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2015年2月 2日 (月)

黄海内の渡り鳥にとって重要な場所の保全について議論するため、専門家が北京に集合

和訳協力:成田 昌子、校正協力:星子 啓子

2014年9月23日 CMS News

世界中の渡り鳥の渡りルートには、目的地までの長旅を続ける前に休息をとり、栄養補給をするために、渡り鳥にとって必要不可欠な重要な中継地が含まれている。
アメリカ東部の渡りルートにおけるデラウェア湾、アフリカ・ユーラシア地域の渡りルートにおけるワッデン海は、このような欠くことのできない中継地の好例である。

東アジア・オーストラリア地域の渡りルートにある黄海、中でも特に渤海湾(ボーハイ湾)は、渡り鳥が目的地に到達するために必要なエサとエネルギーをもたらす、渡りルート沿いにある重要な地域である。
干潟には、何百万もの鳥や地域経済にとって、干潟を生産システムたらしめている多様な海洋無脊椎動物が生息しているため、海岸や河口に集まる鳥が休息をし、エサをとるために利用する主要な生息地となっている。

Great Knot(オバシギ)、Far-eastern Curlew (ホウロクシギ)、あるいはSpoon-billed Sandpiper(ヘラシギ)といった、世界的に絶滅が危惧されている、多くのCMS(移動性野生動物の種の保全に関する条約、通称「ボン条約」)の附属書掲載種が、渡りの重要な中継地として黄海に立ち寄る。
ほかに数を減らしている種で、たとえばBar-tailed Godwit(オオソリハシシギ)は、北へ渡るときにはニュージーランドから黄海に直接向かい、そこからアラスカへ行く。
繁殖期が終わった後にアラスカから一気にニュージーランドへ戻り、その驚異的な旅を終える。

しかし黄海沿岸の生息地は深刻な脅威にさらされている。
黄海沿岸湿地帯の消失と環境悪化は、重大な世界的懸念であるこの地域の生態学的な破滅が起こるのを早め、何千年も続いてきた5千万羽の水鳥の渡りの終焉が迫りつつある。
中国の湿地に関する最新の国勢調査によって、過去10年以上で自然湿地が全体で3百万ha消失し、沿岸湿地帯の干拓が湿地減少の大きな要因の一つであることが明らかになった。
沿岸湿地帯の消失は、中国の沿岸地帯の生態系の健全性を損なわせただけではなく、国際的な関心の的となっている、東アジア・オーストラリア地域の渡りルートを渡る水鳥に、とても悪い影響を及ぼしてきた。

この差し迫った危機に対処するため、150人の公務員、国内外の専門家と、政府間組織、NGOやメディアなどの代表が、9月16日から17日に北京で開催された、中国の黄海地域における沿岸湿地帯の保全と管理に関する国際ワークショップにおいて、一堂に会した。
CMSの事務局は、北京林業大学主催の会議に出席をした。
主な目的は、中国の沿岸地帯、特に黄海沿岸への脅威に対する意識喚起をするために、沿岸管理の分野にかかわる専門家や政策立案者を集めることだった。
沿岸の管理と再生可能な利用に関して討論するフォーラムや、それについての国際的な優れた実例を発表するフォーラムも用意されていた。
そして最も重要なことは、参加者らがそれを進展させるための、この問題を前進させる新たな方法の案が、ワークショップに提示されたことだった。

ワークショップは、社会全体、そして特に中央政府、地方官庁、地方自治体が、黄海の潮間帯によってもたらされる重要な生態系サービスについて、より強く認識することを要求する宣言文に合意した。
ここには、生物多様性、災害リスクの減少、そして気候変動の緩和と気候変動への適応が含まれている。
このテーマは、政府の行動指針の主流として加えられ、広報、教育、普及啓発を通じて推進されるべきである。

有益な生態系サービスを提供し、何百万もの渡り鳥を支える重要な場所の十分な保護と回復を確かなものにするために、黄海の沿岸湿地帯生態系保護のための国家行動計画および国家戦略も、中国政府が練り上げていくことになるだろう。

ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/experts-get-together-beijing-discuss-conservation-key-sites-migratory-birds-yellow-sea

 

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