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2015年1月27日 (火)

サメ類5種とオニイトマキエイ類全種の保護を強化

和訳協力:桐生 洋子、校正協力:鈴木 洋子

新しいCITESの貿易規制が9月14日に発効

国際取引の規制強化により、サメ類とオニイトマキエイ類が野生の状態で存続できる可能性を高めるための、CITESの40年の歴史上もっとも包括的な地球規模の取り組みだ

2014年9月12日  CITES Press Release

2014年9月14日の日曜日から、サメ5種とオニイトマキエイ類全種について、肉、えら、ひれを含む部位の国際取引には、持続可能かつ合法的に捕獲されたことを認める許可書と証明書の添付が必要不可欠となる。

Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称「ワシントン条約」)で採択された新規制は、oceanic whitetip shark (学名:Carcharhinus longimanus、ヨゴレ)、scalloped hammerhead shark (学名:Sphyrna lewini、アカシュモクザメ)、great hammerhead shark (学名:Sphyrna mokarran、ヒラシュモクザメ)、smooth hammerhead shark (学名:Sphyrna zygaena、シロシュモクザメ)、porbeagle shark (学名:Lamna nasus、ニシネズミザメ)、そしてmanta rays (学名:Manta spp.、オニイトマキエイ類)に適用される。
それらは現在、CITESの付属書Ⅱに掲載されている。

CITESのJohn E. Scanlon事務局長は次のように述べた。
「これらのサメ類とオニイトマキエイ類の国際取引の規制は、それらの種の存続に非常に重要であり、また海洋の生物多様性の保護に役立つ非常に実際的な手段です。これらの種が附属書Ⅱに記載されたことに関する事実上の履行には、持続可能な輸出水準の見極め、合法性の実証、取引されているひれ、えら、肉の特定などの問題があります。これは多大な努力を要する難題と思われますが、力を合わせることで実現が可能であり、それを行うつもりです」。

Food and Agriculture Organization of the United Nations(FAO:国連食糧農業機関)のFisheries and Aquaculture Department(水産養殖局)のArni M. Mathiesen事務局次長は次のように語った。
「FAOは、 サメ類とオニイトマキエイ類の附属書掲載に関する政策の実施において速やかに支援を行うことで、今後もCITESと密接な関わりを持ち、取り組みを進めます。支援としては、漁業規制の法的な支援の提供、サメ類とオニイトマキエイ類の国家行動計画の作成と実施の支援、そしてトレーサビリティに関する活動などが含まれます」。

サメ類とオニイトマキエイ類の新しいCITES規制

CITESのもと、指定された国家機関による正式な認可がなければ、新しくリストに掲載された種を180の締約国のいずれからも輸出または再輸出することは認められない。

輸入消費国は、すべての積荷に正式な許可書と証明書が付随していることを確認する役割を担う。
これは、国際取引のためにこれらの種を過剰捕獲することを防ぐための、世界的規模の比類のない協力体制である。
すべての取引が申告され、関税機関によって管理され、CITES事務局に報告されなければならず、そのデータは公的に入手可能となる。

サメ類がCITES附属書へ掲載されたのは今回が初めてではないが、高い商業的価値を持ち、大量に取引されているサメの種が、附属書Ⅱに掲載されたのは初めてであるため、その取引の持続可能性と合法性の検証が必要である。
FAOによれば、2000年から2009年までのサメ類の年間漁獲量は75万tから90万tの間を推移していた。

附属書への掲載によって、CITESの締約国や世界各地の漁業団体は、CITESの国際規制を利用して、これらの需要の高い海洋種の捕獲のより良い管理を保証する手助けとなる、大きな機会を得た。

CITESの附属書Ⅱに掲載されると、野生下で種を長期に渡り存続させるための持続可能性、合法性、トレーサビリティを確保するために、商業的な国際取引が厳しく規制されるようになる。
締約国は、2013年3月14日にこれらの種の附属書への掲載はを決めていたが、取引を管理する上での技術的・行政的問題解決のために締約国に時間を与えるように、発効は2014年9月14日まで持ち越されていた。

サメ類とオニイトマキエイ類は世界多くの地域で消費されている。
フカヒレスープはアジアの一部では結婚式や披露宴などの重要なイベントで食膳に出され、ヨーロッパではフィッシュ・アンド・チップはしばしばサメの肉でできている。

サメ類とオニイトマキエイ類掲載に向けての動き

過去18ヶ月以上にわたって、あらゆる地域の国々、FAOのような国際的機構から多くのNGOまで、これらの種の新規掲載に関わる政策実施の準備のためにの世界規模の結集した努力を目の当たりにしてきた。

