事
- キツネザル類のほぼ3分の1とタイセイヨウセミクジラが絶滅危惧IA類に―IUCNレッドリスト(2021.11.16)
- ワシントン条約第70回常設委員会 議事要旨(2019.02.26)
- 日本が「科学」のために絶滅の危機に瀕したクジラを殺し、肉を販売。これは取締規定違反だ。(2018.12.20)
- 商業捕鯨を再開しようとする日本の努力が激しい論争の引き金に(2018.10.30)
- 日本、年次南極海調査捕鯨で120頭を超える妊娠クジラを捕殺(2018.09.06)
「32 ボン条約」カテゴリの記事
- 混獲(ボン条約第12回締約国会議改訂版決議)(2018.06.14)
- ジュゴン保護のためのジュゴン生息国の協定 (COP12改訂版)(2018.05.12)
- 持続可能な開発と移動性野生動物種の保全に関するマニラ宣言(2018.05.10)
- ユキヒョウを絶滅の縁から救え(2018.01.30)
- 絶滅寸前のアフリカノロバの保護への道が拓かれる(2017.10.19)
「40 保全対策」カテゴリの記事
- スリランカがゾウ保護のためプラスチック製品の輸入を禁止へ(2022.01.25)
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の先にある未来には地球の健康の再生が必要(2021.12.28)
- 陸棲脊椎動物の絶滅が加速していることが調査により判明(2021.12.14)
- クロマグロ産卵場における致命的な漁具に対するトランプ政権による許可の差し止めを求め複数の団体が提訴(2021.11.02)
- ディスコライトでパニック:ボツワナのチョベ地区におけるアフリカゾウの侵入を防ぐ太陽光発電ストロボライト(2021.10.19)
« 「これまで通り続ける」と、日本は新たな「調査捕鯨」計画を発表した | トップページ | 海洋の過小評価について-IUCNが注目した海洋の炭素調節能の新たな証拠 »
コメント