アホウドリ類とウミツバメ類の保全に関する協定の諮問委員会、海鳥保全の課題に取り組む
和訳協力:野城 尚子、校正協力:久保 直子
2014年9月10日 CMS News
Agreement on the Conservation of Albatrosses and Petrels (ACAP:アホウドリ類とウミツバメ類の保全に関する協定)のEighth Meeting of the Advisory Committee(AC8:第8回諮問委員会)が、2014年の9月15日(月)から19日(金)にかけて、ウルグアイのプンタ・デル・エステにて開催される。
また、代表団首脳の会議が9月14日(日)夕方に開かれる。
ウルグアイでのACAPの会合は初めてである。
これまでに、南米のそのほかの協定加盟国、アルゼンチン、ブラジル、チリ、エクアドル、そしてペルーのすべてで、会議が開催されている。
諮問委員会のPopulation and Conservation Status Working Group((仮)個体群と保全状況ワーキンググループ)およびSeabird Bycatch Working Group((仮)海鳥混獲ワーキンググループ)の会合が、AC8に先行して開催される。
これらの会合もプンタ・デル・エステで行われ、それぞれ9月8日(月)から9日(火)までと10日(水)から12日(金)まで開かれる。
AC8およびそのワーキンググループに関する会議資料は、プンタ・デル・エステでの会合より前にwww.acap.aq.で掲載される予定だ。
その資料の諮問委員会の協議予定を見れば、各ワーキンググループ(Taxonomy Working Group((仮)分類ワーキンググループ)を含む)の報告を検討するだけでなく、協定に新たな種を加えるために加盟国によって提出されたすべての提案も検討することがわかる。
現在の作業プログラムの報告並びに、諮問委員会と事務局両方に提案される向こう3年間の作業プログラムもまた取り上げられるだろう。
ACAPは、アホウドリ類およびウミツバメ類の個体群に対する既知の脅威を軽減するために、国際的な活動を調整することでそれらの保全に努める多国間の協定である。
この協定は2004年2月に発効され、現在13カ国が参加し、アホウドリ類、ウミツバメ類およびミズナギドリ類のうち30種が保全対象となっている。
ニュースソース
http://www.cms.int/en/news/acap-advisory-committee-address-seabirds-conservation-challenges
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