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2014年11月29日 (土)

動物愛護運動家、熊農場の禁止を中国に要求

和訳協力:平野 沙織、校正協力:榎本 まなみ

2014年2月13日 Global Voices Articles

世界中の動物の権利保護の運動家が、ソーシャルメディアやそのほかのツールを通じて、クマを飼育してその胆汁―伝統的な中国医学で使用される、胆嚢に貯蔵される消化液―を採取する業者の行為を禁止するよう中国に求めている。

非営利団体であるAnimals Asia(アジア動物基金)は、熊農場という「野蛮な行い」をやめさせるよう中国当局に求める嘆願書に、これまで83,000を超える署名を集めた。
アジア動物基金は、中国で1万頭以上のクマが、あまりに窮屈で向きを変えることも立つこともままならないという状態で、一生檻に閉じ込められ、痛ましい方法で胆汁を採取されているという。

熊農場の様子は、YouTubeの動画に記録されている。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=1irMm4mGWKc

「間違いなくこれは拷問です」と、"mogtrader8"というハンドルネームの視聴者は、動画を見た後に投稿した。

この主張は、FacebookやTwitterなどのSNSで、アーティストやアスリートなども含む個人、そしてMoon Bear Rescueなどのグループのあいだで反響を呼んだ。
(熊農場で飼育されるクマは、一般的にAsiatic black bear(ツキノワグマ)であり、胸にクリーム色の三日月模様があることからこう呼ばれている。)

オーストラリアの動物の権利保護の運動家がこの件に関してツイートをした。

Sprat24として知られるアメリカの環境保護論者は、熊農場を「軽蔑すべきもの」とし、問いかけた。
「クマの生活環境を見ましたか? 救出せずにいられますか?」

虐待からツキノワグマを救う

アジア動物基金は、1998年の設立以来、ツキノワグマを支援してきた。
この財団は、熊農場から400頭以上のクマを救出し、中国とベトナムでクマの保護区を築き、この行いの非合法化を政府関係者に求めている。

ツキノワグマの全世界の個体数については、正確な推定値が存在せず、数万頭いるとも言われる。
専門家は、ツキノワグマの個体数が減少していると考えている。
絶滅の危機にはないものの、International Union for Conservation of Nature(国際自然保護連合)のリストでは、この種は「絶滅危惧II類」に指定されている。

中国では熊農場は合法だが、50頭以上のクマを保有し、かつ一定の基準を満たす認可されたものに限られる。

2013年1月には、アジア動物基金と中国の国家林業局が、四川省にある違法な熊農場から6頭のクマを救出した。
この事件は#newyearrescueのハッシュタグを付けられ、Twitter上で広まった。
救出されたクマには傷やそのほかの虐待の跡があり、成都郊外にある基金の避難所に収容された。

先日、香港の写真家Peter Yuen氏は、救出されたクマのその後の様子を記録した。
1年で何という違いだろう…
Manukaと名付けられたクマは救出されて1年経ち、何の悩みもなく生息地でエサをあさっている。

だが、1頭ずつクマを救出するだけでは不十分だと、アジア動物基金は述べている。

駐米中国大使への請願

活動家たちは、熊農場に反対する最新のキャンペーンで、この行いを完全に終わらせるよう中国に求める請願書に、少なくとも100,000人分の署名を集めたいと考えている。
アジア動物基金は中国のCui Tiankai(崔天凱)駐米大使に嘆願書を提示する予定である。
請願書の内容は以下である。

『2013 年1月9日、幸運な6頭のツキノワグマが成都にあるアジア動物基金のクマ救護センターに到着しました。この中国で唯一の保護区は、熊農場という蛮行から救 出されたクマを保護するために設けられたものです。違法な農場での生活で、虐待され傷つけられたこれらのクマは、すでにアジア動物基金の獣医チームの専門 的な治療を受けて回復し始めています。

これら6頭のクマの悪夢は過ぎ去ったものの、中国全土で10,000頭以上のツキノワグマが、背中 に太陽を浴びることも、足元に草の感触を得ることもなく、狭い檻の中に閉じ込められています。クマたちはこのようにして30年間も過ごすのです。ほかに有 効で入手可能なものが数あるにもかかわらず、この残酷な行いは続いています。

アジア動物基金は中国政府がこれら6頭のクマを救出し、違法な農場を閉鎖したことを称賛しますが、10,000頭のクマの苦しみを最優先に考え、熊農場を終わらせる明確な日程を定めるべきです!』

