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2014年12月 5日 (金)

パンセラが野生のスマトラトラ保護のための取り組みを称賛

和訳協力:伊東 麻矢子、校正協力:佐々木 美穂子

2014年7月17日 PANTHERA Immediate Press Release

2014年7月16日、世界でも有数の野生ネコ科動物の保護団体であるパンセラは、Tigers Foreverプログラムの年次会合で、トラの生息域中での野生のトラを救うために闘う多くのパートナーによる目覚ましい成功を評価した。
インドネシアで絶滅の危機に瀕しているスマトラトラの長期にわたる保護の取り組みが評価され、とりわけ、Tambling Wildlife Nature Conservation(タンブリング野生動物自然保護区)におけるArtha Graha Peduli Foundationや、林業省、環境省、ランプン州政府、National Council on Climate Change(気候変動国内委員会)により行われたものが高く評価された。

パンセラのCEOであり、世界でも有名なトラの研究者であるAlan Rabinowitz博士は、タンブリング野生動物自然保護区での長期にわたる密猟に対する取り組みを称え、授賞式をジャカルタで催すことにした。
昨年発表された予備データは、この場所がスマトラ島における記録の中で最もトラの生息密度が高いことを示しており、スマトラ島だけでなくトラの全生息域全体においても、トラ保護の輝かしい成功例となった。

また、インドネシア林業省のZulkifli Hasan博士、環境省のBalthasar Kambuaya博士、ランプン州政府のBakhtiar Basri氏、気候変動国内委員会の議長であるIr. Rachmat Witoelar教授が、彼らの献身や政治的関与、保護法令の制定に対して表彰された。

Rabinowitz博士は次のように述べた。
「今夜我々は、ここインドネシアのスマトラで何が起こっているかに特別な関心を寄せつつ、アジア中のトラ保護の前線にいる多くの人々を称えます。インドネシア 政府やArtha Graha Peduli Foundation、タンブリング野生動物自然保護区で働いているレンジャーや自然保護活動家の方々の努力は、資源が十分にあり、政治的意思が働き、トラに対する重要な脅威が抑えるための長期の取り組みが行われれば、トラのために何が成し遂げられるか、という注目するに値する例となります」。

タンブリング野生動物自然保護区の創設者であるTomy Winata氏はこう述べた。
「タンブリングで我々が見たトラ保護の成功は、何年にもわたって我々とともに精力的に取り組んできた、多くの人々が深く専心してきた結果です。私は林業省や環境省、ランプン州政府、また気候変動国内委員会の皆様による、継続的なご支援に特にお礼を申し上げたい。我々のパトロールと協調した、我々のパートナーであるパンセラとの科学的な訓練やモニタリング、そしてタンブリングのトラやより広範囲のブキ・バリサン・セラタン国立公園への政府の援助など、これらのすべてがあってこそ、タンブリングがトラ保護の可能性を発揮することができ、トラたちの生息域のタンブリング以外の非常に多くの場所で直面している迫害からの避難場所を提供することができるのです。この表彰は我々みなにとって励みとなる始まりであり、インドネシアの野生生物を保護する上で、なされるべきかな り多くのことがまだ行われていないのです」。

1996年以来、タンブリング野生動物自然保護区は、南スマトラにある450㎢の民間に管理された特別区域となっている。
今日、タンブリングはインドネシアや世界中でトラの保護に関して再現可能な成功例となっている。
それは、法を執行するためのパトロールに関して厳しい訓練を行い、装備を施し、動機付けをして、トラやトラの餌動物の密猟に対するゼロ・トレランス方式によるものだ。
Rnabinowitz博士は厳しい統制をしいてくれたタンブリングの法執行チームやスマトラタイガーの保護と育成に尽力してくれた軍に感謝し、タンブリングの極めて優れたレンジャーたちにTiger Conservation Award Certificates((仮)トラ保護賞の賞状)を授与し、彼らが勇敢な奮闘と、トラの保護における真の勝利者であることを褒め称えて、この式典を締めくくった。

トラは、不法な野生生物市場向けの密猟や生息域の損失や分断化、地域社会との紛争や餌動物の乱獲により脅かされている。
現在パンセラのTigers Foreverプログラムは9年目をむかえ、とりわけ、絶滅の危険性が高いこの種のために長期にわたる避難場所となる、生命力と繁殖力の高いトラ個体群を保護するのに、最大の切迫した脅威を和らげ、取り除いている。
今日では、法執行や先端技術に重点的に取り組み、保護活動やトラおよび餌動物の個体数を計測し、監視することで、Tigers Foreverプログラムは野生のトラの将来を保証するための大きな希望の一つとなっている。
NGOや地域社会、政府と協力して、Tigers Foreverプログラムはアジア6か国において14の地点で実行に移されつつあり、向こう10年で主要な地点のトラの個体数を、少なくとも50%増を目標にしている。

ニュースソース
http://www.panthera.org/sites/default/files/Press-Release_Panthera_Celebrates_Efforts_Undertaken_to_Protect_Wild_Sumatran_Tigers.pdf

 

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