メキシコでのCITES国際会議にて、野生種への注目高まる
和訳協力:横田 浩幸、校正協力:ジョンソン 雅子
キャビア、ヘビの皮、生きた陸ガメや淡水カメ、ローズウッドや黒檀木材の国際取引の動向
2014年4月28日 CITES PRESS RELEASE
爬虫類、チョウザメ類、希少植物、熱帯木材やそのほかの種を専門とする、300名以上の世界の科学者が集まり 、本日からメキシコのベラクルスでAnimals and Plants Committees(動物委員会および植物委員会)の会合が始まる。
Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora (CITES、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」)のもとで、動物委員会および植物委員会は年に一度会合を実施し、条約により保護される(も「もしくはリストに含まれる)35,000以上の種の野生生物から得られる製品の、国際取引の持続可能性を確保するための技術的および科学的な助言を提供する。
今回の両委員会で議論される主要な議題の中で、近年のCITESリストに掲載された種をもとにした製品および派生物の商業的な国際取引のレベルや、保全が懸念される種の持続不可能な利用の例を確認していく。
取引需要が高い種のために、委員会は、乱獲や持続不可能な利用に対処するための行動を推奨するだろう。
さらに、多くの種に注目した特別な再評価がなされるだろう。
たとえば、マダガスカルのローズウッドや黒檀などの木材のための行動計画の進捗評価、国際取引がライオンやチーターの保全に与える影響への対処、エキゾチックレザー産業で使われるヘビ皮やアジアで高級食材とされるフカヒレに関する具体的な行動、などである。
会合の準備についてのコメントの中で、CITESのJohn E. Scanlon事務局長は、「動物委員会および植物委員会の会合で達した科学に基づく提言が、CITES締約国に、野生生物の保全とその持続可能な利用における決定を導く、提供可能な最善の科学的情報を提供するのです」と述べた。
「我々は、これらの重要な会議を催すにあたり、メキシコ政府と国民に心から感謝致します」と、Scanlon氏はつけ加えた。
2つの委員会の2日間にわたる合同会議では、条約締約国180カ国間の科学的な能力構築のための措置など、共通する関心事項に取り組むことになるだろう。
http://www.cites.org/eng/ac27-pc21-2014
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