IOSEA:2014年の振り返りと2015年への見通し
和訳協力:山下 茜、校正協力:K.M
2015年1月19日 CMS News
IOSEA Marine Turtle Memorandum of Understanding(インド洋・東南アジア地域ウミガメ協定)事務局は、毎年この時期に恒例となっている、インド洋から東南アジア地域の過去12カ月におけるウミガメ関連ニュースの編纂を発表した。
パート1での4つのIOSEA小区域についての国別報告の後、パート2では立法に関連した注目に値する進展、保全活動や研究開発、そして公教育と普及啓発活動についての運営と実施手段について述べられている。
最後にパート3では、IOSEAの2014年の制度的な進展についての振り返りと、2015年へ向けての来るべき進展と作業とを提示している。
レビューは主に、数多くのニュースの見出し、掲示板の話題、特集記事、2014年にIOSEAウェブサイトに掲載された月次プロファイルの詳細版などに基づいたものである。
2011年の600をピークとした後、2012年と続く2013年には国際的なカメ関連のニュース報道数の減少がみられたが、今年参照された約500の報道数は2012年と同数であり、これにより報道の減少傾向も盛り返しを見せてきたのかもしれない。
計算上「調査努力」の影響を完全に取り除くことは不可能だが、この流れは大衆紙や一般紙でのウミガメに対しての関心が取り戻され、高まっている表れなのかもしれない。
現在の分析に使われている資料は完全ではなく、英語圏メディアに偏ったものではあるが、フランス語圏メディアも同様に注視する取り組みも行われてきている。
カメ関連ニュースの報道水準はIOSEA加盟国内でもむらがあることが今年になって再度明らかとなり、東南アジアおよびその小地域においては今もなお特に顕著だった。
近年からの傾向に沿って、インドとオーストラリアは最も豊富なカメのニュース情報源となっており、それぞれニュース数は125件と108件で、昨年のほぼ2倍となっている。
3番目にはフィリピン(42件)、僅差でマレーシアが続き(39件)、少し離れてタイ(22件)とインドネシア(17件)が続いている。
ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/iosea-review-2014-and-look-ahead-2015
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