フォト
無料ブログはココログ
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

にほんブログ村

  • にほんブログ村

« キツネザルの保護団体がマダガスカルのアンジャナハリベ・スド特別保護区の境界設定プロジェクトを助成 | トップページ | ソデグロヅルの保護条例締結20周年記念 »

2014年10月30日 (木)

熊農場の熊の心臓は「正常でない」

和訳協力:三尾 美里、校正協力:米倉 あかね

2014年6月24日 Washington State University News By Linda Weiford

Washington State University(ワシントン州立大学)の循環器専門獣医師が、大きな議論を呼んでいるツキノワグマの胆汁採取処置が、熊の心臓に損傷を与えているかどうかの判断に役立てるための国外出張の調査から、ちょうど戻ってきた。

「中間結果から、診断された心臓障害は、長期にわたる熊農場での胆汁採取に関連しているようだといえます」と、同大学獣医学部のLynne Nelson博士は報告する。

Nelson博士は、同大学のクマに関する調査、教育、保護プログラム監督助手をしており、クマの健康と生理学の専門家とみなされている。

「この熊たちの心臓に起こっていることは正常でない」と言う。

伝統的な漢方医学での利用

胸に金色か白色をした三日月型の紋があり、moon bear(月のクマ)とも呼ばれているツキノワグマは、腹部に開けられた穴を通して胆汁を抽出するために、中国の熊農場で監禁されている。
胆汁は、肝臓で生成され胆嚢に貯蔵される消化液である。
熊から採取された胆汁は、筋肉痛や熱から胆石に至るまで、幅広い病気の治療のために、伝統漢方医学で使用されている。

熊農場の支持者は、熊は健康であり、適切に扱われていると主張している。

「熊の胆汁を抽出する過程は水道の蛇口をひねるようなもので、自然で簡単、痛みもありません」とChina Association of Traditional Chinese Medicine(中国中薬協会)のFang Shuting(房書亭)会長は、2012年の記者会見の中で説明した(http://shanghaiist.com/2012/02/16 /bear_bile_companys_public_listing_b.php)。

動物虐待疑惑

しかし、YouTubeやほかのソーシャルメディアサイトに投稿された秘密撮影の映像では、クマはとても小さな檻の中に入れられて、立つことも体の向きを変えることもできない様子が明らかである。
ある映像では、手術用マスクを着用した技術者が、檻の中で力づくで体を広げられた状態のクマの腹部に挿入したカテーテルから胆汁を抽出していた(http://english.caixin.com/2012-02-20/100358783_1.html)。

ニュースメディアやインターネットで抗議を表明する動物保護団体やますます多くの中国市民は、熊農場における残虐な行為は、認識される健康上の効用をはるかに上回ると訴える。
処置に痛みが伴うだけでなく、救出され保護区に移送された熊たちは、ぼろぼろの歯、栄養不良、失明、感染症を含む、虐待の症状を示すと強く主張している。

さらには、保護された熊のおよそ1/4は、心臓壁の肥厚や大動脈拡大といった深刻な心臓病だと診断されており、こういった病気は通常、肝臓腎臓の病気、慢性的な感染症、長期にわたるストレスに起因する高血圧によって引き起される、とNelson博士は説明する。

「中には、大動脈が実際に破裂して死んでいくクマもいます」と加えた。

博士は香港に拠点を置くAnimals Asia Foundation(アジア動物基金)と協働している。
同基金の獣医師は、中国とベトナムにある二つの救助センターに移送された400頭以上のクマを検査してきた。

野生のクマの心臓はより健康的

基金の創設者Jill Robinson氏によると、中国全土でおよそ10,000頭のクマが農場に監禁されたままだそうだ。

彼女は「熊農場産業は、農場の熊は病気にならないと断言しますが、そんなことはばかげています」と述べ、基金の職員が保護されたクマの身体的・精神的健康についてのデータを収集し続けることも、付け加えた。

その一方でNelson博士は、日本に生息する野生のツキノワグマが、保護されたクマに見られるのと同様な心臓障害を持っているかどうかを分析することによって、研究チームを支援している。
博士は、茨城県自然博物館の野生生物学者と協力して、麻酔をかけたクマを林床に寝かせ、心臓超音波検査と採血を行っている。

2回のうちの1回目の現地調査出張を終えて、「野生ツキノワグマの心臓は、熊農場から保護された同種のものとはまるで違っている、と自信を持って言うことができる」とNelson博士は述べた。

彼女は研究を2年以内に終える予定だ。

ニュースソース
https://news.wsu.edu/2014/06/24/bile-farmed-bears-hearts-not-normal-says-wsu-researcher/#.U-xBSGN-u7Q

 

★ニュース翻訳を続けるためにご協力ください!
→JWCSのFacebookでページのイイネ!をして情報をGET
クリックで守ろう!エネゴリくんの森でゴリラの保全に協力
→JWCSの活動にクレジットカードで寄付

※日本ブログ村の環境ブログに登録しています。よろしければクリックしてください。
にほんブログ村 環境ブログ 自然保護・生態系へ
にほんブログ村

« キツネザルの保護団体がマダガスカルのアンジャナハリベ・スド特別保護区の境界設定プロジェクトを助成 | トップページ | ソデグロヅルの保護条例締結20周年記念 »

06 クマ」カテゴリの記事

19 アジア」カテゴリの記事

36 野生生物の利用と取引」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/498291/57804544

この記事へのトラックバック一覧です: 熊農場の熊の心臓は「正常でない」:

« キツネザルの保護団体がマダガスカルのアンジャナハリベ・スド特別保護区の境界設定プロジェクトを助成 | トップページ | ソデグロヅルの保護条例締結20周年記念 »