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2014年10月16日 (木)

動物の密猟と密輸に関する情報と分析の速報:霊長類-アフリカ

和訳協力:桐生 洋子、校正協力:木田 直子

2014年7月29日 ON the TRAIL No.5 Reportより抜粋(p52~53)

サル類(附属書ⅠまたはⅡに記載の霊長類)を含むブッシュミートの押収
コンゴ共和国ブラザヴィル、マヤマヤ国際空港において
2014年4月

Project for the Application of Law for Fauna(PALF、(仮)動物保護のための法適用プロジェクト)はWildlife Conservation Society(野生生物保護協会)とAspinall Foundation(ジョン・アスピノール財団)との協賛によるパイロットプロジェクトである。
国家当局との協力で、15日に満たないうちに、2件の有意義な押収を実現した。
全部で、ブラザヴィルを飛び立とうとしていた2個の航空貨物からサル類、レイヨウ類、ヤマアラシ類などを含む、70を超える動物の死体を発見…2人を逮捕した。

朗報
ヒガシローランドゴリラ(附属書ⅠのGorilla beringei ssp. Graueri)が、コンゴ民主共和国キヴ州ヴィルンガ国立公園のもともとの棲息地に戻る
2014年5月

ゴリラの越境。
親を亡くした1頭のゴリラの小さな子どもが、コンゴ民主共和国で活動する密猟者の手に落ちた。
ルワンダの環境保護運動家たちが、からくも保護に成功した。
コンゴ民主共和国を出国したゴリラは、8月以降、ルワンダ北部で獣医たちから治療を受けている。
Ihirwe (Kinyarwandaの方言で幸運という意味の言葉)と名付けられたゴリラの子どもは、東部の低地のみで見られるゴリラだ。
この種はコンゴ民主共和国の東部のみに棲息し、絶滅の危機に直面している。

輸送は、ルワンダ政府、ダイアン・フォッシー国際ゴリラ基金、コンゴ民主共和国政府の協力と、ヴィルンガ国立公園管理局が提供する越境メカニズムのおかげで実現した。
ヴィルンガ国立公園で、Ihirweは、手厚い保護下にあった13頭の親を亡くしたゴリラの子ども達の仲間に無事加わり、野生に戻る訓練を受けている。

ニシゴリラの頭蓋骨(附属書ⅠのGorilla gorilla)10個を押収
カメルーン東部ベルトゥアにおいて
2014年5月8日

2組のゴリラの家族を膝に乗せて写真に写っている怪しげな2人は、ゴリラの頭蓋骨を売るために、自宅があるBatouri(バトゥリ)から自転車でBertoua(ベルトゥア)に向かった。
彼らは早朝2つの袋を手で運んでいるところを警察に止められた。
検問を逃れるため、藪や森を抜けて100㎞を超える道のりを自転車で移動したものである。
今はまだガボン、コンゴ共和国、中央アフリカで見られる西アフリカのゴリラたちは、森林破壊と多数の屠殺場にブッシュミート(野生動物の肉)を供給する密猟者たちの急増によって、生存の危機にある。

ゴリラの頭蓋骨(附属書ⅠのGorilla spp.)7個、チンパンジーの頭蓋骨(附属書Ⅰ Pan troglodytes)11個、ゾウの顎1個を押収
カメルーン中央部ヤウンデにおいて
2014年5月21日

頭蓋骨、頭蓋骨、顎骨だ。
骨や骸骨の需要は急激な勢いでのびている。
今回、売人はEbolowa(エボロワ)からはるばる首都ヤウンデまで車で移動。
骨の商談中に逮捕された。
カメルーンでこのような悪質な商取引が行われたのは初めてではない(“On the Trail”バックナンバー4の79ページ参照)。
Last Great Ape Organization(LAGA、最後の大型類人猿協会)はNkoleton近辺での調査やその成果に手助けした。
頭蓋骨は、エボロワやKribi(クリビ)を足場とする密猟者によってObamの売人に売られた。

マンドリル(附属書ⅠのMandrillus sphinx)を押収
カメルーン中央部ヤウンデにおいて
2014年6月18日

幸運にも、車を検閲中の警官が、トヨタ車の後部トランクに閉じ込められたマンドリルに気づいた。
ヤウンデのど真ん中でマンドリルの叫び声が聞こえたとなれば、大問題である。
46歳のこの男性は、コンゴ共和国とカメルーンの国境近くにあるSouankeの町外れでこのサルを購入した。
何百マイルもの車の旅の後、マンドリルはNGOのLAGAのおかげで、やっと新鮮な空気を吸うことができた。

1頭のチンパンジー(附属書Ⅰ Pan troglodytes)の押収とその判決
ギニア、ファラナ地区Tokonouにおいて
2014年6月23日

Lancinet Kamisokoはオー・ニジェ国立公園付近で逮捕された。
Guinea Application for the Fauna Law (GALF)の協力を得て、環境省が実施したこの作戦には、カンカン州の司法長官も姿を見せた。
このような行政の最高責任者の存在は、野生生物犯罪に対するギニア司法当局の本気度を表すもので、一部にはCITES(「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)の訓告により新たに喚起された関心の表れでもある。

Lancinet Kamisokoは、チンパンジーを専門とする悪名高い密猟者である。
特に警戒もせず、白昼堂々と闇取り引きをしていた。
GALFによれば、Lancinet Kamisokoは、やはり大型類人猿を対象とする大物の密猟者、Ousmane Diallo(“On the Trail”バックナンバー2の26ページを参照)の同類である。
10日後、Kamisokoには6ヶ月の禁固刑と罰金として714米ドルに相当する、500万GNF(約74,400円(104.25円/ドル 2014年8月25日時点)の判決が言い渡された。
この判決は犯罪の重大さと比較すると軽いと思われる。
この結果は均一的で改良の余地のある結果だが、不運な場合をのぞき、西アフリカの法廷はこのような犯罪に対してさらに厳しくする方向に向かっている。

逮捕時にKamisokoの手元にいた若いチンパンジーは、疑う余地もなく、オー・ニジェ国立公園で捕獲されたチンパンジーだった。
オー・ニジェは1997年にMafouの森の中心付近に設立されたが、今では7,000㎢におよぶ広大な国立公園である。
違法な森林伐採、ブッシュミート用の密猟、そしてニジェール川での密漁など、様々な違法行為の対策に腐心している。

Sankaと名付けられた、この助けられた若いチンパンジーは、Chimpanzee Conservation Center((仮)チンパンジー保護センター)に引き渡された。
1997年に設立されたこのセンターは、以下の主な3つの目的を持っている。

-ギニア政府により押収された、親のいないチンパンジーの子どもを受け入れて世話をし、保護したチンパンジーたちに最善の環境を提供し、野生に戻る準備として基礎訓練を実施すること。
-本来の生息環境を取り戻すために、数年間の訓練後にチンパンジーを野生に戻すこと。
-違法な売買を減らすため、この種の消失がもたらす結果について地域住民を教育すること。

センターは非常事態時に設立された。
当局やNGOにより保護された若い親のいないチンパンジーの数は増える一方だ。
ゴリラの場合と同様に、1頭の若いチンパンジーの捕獲は、そのチンパンジーが属していた群れ全体の崩壊や親の死を意味する。
若いチンパンジーはペット販売や動物実験の需要供給のため狙われている。

*本文中の附属書ⅠおよびⅡについては、すべてCITESの附属書のことを示しています。

報告書全文(英語)
http://www.robindesbois.org/english/animal/ON_THE_TRAIL_5.pdf

 

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