請願書に署名した人の多くは、コメントを残している。
カリフォルニア出身女性(署名者No.82965)-「残酷で忌まわしい行為です。」

オランダ出身女性(署名者No.82526)-「動物なら人間のように苦しまないと考えてはいけません。痛みは動物にとっても人間にとっても同じです。」

ブリティッシュコロンビア在住(署名者No.83014)-「すべての伝統に継続する価値があるわけではありません!このような古風な習慣はやめるべきです。」

クマの胆汁の利用は、何世紀にもわたって続く東南アジアの伝統である。
伝統的な中国医学の専門家は、痔、喉の痛み、口内炎、あざ、筋肉の病気、捻挫、てんかん、発熱やそのほかの病気を治療するためにクマの胆汁を利用する。
媚薬や二日酔いの治療用としても売られている場合もある。

クマの胆汁は、心臓の薬から点眼薬に至るまで、120種以上の漢方薬に使用されている。
需要が高いため、胆汁は桁外れな値段で販売される―1kg当たり最高で24,000USドル(約250万円、2014年8月28日日付換算レート:1USドル=103.73円)、すなわち金の約半分の価格である。

胆汁を採取するために、飼育者はクマの腹部に、ずっと入れっぱなしにする金属チューブを挿入し、所定の位置に固定するために、鉄のベストを着用させる。
胆汁は1日2回から4回抽出される。

クマの胆汁に含まれる有効成分は、ウルソデオキシコール酸である。
科学者たちは、この成分が健康面で大きな利益をもたらすとは考えていない。

ウルソデオキシコール酸は、ハーブや合成産物などの多くのほかの資源から得ることができる。
アジア動物基金、World League for Protection of AnimalsやWildlife Worldwideのような団体および活動グループは、クマの胆汁から代替資源にシフトするよう、伝統的な中国医学の専門家に求めてきた。

有名人がツキノワグマを支援

著名な人々が、熊農場への反対を表明している。
プロバスケットボール選手のYao Ming(姚明)氏、ポップ歌手のHan Hong(韓紅)氏、映画スターのMaggie Q(李 美琪)氏、Karen Mok(莫文蔚)氏らである。

胆汁を採取・販売している製薬会社Gui Zhentang(帰真堂薬業)が深セン証券取引所への株式公開を求めていた2011年と2012年、多くの中国の有名人が熊農場への抗議活動に乗り出した。

世論の反発に直面して、帰真堂薬業は昨年、新規株式公開の申請を撤回した。

そして昨年の8月、動物の権利保護の運動家らはもう一つの勝利を獲得した。
アジア動物基金の"Healing without Harm"(害することなく治療しよう)キャンペーンの一環として、約150の中国の薬局は今後一切クマの胆汁製品を販売しないことを発表したのだ。

ソーシャルメディア上ではこれらの薬局を支持する声が数多く寄せられた。

請願のウェブサイトForceChangeでは、ユーザーの一人であるJudy Thorpe氏は以下のようにコメントした。
「ク マは何年にもわたって苦しんできました。貴社の店舗にクマの胆汁を置かないという決断にどうやって賛辞を申し上げたらいいか、言葉が見つかりません。私た ちは現代に生きており、動物虐待は容認されるものではありません。貴社は、クマの胆汁製品に反対する立場を取ることで、良い手本を示して下さいました。本 当にありがとうございました」。

中国のほか、韓国も熊農場を許可しており、約1,600頭のクマが飼育されている。
ベトナムは2005年にこの行いを禁止したが、アジア動物基金によると、約2,400頭のクマが未だにベトナム国内の熊農場で違法に飼育されているという。

アジア動物基金は熊農場に反対する請願を始めた最初の団体ではない。
2011年、Wildlife Worldは、中国の胡錦濤国家主席(当時)に国内の熊農場を閉鎖するよう求める請願に15,000人分の署名を集めた。

もし請願だけでは説得力がないことがわかれば、アジア動物基金はこのことを理解してもらう別の方策を持っている。
それは、子供向けの対話式の物語である。

アジア動物基金は1月29日、マイクロソフト社と提携し、救出されたクマのJasperと、その仲間たちの物語を英語と中国語で伝えるウェブサイトを立ち上げた。

ニュースソース
http://globalvoicesonline.org/2014/02/13/activists-ask-china-to-ban-bear-bile-farming/

 

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