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2014年9月18日 (木)

ケリング社とIUCNのボア・ニシキヘビ専門家グループが飼育下繁殖に関する初めての報告を発表

翻訳協力:河村 美和、校正協力:浅原 裕美子

2014年3月31日 IUCN International news release

ケリング社、International Trade Centre(ITC、国際貿易センター)、International Union for Conservation of Nature(IUCN、国際自然保護連合)のBoa & Python Specialist Group((仮)ボア・ニシキヘビ専門家グループ)が提携した、Python Conservation Partnership(ニシキヘビ保護パートナーシップ)における初めての報告書が、本日発表された。

「Assessment of Python Breeding Farms Supplying the International High-end Leather Industry((仮)国際的な高級皮革産業への供給を行うニシキヘビ養殖場に関する評価)」は、飼育繁殖下のニシキヘビにおける経済的実現可能性と生存力を、持続的な利用と種の保護を実現する要素として評価するものである。
これは持続可能な方法でヘビ皮を調達するためのガイドラインを、ニシキヘビ取引を行う関係者へ示す目的で作成された。

報告書によると、ニシキヘビの養殖はアジアの野生ニシキヘビ個体群への影響を軽減するのに有用であるということだ。
しかし、養殖はニシキヘビの包括的保護対策の一部に過ぎず、ニシキヘビの保護がもたらす恩恵やニシキヘビの生活に与える影響を理解するには、その養殖と取引に関するさらなる研究が必要である。
また、野生のニシキヘビの種を保護することが必要であることを特に強調している。

「以前から皮革の原料のためにニシキヘビを養殖することが可能か不可能かという懸念がありましたが、養殖の実現性と養殖が果たす役割について、ようやくいくら か具体的な情報をまとめる手助けになるものです」と語るのは、報告書の著者の一人でありIUCNのSSC(種の保存委員会)、(仮)ボア・ニシキヘビ専門 家グループのメンバーであるDaniel Natusch氏だ。
「飼育下繁殖は、ニシキヘビ皮の取引を持続可能にする策の一部に過ぎません。我々は包括的な保護が最終的な目標であることを忘れてはいけないし、野生のニシキヘビとその生息環境保全を促進するためには、自然の生産システムの持つより大きな可能性を忘れてはいけません」。

報告書では、ニシキヘビの養殖について、きちんとした記録をとることや、いかなる取引も持続可能で合法、かつ養殖されたものと偽った野生ニシキヘビの不正取引を奨励しないことを保証する体制の整備を推奨されている。
また、飼育繁殖されたニシキヘビと野生のニシキヘビの皮を見分ける技術を早急に開発する必要があると強調している。
ニシキヘビ保護パートナーシップは現在、ベトナムと共同でこの問題の解決を図るべく、対象の皮が飼育繁殖のものか野生のものかを見分ける革新的な方法の研究を行っている。

「持続可能なビジネスに対する我々の意欲と公約は、サプライチェーンの持続可能性だけでなく、原材料の調達におよぶほど深いものです」と、ケリング社のChief Sustainability Officerで、international institutional affairs((仮)国際機関業務部)の代表であるMarie-Claire Daveu氏は語っている。
「今回発表された報告書と、追跡可能で持続可能な原料調達とニシキヘビの保護を推進するためのニシキヘビ保護パートナーシップにおける、我々の継続的な取り組みは、我々の産業を援助し、ニシキヘビの原料調達においてより詳細な情報を得た上での決定が行われるように、業界を動かすことにつながるはずです。我々はこれらの推奨事項と、特にニシキヘビ保護パートナーシップにおける飼育下繁殖場の優良事例のガイドライン作成と、ともに活動する原料供給者の指導に、積極的に取り組みます」。

ニシキヘビの皮は主に、ファッション産業からの高級皮革製品需要を満たすために取引され、特にイタリア、ドイツ、フランスが最大の輸入国である。
また、中国の伝統的な楽器の製作にも使われている。
インドネシア、マレーシア、ベトナムはニシキヘビ皮の主な原産国であり、中国、タイ、ベトナムでは、ニシキヘビの皮はすべての養殖ものである。

東南アジアにはReticulated Python(Python reticulatus、アミメニシキヘビ) とBurmese Python (Python molurus bivittatus、ビルマニシキヘビ)が生息しており、この2種は世界最大級のサイズのニシキヘビである。
これらのヘビはほぼ80年もの間、野生の種から皮が調達されてきた。
過去20年でヘビ皮の取引の規模は大きく増加し、年に50万枚近くのヘビ皮が東南アジアの国々から輸出されている。
研究によれば、需要の増加が続けば、野生の個体数に大きな影響が及ぼされるだろうとされる。

「この報告書では、需要が高まっているニシキヘビ皮の調達に関する代替となりうる解決策が提示されています。しかし、より透明性が高く、きちんと管理されたニ シキヘビ養殖の方法はまだほかにもあります」と、IUCNのGlobal Species Programme(グローバル種プログラム)の副代表を務めるJean-Christophe Vie氏は話す。
「直接的な生息地の保護と違法取引への対処を行い、野生のニシキヘビとその生息環境を保護することが急務であるということから、注意がそれることのないようにしなければなりません」。

こ の報告書は、2014年5月に開催されるConvention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(CITES、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、通称ワシントン条約)のAnimals Committee(動物委員会)で、ヘビの国際取引に関する協議に貢献する目的で発表される予定である。

「ワシントン条約はニシキヘビ の国際取引における合法性、持続可能性、トレーサビリティの向上に努めています。ワシントン条約の動物委員会とStanding Committee(常設委員会)において、この取引の現在の持続可能性と合法性を守るために、どのようなガイドラインが必要で、ほかにどのような追加の手段を取るべきかを決めていくのに役立つ、さらなる調査が必要とされています」と、CITESのJohn E. Scanlon事務局長は話す。
「この取り組みでは、あらゆる分野の関係者を引き合わせ、実用的で革新的な解決策を見出そうとしています。報告書『(仮)国際的な高級皮革産業への供給を行う ニシキヘビ養殖場に関する評価)』は、ニシキヘビ保護パートナーシップのもと作られたもので、この共同の取り組みに対して非常に価値ある貢献をしています」。

http://www.iucn.org/news_homepage/?14626/Kering-and-IUCN-Boa--Python-Specialist-Group-announce-first-report-on-captive-breeding

 

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