2014年度赤道賞、発表
和訳協力:花城 有、校正協力:矢田 麻衣
2014年6月13日 IUCN News story
持続可能な発展のための人間、自然、強靭な地域社会に関わる問題解決において、地域での優れた成果を出したとみなされた35のイニシアティブが、今年のEquator Prize(赤道賞)の受賞者となった。
United Nations Development Programme(UNDP:国連開発計画)のEquator Initiative(赤道イニシアティブ)が主導し、IUCN(国際自然保護連合)がパートナーを務める赤道賞は、地域の生物多様性と生態系の保護の観点からみた気候変動の問題解決を基本テーマとしている。
Special recognition(特別賞)は、持続的な土地利用、水の安全保障や生態系の回復などの分野に授与された。
チベットの自然保護区の保全を始め、ブルキナ・ファソの水不足や農業生産力の低下への対応に至るまで、受賞した全ての取り組みは、環境、貧困、気候変動問題に取り組む、地域を拠点とした草の根レベルの活動であったことを示している。
「今回受賞した活動は、世界をより良い方向へ変えることができる革新と成果を示す、地域の模範事例なのです」と、Helen Clark国連開発計画総裁は述べた。
「彼らは誰かが行動を起こすのを待たないのです。持続可能性に関する諸問題の最前線で活動し、貧困撲滅、地球環境保全や気候変動への対応といった、現代を特徴づける課題に草の根レベルの創意工夫がぴったりと一致した時の大いなる可能性を明示しています」。
ニュースソース
http://www.iucn.org/news_homepage/?14978/Equator-Prize-2014-winners-announced
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