これには、オーストラリア、ブラジル、中国、コロンビア、フィジー、ドイツ、インド、モロッコ、ニュージーランド、アメリカ合衆国、FAO、World Customs Organization(世界税関機構)、Organization of American States (米州機構)、Regional Fisheries Management Organizations (RFMOs:地域漁業管理機関)、Southeast Asia Fisheries Development Center (東南アジア漁業開発センター)、Organizacion del Sector Pesquero y Acuicola del Istmo Centroamericano (OSPESCA:中米漁業養殖機構)、Pew Charitable Trusts (ピュー・チャリタブル・トラスト)、SOS-SAVE OUR SPECIES、Oceana(オセアナ)、International Fund for Animal Welfare (IFAW:国際動物福祉基金)、Humane Society (動物愛護協会)、WildAid (ワイルドエイド)、TRAFFIC (トラフィック)、Monterey Aquarium (モントレー水族館)など数多くの団体が挙げられる。

CITESとFAOの事務局は、EU(欧州連合)による新しい基金からの資金援助を受け、またほかの協力団体から技術的・財務的な支援を受けて、附属書掲載に関する事項を実施するために必要な手段や方策の整備に寄与している。

課題に対処するためのEUからの1200万ユーロ(約1億7600万円 146.62円/ユーロ 2014年11月19日現在)という多大な寄付金に支えられ、CITESとFAOは、サメの漁や取引を行う主要な国々で、漁業団体とCITESの関連組織との団結をめざして共同作業をしてきた。

RFMOsと地域レベルのRegional Fishery Bodies(RFBs:地域漁業機関)、および地域レベルの国の漁業部局との密接な共同作業は、これらの新規附属書掲載に関する政策の効果的な遂行に必要不可欠である。
多くの取り組みはこれらの団体と直接関わり合っているため、CITESの求めるものが従来の方策を補足するもので、さらに漁業管理全般に貢献していることを保証し続ける。

「全世界、地域、国家の共同作業を通して、これらの種の附属書への新規掲載に関する政策をより効果的に実践していきます。この世界規模の協働による取り組みは、新しいCITESの附属書掲載に関する政策実施に備えるための準備としては、CITESの40年の歴史上、最も包括的なものです」と、Scanlon氏は締めくくった。

留保

これらの種の一部、もしくはすべてにおいて留保した国は次の通り。
グリーンランドの代理としてのデンマーク(ニシネズミザメ)、カナダ、ガイアナ(5種のサメとオニイトマキエイ類すべて)、日本(5種のサメ全て)、アイスランド(ニシネズミザメ)、イエメン(3種のシュモクザメ)。
これは、これらの国がこれらの種の取引に関してCITESの規制に縛られないことを意味している。
しかしCITES締約国や留保していない国との取引の場合、通常通りの許可書あるいは証明書が必須となる。

CITES事務局は、サメ類とオニイトマキエイ類の附属書への新規掲載に関する専用のウェブポータルサイトを設置し、下記URLで公開している。
http://www.cites.org/prog/shark

- CITESの締約国会議は、熱帯木材、サメ類、オニイトマキエイ類、そのほかの広範囲におよぶ植物と動物の減少をくい止めるために断固たる行動を取る
http://www.cites.org/eng/news/pr/2013/20130314_cop16.php

- CITES附属書Ⅱへのヨゴレザメの掲載提案書
http://www.cites.org/eng/cop/16/prop/E-CoP16-Prop-42.pdf

- CITES附属書Ⅱへの3種のシュモクザメの掲載提案書
http://www.cites.org/eng/cop/16/prop/E-CoP16-Prop-43.pdf

- CITES附属書Ⅱへのニシネズミザメの掲載提案書
http://www.cites.org/eng/cop/16/prop/E-CoP16-Prop-44.pdf

- CITES附属書Ⅱへのオニイトマキエイ類の掲載提案書
http://www.cites.org/eng/cop/16/prop/E-CoP16-Prop-46.pdf

- 商業的に利用される水生生物種に関するCITESの附属書ⅠとⅡの改正に関する提案の評価のための第4回国連食糧農業機関専門家委員会の報告
http://www.fao.org/docrep/017/ap999e/ap999e00.htm

- 深堀り:商業価値のあるサメ類とオニイトマキエイ類についてのCITES規制の実施
http://www.traffic.org/fisheries-reports/traffic_pub_fisheries15.pdf

- CITES事務局長が、日本のCITES施行への貢献を強調
http://www.cites.org/eng/news/sundry/2013/20130904_sg_japan.php

- 中国のCITES管理当局の21の支部がCITES事務局長と会合を持つ
http://www.cites.org/eng/news/sundry/2013/20130802_china_cites.php

サメ類とオニイトマキエイ類のCITESの新規掲載に関する政策実施の支援活動

ニュースソース
http://www.cites.org/eng/shark_ray_listings_come_into_effect.php

 

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