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2015年6月21日 (日)

アメリカ最長の大通りを横断する野生動物の移動経路

和訳協力:三尾 美里、 校正協力:ジョンソン雅子

2015年2月4日 WCS Press Releases

アイダホ州アイランドパーク地区を走る国道20号を横断するヘラジカとアメリカアカシカの移動ルートが調査により割り出された。
プロジェクトが目標としたのは、自動車と野生動物の衝突を予防することだ。

Idaho Transportation Department(ITD:アイダホ州運輸局)、Idaho Department of Fish and Game(IDFG:アイダホ州魚類鳥獣局)およびWild Life Conservation Society(WCS:野生動物保護協会)は今日、アイダホ州のアイランドパーク地区での4年にわたる共同研究が終了したと発表した。
それは、野生生物に関わる危機と国道20号と州道87号の安全性の向上に関する意思決定に、より良い情報を提供するものだ。

研究は主としてヘラジカとアメリカアカシカの行動と、国道20号の横断に焦点を当てた。
国道20号は、アイランドパークの街を南北に通りぬける交通量の多い幹線道路で、しばしば『アメリカ最長の大通り』と呼ばれる。
国道20号のアシュトンとアイランドパーク間の区間では、2005年から2009年の間に、ヘラジカ、アメリカアカシカ、オジロジカ、ミュールジカが死亡する車との衝突事故が169件記録されており、車のほうも衝突により何百万ドルもの損害を被っている。

「野生動物と自動車の衝突は、人間にとっても野生動物群集にとっても脅威です」と、当研究の主任調査官で、WCSの保全科学者であるJon Beckmann氏は語る。
「ありがたいことに、これら関連団体間との協力と、最新の道路生態学を用いることで、その脅威を可能な限り軽減しています」。

研究の一環として、移動性のアメリカアカシカの雌37頭と、移動性と定住性の雌ヘラジカ42頭を捕獲して、GPS付きの首輪を着装した。
GPSが人工衛星を介して動物の位置を記録し、St. Anthony Sand Dunes(セント・アンソニー砂丘)やアイダホ州のSand Creek Wildlife Management Area(サンドクリーク野生生物管理地域)にある越冬地から、イエローストーン圏生態系のIsland Park Caldera(アイランド・パーク・カルデラ)にある夏の餌場へ移動するルートを、科学者たちが追跡することができた。

横断数のデータに加えて、よく使われる横断地点、移動通路、野生動物の移動パターンを割り出すために、科学者たちは今までにないモデリング技法を使った。
データから、アメリカアカシカもヘラジカも道路を横断する可能性が最も高い、国道20号と州道87号沿いの複数の特定地点が示された。

科学者たちは、両種に最大の影響を与える移動対策の最初のターゲットとして、これらの地域のうちの6か所を提案した。
こういった移動対策は、陸橋や地下道のような横断構造からなるものだ。
それにより野生動物は、路面自体にアクセスすることなく、道路保護柵を横断することが可能になる。
さらに、横断構造物に随伴する柵や、自動車の運転手に道路に近づく野生動物を警告するためのシステムも検討されている。

「イエローストーン国立公園とアイダホ州東部のサンドクリークの砂漠の間を移動する動物は、国道20号を横断しなければなりません」と、アイダホ州アイダホ州魚類鳥獣局の生物学者であるShane Roberts氏は説明する。
「それゆえ、効果的にこれらの野生動物の個体群を管理し、イエローストーン国立公園とアイダホ州東部の間の移動経路を維持するために、我々は動物たちがどのようにして幹線道路を無事に通り抜けるのかを把握し、これからも動物たちが通り抜けられるように取り組なければなりません」。

WCSの科学者たちは、定住性のヘラジカには、移動通路地点を2か所追加して対処することを検討していると、ITDの職員に提案した。
この群れはこの研究において、国道20号を横断した数が最も多かったため、運転手と野生動物との衝突の影響をより受けやすいのだ。

道路が野生動物にもたらす重大な脅威は、野生動物と自動車との衝突だけではない。
道路はまた、移動を妨げ、動物の個体群や生息地を細分化し、動物の採食行動や繁殖行動を変えてしまう。

ITDの上席環境プラナーであり、この研究の主席調査員であるTim Cramer氏は、「この共同調査は、ITDが調査ベースの提案から、管理活動の実施へと前進する際に役立つでしょう。管理活動は、一般の旅行者達がこの 地域を安全に移動し続けられるようにし、我々すべてにとっての財産であるアイランドパークエリアにおける重要な野生生物資源を維持するためにも役立ちます」と述べた。

無線付き首輪で得られた遠隔測定データを増強するために、首輪を着装していない動物が道路のどこを横断するかを割り出すのに、よりローテクな方法が使われた。
進行中の調査の一環として、WCSとIDFGは、Idaho Master Naturalists(IMN:(仮)アイダホ自然マスター)の助けを借りることとした。
IMNはボランティアの『市民科学者』で、国道20号沿いの動物の足跡調査を行ったり、野生動物の観察記録を報告したりするように訓練を受けている。

このプロジェクトの次のステップには、有蹄類(蹄を持つ哺乳類)の移動に関して、国道20号の影響を一番軽減できる方法を見つけ出すために、横断地点データを使うことも含まれる。
その際、イエローストーン国立公園近辺地域へ向かう、この主要アクセス道路を通行する一般旅行者の安全性が改善され、危機にさらされた生態学的現象である野生動物の移動も保たれることだろう。

ニュースソース
http://press.wcs.org/NewsReleases/tabid/13614/articleType/ArticleView/articleId/6566/PROJECT-SUCCESSFULLY-MAPS-OUT-WILDLIFE-PATHWAYS-ACROSS-THE-LONGEST-MAIN-STREET-IN-AMERICA.aspx

 

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