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2015年6月11日 (木)

両生類の取引と新しい感染症

和訳協力:戸井田 若菜 校正協力:榛木マエ 久実

2014年11月7日 IUCN Redlist News Release

IUCN Red List of Threatened SpeciesTM(絶滅危惧種に関するIUCNレッドリスト)によると、両生類は地球上で最も絶滅の危機に瀕している脊椎動物群である。
IUCN(国際自然保護連合)のSpecies Survival Commission(SSC:種の保存委員会)のAmphibian Specialist Group(ASG:両生類専門家グループ)およびAmphibian Survival Alliance(ASA:(仮)両生類保存同盟)は、以下の共同声明において、持ち込まれた感染症が引き起こす破壊的影響と、緊急な予防対策の必要性について注意を促している。

ASGとASAは、持ち込まれたカエルツボカビ菌の仲間(Batrachochytrium salamandrivorans)とウイルス(Ranavirus:ラナウイルス)が、感染歴のない両生類個体群に及ぼす影響に関する最近の調査報告に注目し、益々懸念を強めている。

両生類は世界で最も絶滅の危機に瀕している脊椎動物群とされており、少なくとも3種類に1種類が絶滅の危機にある。
これまでに世界中で個体数減少や絶滅に直面してきており、その主な原因は生息地の喪失と感染症であるとされる。
これだけでも十分に深刻な問題だが、これが両生類の取引などの他の脅威と相まって、その深刻さはさらに増している。

規制や監視がない両生類取引は、持ち込まれるemerging infectious diseases (EID:新興感染症)も含めた、外来種拡散の主なメカニズムになっていると考えられている。
現在、国際取引される両生類の監視や両生類の疾病検査を徹底させる国際安全基準はない。
つまり、非感染地域の両生類群は、ペット取引で持ち込まれた両生類が感染しているEIDの影響を受けるリスクが非常に高いということだ。

ASGとASAは世界中の政府に対し、この問題を最優先事項とし、この破壊的な感染症の拡大を食い止めるために必要なあらゆる行動を取るよう促している。

現在、ASGとASAは世界中の両生類に対するこの大いなる脅威に対処すべく、適切な世界規模の行動を模索中である。

ニュースソース
http://www.iucnredlist.org/news/trade-and-emerging-infectious-diseases-in-amphibians

 

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