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2015年3月 8日 (日)

10%の鳥類は保護の網にかからずにいる

和訳協力:ジョンソン 雅子、校正協力:河村 美和

2014年7月24日 IUCN Redlist News Release

BirdLife International(バードライフ・インターナショナル)は、 新たに発見された350種以上の鳥類をIUCN Red List of Threatened SpeciesTM(絶滅危惧に関するIUCNレッドリスト)のために、初めての評価を行った。
懸念すべきことに、今回新たに発見された鳥類の内、25%以上がIUCNレッドリストに絶滅危惧種として挙げられており、これは鳥類全体の13%よりも高く、これらの種の保護活動は緊急に優先すべき状況だ。

二部に分かれた包括的な分類学的再調査の最初の部では、猛禽類、海鳥、水鳥やフクロウ類などの非スズメ目の鳥に焦点を当て、以前は他の種の系統として分類されていたものが、361の新種として認識されることとなった。
新たな合計4,472種の非スズメ目は、以前の分類では種レベルでの鳥類の多様性を10%以上も控えめに見ていたことを暗に意味している。

「つまり、10%の世界の鳥類は保護の網かけなしに飛んでいたということになります」とバードライフの科学部門の代表であるStuart Butchart氏は述べた。

ブラジルのBelem Curassow(学名:Crax pinima、ホウカンチョウ属の1種)やマデイラ諸島のDesertas Petrel(学名:Pterodroma deserta、シロハラミズナギドリ属の1種)は世界的な絶滅危惧種とされた。
コロンビアの美しいハチドリであるBlue-bearded Helmetcrest(学名:Oxypogon cyanolaemus、ヘルメットハチドリ属の1種)に関しては、ここ70年近く目撃されていないことから、もうすでに手遅れなのかもしれない。

どの分類群が種として見なされるのかの新しい基準により、すべての鳥の種が公平に扱われる場をもたらし、それによってすべての種が等しく評価されるようになった。
それらはまた、鳥類、自然そして人間にとって最も重要な場所-地球上で最も緊急に保全され、守られる必要のある場所に、正確に光を当てることを可能にした。

これまでに、ダチョウは1種だけしか認識されておらず、IUCNレッドリストではLeast Concern(軽度懸念)の扱いだった。
しかし、ソマリア、エチオピア、ジプチそしてケニアで見つかったSomali Ostrich(学名:Struthio molybdophanes、ソマリアダチョウ)は、現在明らかに異なる種であると認識され、Vulnerable(絶滅危惧Ⅱ類)に指定された。
狩猟、卵の採取、そして迫害により、その個体数は速いスピードで減少していると考えられ、すぐに何か手を打たなければこの状態は悪化するかもしれない。

「この種は、世界の鳥に関する知識の向上の必要性と、地球上で最も保護活動の困難な場所での活動の必要性の両方に光を当てました」と、バードライフのGlobal Species(種関係のプログラム)の責任者であるAndy Symes氏は述べた。

「IUCNレッドリストのための鳥類に関する最新の再評価で、種の保護状況を正確に判定する上での分類の見直しの重要性と共に、優先的に保護活動が必要な場所が明確になりました」と、IUCNの生物多様性保全グループのグローバルディレクターであるJane Smart氏は述べている。
「バードライフによる継続的な評価のおかげで、ソマリアダチョウなどの絶滅危惧種の早期の認識することができました。そのことは、種の保全や重要な地域の保護に良いタイミングで的を絞ることにつながるべきです」。

2014年度版レッドリストでは、新しく確認された種と共にいくつかの既存の種の状況についても再評価が行われた。
色鮮やかなBugun Liocichla(学名:Liocichla bugunorum、メチドリ科ヤブドリ属の1種)は、インド東部のヒマラヤ山脈のわずか3カ所の狭い場所でだけで確認され、数つがいが見つかっているのみである。
近年この鳥の生息地内に道路が建設されたのに続き、大きな火災による被害などで、この種は、絶滅危惧IA類に再分類された。
効果的な保護活動によってBearded Vulture(学名:Gypaetus barbatus、ヒゲワシ)は、ヨーロッパで個体数が回復しつつあるが、世界的には中毒、攪乱、電線との衝突などでその数は減少し続けており、軽度懸念ではなくNear Threatened(準絶滅危惧)という評価結果になった。

また2014年の評価では、絶滅の危機にある鳥類のいくつかのホットスポットの重要性が取り上げられている。
多くの新種は、生物多様性が多大な脅威を受けている東南アジアで見つかっている。
その中には既に世界的に重要な固有種の生息地(地球上のほかの場所では生息しない種が多く生息する地域)として特定されている場所もある。
これまで考えられていた以上に数多くの独特の種が確認された場所もあり、インドネシアのタラウドやサンギへ諸島、それにセブ島などのフィリピン群島の一部が含まれている。

これらの地域では、Sangihe Dwarf-kingfisher(学名:Ceyx sangirensis、カワセミ科ミツユビカワセミ属の1種)やCebu Brown-dove(学名:Phapitreron frontalis、ハト科テリアオバト属の1種)などのような絶滅危惧IA類の種の残された生息地を保護し、将来も生息し続けられるように、緊急な保全策を講じる必要がある。
これらの種はともに最近は記録がないが、少数がまだ生存しているかもしれない。

インドネシアのジャワ島における保護活動でも懸念すべきことがある。
キツツキの仲間で絶滅危惧Ⅱ類とされたJavan Flameback(学名:Chrysocolaptes strictus、キツツキ科コガネゲラ属の1種)などのような新種や、絶滅危惧IA類としてIUCNレッドリストに入ったJavan Blue-banded Kingfisher(学名:Alcedo euryzona、アオムネカワセミ)などは、この島で如何にたくさんの固有種が進化してきたかを示している。
しかし、ジャワ島の高い人口密度や加速する発展と浸食とが、これら地域固有種の保全状況に打撃を与え、固有種は今まさに絶滅の危機にある。

「IUCNレッドリストは、集中した回復努力を必要とする種の特定のためだけでなく、Important Bird and Biodiversity Areas(鳥を指標とする重要生息環境)を含む、保全が必要な重要地域や生息地を特定することで保護活動の課題に焦点を当てるために重要なのです」と、Butchart博士は述べた。
「新しい2014年度版鳥類レッドリストが、これからの保護活動と資金投入の優先順位の設定の一役を担うことになるでしょう」。

ニュースソース
http://www.iucnredlist.org/news/one-tenth-of-bird-species-flying-under-the-conservation-radar

 

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