アフリカゴールデンキャットの日中の狩りの映像が、ウガンダで初めて撮影される
和訳協力:木村 敦子、校正協力:花嶋 みのり
2015年1月15日 Panthera's Blog
ある科学者のチームが、地球上で最も見つけづらく、ほとんど知られていないヤマネコの一種であるアフリカゴールデンキャットが日中に狩りを行う映像を、ウガンダのキバレ国立公園で初めて撮影した。
この新しい映像には、枯れ木の切り株の回りに集まってエサを食べているアカコロブス亜属のサルを、アフリカゴールデンキャットが捕まえようとする様子が記録されている。
この映像は、マックス・プランク進化人類学研究所のPan African Programme:The Cultured Chimpanzee((仮)汎アフリカ・プログラム:文化を持つチンパンジー)のキバレ・プロジェクト担当マネージャーであるSamuel Angedakin氏が設置したカメラトラップで撮影された。
撮影は、Ngogo Chimpanzee Project((仮)ンゴゴ・チンパンジー・プロジェクト)、Uganda Wildlife Authority(ウガンダ野生生物局)、Uganda National Council for Science and Technology(ウガンダ科学技術委員会)の協力を得て行われた。
そのほかにも、木の上で眠るゴールデンキャットの映像が、京都大学霊長類研究所の田代靖子氏によって撮影された。
この映像はウガンダのカリンズ森林保護区で撮影されたもので、サルたちが木の上のゴールデンキャットを取り囲み、ゴールデンキャットが木から降りるまで攻撃する様子が記録されている。
ビデオはこちらで視聴できる。
アフリカゴールデンキャットは中央アフリカと西アフリカの森林のみで確認されており、ボブキャットほどの大きさに成長し、体重は5~16kgほどである。
西洋のごく少数の科学者たちが、生きている野生のアフリカゴールデンキャットを目にした。
アフリカゴールデンキャットのほぼすべての記録が、遠隔操作のカメラトラップにより撮影された写真か、あるいは(通常は地元のハンターに殺された)死体である。
最近発表されたアフリカゴールデンキャット総説論文には、このネコに関する現在ある情報が要約されており、野生のネコの世界的な保全団体であるPanthera(パンセラ)が支援する2つの研究の予備的な結果が紹介されている。
森林に生息するアフリカゴールデンキャットは現在、激しいブッシュミート・ハンティング(食用を目的とした野生動物狩り)や、森林伐採による生息環境の損失により、生息域全般にわたって絶滅の危機にさらされている。
パンセラは現在、カプラン奨学生2名に、ガボンとウガンダでアフリカゴールデンキャットの研究を実施するための資金を提供している。
2011年に、パンセラが支援するカプラン奨学生のLaila Bahaa-el-din氏が撮影したのは、ガボンでの野生のアフリカゴールデンキャットを収めた初の映像の一部である。
この独占映像は、南アフリカのUniversity of KwaZulu-Natal(UKZN:クワズール・ナタール大学)と、オックスフォード大学のWildlife Conservation Research Unit(WildCRU:(仮)野生生物保護調査ユニット)との共同で実施した、Bahaa-el-din氏の卒業研究の一環として設置されたカメラにより撮影された。
研究の目的は、森林に覆われたアフリカで広く行われている、伐採や狩猟などの人間活動の激しさの程度によって、アフリカゴールデンキャットがどのように影響を受けているのかを理解することである。
カプラン奨学生でUKZNの大学院生であるDavid Mills氏は、ウガンダのキバレ森林の生物も研究している。
この森ではヒョウが絶滅して以来、ゴールデンキャットが地域の最上位の捕食動物となっている。
2002年に、パンセラのライオンプログラムの調査コーディネーターであるPhilipp Henschel博士が設置したカメラトラップで、生きているアフリカゴールデンキャットの野生下での写真が初めて撮影された。
Henschel博士は、2003年にアフリカゴールデンキャットを手持ちサイズのカメラで初めて撮影したことでも高く評価されている。
両方の写真は、こちらで見ることができる。
カプラン奨学生で大学院生のDavid Mills氏は次のように述べた。
「この魅力的なネコの世界を垣間見ることのできる、滅多にないエキサイティングな機会です。ゴールデンキャットについては数年前よりも多くのことが判明していますが、その行動については今もほとんどわかっていません。キバレの霊長類学者たちは、サルがゴールデンキャットに警告を発する様子を何度か目にしています。そして最近の証拠を考慮に入れると、その理由は容易に理解できます」。
カプラン奨学生で大学院生のLaila Bahaa-el-din氏は、「アカコロブス類の成獣は、アフリカゴールデンキャットにとって大きな敵です。ゴールデンキャットは、待ち伏せてアカコロブス類にすぐさま致命傷を負わせることに失敗したので、急いで退散しなければなりませんでした」と語った。
Bahaa-el-din氏はさらに続けた。
「大きなサルをしっかりと待ち伏せているゴールデンキャットの様子をこのビデオで見ると、以前は断片的な目撃シーンをつなぎ合わせて把握することしかできなかったゴールデンキャットの狩りの詳細がわかります。また、ゴールデンキャットが木の枝の分かれ目で不安定な状態にも関わらず、無駄なことにうたた寝をしようとする珍しい映像から、サルたちがゴールデンキャットを攻撃する可能性がある理由がわかります」。
マックス・プランク進化人類学研究所のPan African Chimpanzee Programme((仮)汎アフリカ・チンパンジー・プログラム)は、熱帯アフリカ全域にわたる40箇所の研究サイトで構成されている。
この研究サイトでは、研究者たちがカメラトラップやほかの研究技術を使用し、チンパンジーの地理的生息域の全域にわたってチンパンジー個体群の生態学的パラメーターを記録している。
パンセラは最近、アフリカゴールデンキャットやほかの珍しいネコ科動物のデータや記録を共有するため、マックス・プランク進化人類学研究所との了解覚書に調印した。
これは、アフリカ全域の絶滅危惧種のネコ科動物の保護状態の評価と改善のためにパンセラが行っている活動の一環である。
ニュースソース
http://www.panthera.org/blog/first-known-footage-african-golden-cat-hunting-daylight-captured-uganda
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