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2015年1月 3日 (土)

ヒラシュモクザメのボン条約附属書IIへの追加の提案―その2

和訳協力:平野 沙織、校正協力:村田 幸代

2014年8月11日  UNEP/CMS/COP11/Doc.24.1.15より抜粋(8・9ページ)

3.5 国内外における利用

国内利用

Vannuccini(1999)の報告によると、文献でヒラシュモクザメの肉を(通常は塩漬けや燻製で)消費しているとされた国としては、メキシコ、モザンビーク、フィリピン、セーシェル共和国、スペイン、スリランカ、中国(台湾)、タンザニア、ウルグアイが挙げられる。
ヒラシュモクザメをレクリエーションやスポーツ漁業のターゲットにしている地域もある。それは主に米国の東南海岸全域だ。
またVoorenら(2005)の報告では、ブラジル南部のリオグランデ・ド・スル州では、レクリエーションとしてのヒラシュモクザメ漁業が広まっていると報告している。

ヒレ

シュモクザメ類のヒレは、その大きさと棘(角質鰭条)の数の多さから国際取引において需要が高い(Rose 1996)。
日本のヒレガイド(Nakano 1999)によると、形態学的にS. lewini(アカシュモクザメ)に類似するS. zygaena(シロシュモクザメ)のヒレは薄く、三日月状の形をしており、体についている部分よりも高さの方が長い背ビレを持つ。
シュモクザメ類の大きな三角形のヒレが高い価値を生むことから、取引業者はしばしば一緒くたにされているメジロザメ類のヒレとは別物として取り扱っている。
香港特別行政区のサメのヒレ市場の評価により、中国市場では様々なカテゴリにシュモクザメ科の種から採取したヒレが含まれていることが明らかになった。
具体的には、"Bai Chun"(アカシュモクザメ)、"Gui Chun"(シロシュモクザメ)、"Gu Pian"(S. mokarran(ヒラシュモクザメ))、そして約2:1の比率でアカシュモクザメとシロシュモクザメを含む一般カテゴリ"Chun Chi"である。
Abercrombieら(2005)は、シュモクザメのヒレは市場で最も価値のあるヒレの種類の一つであると取引業者が述べていると報告した。
取引されるヒレの重量と大きさに関する商用データ、中国のシュモクザメのヒレのカテゴリに加え、欠落した記録を補足するためにDNAやベイズ統計分析を用いて、Clarkeら(2006a, b)は、49,000~90,000tのバイオマスに相当する、130万~270万匹のこれらのサメの種が、毎年ヒレ取引のために捕獲されていると推定した。

違法取引

これらの種の取引については規制がほとんどなく、違法取引活動がどの程度広まっているかは不明である。
CITES(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)は、アカシュモクザメ、ヒラシュモクザメ、シロシュモクザメの3種を附属書Ⅱのリストに掲載しているが、その施行は18ヶ月遅れ(2014年9月)、5ヶ国(カナダ、ガイアナ共和国、日本、イエメン共和国)が決議を留保した (CITES, 2014)。

ほとんどのRFMO(地域漁業管理機関)による規制と一部の国の法律で、海上でサメのフィニング(海上で胴体を捨てヒレだけを別の船に積み換えること)は禁止されている。
海上でのサメのフィニングは、RFMOにより規制され、また一部の国の法律で禁止されているが、それを除いてサメの取引はほとんど管理されていない(但し、下記の2010 ICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)規定を参照)。
一方で、サメの取引を全面禁止している国もある。
たとえばバハマは、領海内におけるサメ、サメの部位、サメ製品の販売と輸出入を禁止した。
モルディブやマーシャル諸島も、サメの取引を禁止している。
一方、ホンジュラスは領海内におけるサメ漁の一時停止を宣言した。
さらに、グアムと北マリアナ諸島連邦(米領)はいずれも、領海内におけるサメのヒレの販売や取引を禁止している。
ICCAT締約国では、(ウチワシュモクザメを除く)シュモクザメ類の死骸の一部または全部の保持、積み換え、陸揚げ、保管、販売、または売込みが禁止されている。
沿岸の発展途上国はこの禁止を免除されているが、シュモクザメを国際取引されないことを確約している。
このため、ICCATの漁業では取引は発生しないはずである。
しかし現在までに、ICCATのCompliance Committee(コンプライアンス委員会)は、締約国によるこの措置の実施を見直したことはない。
すべてのICCAT締約国が自国での実施について報告したわけではないのだ。
そのため、遵守していない可能性もあり、各国の国際取引の水準は不明である。
サメ製品の潜在的な輸出国でも輸入国でもない国は、サメの国際取引を監視または防止するための国内規制を実施していない可能性が高い。
さらに、すべての潜在的な輸入国がICCATの当事者であるとは限らず、これらの国はこの措置を認識していない、あるいはこの措置を遵守する必要性を持たない可能性がある。

シュモクザメは、IUU(違法・無報告・無規制)漁業活動において記録されてきた。
例えば、報告によると、約120隻の延縄漁船が2005年までにインド洋西部の沿岸海域で違法に操業しており、この数は増加することが予想されるという(IOTC(インド洋まぐろ類委員会) 2005)。
これらの漁船は、主にSphyrna(シュモクザメ属)の種とRhynchobatus djiddensis(トンガリサカタザメ)のヒレをターゲットにしていた(Dudley and Simpfendorfer, 2006)。
産業用船舶によるIUU漁業やサメのフィニングは、インド洋のほかの海域でも報告されている(Young, 2006)。

また、ここ数年ではオーストラリア北部でIUU漁業が大幅に増加している(J. Stevens, 私信)。

ブラジル北部のベレンでは、2012年5月、7t以上にもおよぶ未申告のサメ数種のヒレを積載し、ヒレの分の死骸を積んでいない船が、監視活動により逮捕された。
逮捕の様子を撮影した写真から、シュモクザメから採取された「丈の高い」ヒレを見分けることができる。

ニュースソース
http://www.cms.int/atlantic-turtles/sites/default/files/document/COP11_Doc_24_1_15_Prop_II_6_Sphyrna_mokarran_%28Great_Hammerhead_shark%29_CRI%26ECU_E_corr2.pdf

 

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