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2014年12月17日 (水)

ホッキョクグマのボン条約附属書IIへの追加の提案―その1

和訳協力:池田 磯香、校正協力:榛木マエ 久実

2014年11月6日 UNEP/CMS/COP11/Doc.24.1.11/Rev.2より抜粋(2・3ページ)

2.2 個体群

2009年、International Union for Conservation of Nature/Species Survival Commission(IUCN/SSC:国際自然保護連合/種の保存委員会)のPolar Bear Specialist Group(ホッキョクグマ専門家グループ)は、19のsubpopulation(亜個体群)の一部から導き出した個体数推定に基づき、全世界に生息するホッキョクグマ(学名:Ursus maritimus)は約20,000~25,000頭であるとした(Obbard, Thiemann et al. 2010; Vongraven and Peacock 2011)。
2013年12月、ホッキョクグマ専門家グループはホッキョクグマに関する現状を評価し、19の亜個体群について以下のことを明らかにした。

・4つの亜個体群(バフィン湾、ケーン海盆、ボーフォート海南部、ハドソン湾西部)は減少傾向にあると判断される
・9つの亜個体群(北極海盆、バレンツ海、チュクチ海、東グリーンランド、カラ海、ランカスター海峡、ラプテフ海、Norwegian Bay(カナダ)、バイカウントメルビル海峡)は不明・データ不完全と判断される
・5つの亜個体群(デービス海峡、フォックス湾、ブーシア湾、ボーフォート海北部、ハドソン湾南部)は安定しているとみなされる
・1つの亜個体群(マクリントック海峡)は増加傾向にあるとみなされるも、その個体数は、歴史的水準(およそ25年前)と比較すると、依然として減少している状態にある

2008年にIUCNは、IUCN criterion A3c(IUCN基準A3c)に基づき、ホッキョクグマをVulnerable(絶滅危惧II類)のカテゴリーにリストアップした。
「優占する面積や分布域の減少、そして生育環境の悪化」により、「3世代(45年)以内に30%を超える個体数の減少が予想される」ためである(Schliebe, Wiig et al. 2008)。
さらに、Canadian Polar Bear Technical Committee((仮)カナダ・ホッキョクグマ技術委員会)は、カナダ北極圏内の13の亜個体群の1年ごとの状態を評価し、揃った調査結果について考察を行った。

一部の研究では、ホッキョクグマが分布域の多くで減少していることが指摘されており、ある仮説によれば、2/3のホッキョクグマが今世紀半ばまでに姿を消すことになるという(Amstrup, Marcot et al. 2008; Amstrup, DeWeaver et al. 2010;)。

ホッキョクグマの繁殖率は、哺乳類全体の中でも最も低い部類に属する。
一般的に、ホッキョクグマが1回の出産で生む子の数は少なく、子の親への依存期間が長く、そして幼獣の死亡率は高い。
その増殖率の低さは、亜個体群の回復の速度も遅いことを意味する(Derocher, Lunn et al. 2004; Schliebe, Wiig et al. 2008; Durner, Whiteman et al. 2011; Molnar, Derocher et al. 2011)。

限られた研究データでは、研究の進んでいない亜個体群、特にロシア北極圏内に生息する亜個体群の離散性について不確定要素が残る。
これらの亜個体群間は相当重複しており、遺伝的差異は小さい(Paetkau et al. 1999)。
もう1つの独立した(19番目の)ホッキョクグマ亜個体群が北極海盆の中央部に生息する可能性があり(Obbard et al. 2010)、現在の亜個体群数の状況に、さらなる不確定要素が加わることになる。

ニュースソース
http://www.cms.int/sites/default/files/document/Doc_24_1_11_Rev2_Prop_II_1_Ursus_maritimus_%28Polar_bear%29_NOR_Eonly_0.pdf

 

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