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2015年5月18日 (月)

マダガスカル政府が国内初のサメ保護区を設立

和訳協力:赤瀬 エリサ、校正協力:浅原 裕美子

2015年2月4日 WCS Press Releases

・19種のサメを保護するアントゥンギル湾の新保護区
・新法により、地方自治体に対し漁業区域の独占的使用および管理の権利を付与

Wildlife Conservation Society(WCS:野生生物保護協会)によると、マダガスカル政府は、国内の海洋資源とそれに依存する自治体を守る新法の一環として、国内初のサメのための海洋保護区を設立した。

2月2日に開かれたマダガスカルの首都アンタナナリボでの記者会見でマダガスカル政府は、アントゥンギル湾にサメの保護区を設置し、沿岸部の自治体に対してその地域の漁業区域における独占的使用および管理の権利を与える新法の施行を開始することを発表した。
またこの新法は、ロングアイランド湾よりわずかに広い1,446平方マイルの広さを持つアントゥンギル湾での、外国漁船による漁業活動を規制するものでもある。

「WCSからご支援をいただき、この法律や管理計画を策定するために、参加型で協調的なアプローチを採用しました。そして合理的かつ持続可能な水産資源の開発を確かなものにするために、漁業活動と健全な生態系のバランスを追求することにしました」と、アンタナナリボで行われた記者会見で漁業・水産資源省のAhmad大臣は語った。

「これからの20年、アントゥンギル湾での野生生物保護や持続可能な自然資源の管理に力を入れることでWCSがこの分野でその存在感を示し、地方自治体、漁業・水産資源省などの政府機関、および利害関係者らと長期的な戦略的同盟やパートナーシップを結んだことが、この成功のカギなのです」と、WCSのマダガスカルプログラムの同国内の責任者であるAlison Clausen氏は述べた。
「私たちは、マダガスカル政府と連携してアントゥンギル湾でのこの新しい試験的な漁業共同管理の構想を実行し、ほかの漁業区域への導入を促進することを期待しています」。

WCSのマダガスカルプログラムはマダガスカル全域に及ぶもので、この国特有の生物多様性の長期的保全を確かなものにするために活動している。
活動では、アントゥンギル湾をはじめとして、マキラ国立公園やマソアラ国立公園、ノシベやトゥリアラの海景といった、その他の優先的景観/海景での活動に焦点を当てている。

新しい保護区には19種のサメが生息し、そのうちの1/3(ヒラシュモクザメとトラフザメを含む)が無規制漁業によりひどく脅かされている。
新法では、拡大しつつあるLocally Managed Marine Areas(LMMAs:地域主導型管理海域)のネットワークを通じた沿岸の漁場管理のために地方自治体に公的な権限を与えている。
LMMAsのうち25の海域がWCSの支援によってすでに確立している。
これらの海域(禁漁区および一時閉鎖区域を含む)に関する規制は、地域ごとに作成、施行されている。
この法律は、マダガスカルにおいて初めて地元の自治体によるLMMAsの権利の運営と使用を保証したことによって、海洋資源の長期的な持続可能性を犠牲にして一般的に短期の開発で終わってしまうオープンアクセスから、地方の漁師たちが独占的に利用でき、自分たちの海洋資源を管理するメリットを得ることができる排他的アクセスへと変えることを目指している。

この法律では、伝統的漁業と産業的漁業、市民社会、そして政府の間で、アントゥンギル湾における魚場の持続的管理に共に取り組むという、提携の取り決めも定めている。

マダガスカルの地方漁業は、世界で最も貧しい沿岸地域住民のうちの数十万人に対して生計をたてる手段や食料の安全保障を提供している。
新法により、地域の魚の個体群管理のための、自治体、漁師、政府の間での共同管理体制が促進されるだろう。

この規制変更は、海洋資源の管理の地方分権を進めて地方の漁業管理計画と提携管理の協定を策定するという、以前からの構想に基づいたものだ。
2014年に開催されたIUCN(国際自然保護連合)のWorld Parks Congress(世界公園会議)において、マダガスカルのHery Rajaonarimampianina大統領は、マダガスカルには「すでにLMMAsのモデル事例があり、その点においてインド洋西部では先駆者であるということを誇りに思っています」と述べている。
また彼は、「自治体による海洋資源や沿岸資源の管理において、法的枠組みや規制の枠組みを確立する」という公約を強調した。

地元の漁師であり、アントゥンギル湾の南部AnalanjahanaのLMMAを管理する自治会の会長であるVenor Rason氏は次のように語った。
「私たちが制定に携わったこの新しい法律が施行されたと聞いて大変嬉しく思います。これによって、湾内での漁獲を許可された小規模漁業や産業的漁業に従事する漁師の数を制限し、地方の熟練した漁師に漁業許可証を交付することで、私たちの海洋資源を持続的に管理できるようになるでしょう」。

WCSのマダガスカルプログラムの海洋技術担当責任者であるAmbroise Brenier博士は次のように語った。
「この試験的な構想によってサンゴ礁の劣化が抑えられ、絶滅の恐れがあるサメの種の個体数が回復するでしょう。また魚の資源量が回復すれば、長期的な生計手段と食料安全保障が確保されつつ漁獲量も維持され、これらの利益はアントゥンギル湾周辺の沿岸部に住む10万人の住民にもたらされるかもしれません」。

マダガスカルにおけるWCSのフィールドワークは、このサメの保護区の創設を決定するための情報を提供し、沿岸の自治体にその地域の漁業区域の独占的な使用と管理の権利を提供することを支援するもので、Helmsley Charitable Trust(ヘルムズリー慈善基金)、John D. and Catherine T. MacArthur Foundation(マッカーサー基金)、ほかの支援によって実施された。

ニュースソース
http://press.wcs.org/NewsReleases/tabid/13614/articleType/ArticleView/articleId/6563/Government-of-Madagascar-Creates-Countrys-First-Shark-Sanctuary.aspx

 

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